100T Asuna「Americasがこれほど強い最大の理由は、日常的にとても素晴らしいチームと対戦していることにある。Americasには多くの才能のある選手が集まっており、さらにあらゆる地域から最高の選手やコーチを獲得し組み合わせている」─ Americasが好調な理由やTier 2のレベルの高さについて語る

2026年9月27日、Champions Shanghai 2026 Group Stage Day 4 第1試合が行われ、100 Thieves(以下、100T)がT1に2-0で勝利を収めました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われた100Tへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。

インタビュー

──Timotino選手とvora選手へ伺います。昨年はAscensionのGrand Finalで敗れ、VALORANTのTier 1でプレイするチャンスを失ったと思ったかもしれませんが、今や100Tの一員としてChampionsという最大の舞台でプレイしています。今どのように感じているのか教えていただきたいです。

Timotino:まるで現実ではないような感覚です。ちょうど1年前はAscensionにいましたが、今はChampionsという最大のトーナメントにいます。私たちがどれだけ懸命に努力を重ねてきたかを証明していると思いますし、本当に素晴らしい気分です。

vora:最初は苦しみながらも、年末に向けて調子のピークを持っていくという点では、昨年の再現のようでもあります。ですが今回は新たな高みに到達できていると感じています。チームと一緒に勝利を収め、新しい場所を経験し、新しいことに挑戦できるのは本当に素晴らしいことです。Tier 1という新しい環境に身を置いたことで、私とTimotino選手は新たなレベルへと引き上げられました。私たちは間違いなく昨年の自分たちとは異なるプレイヤーになっていますし、そのことは結果やプレイスタイルにも表れていると思います。彼をとても誇りに思いますし、チームのことも誇りに思っています。

──Cryo選手へ伺います。あなたは最も経験豊富な選手の一人ですが、vora選手とTimotino選手に限らず、今年Championsに出場しているすべてのルーキーに向けて、何かメッセージはありますか?

Cryo:ルーキーたちに対して言えるのは、そのすべてを全身で吸収してほしいということです。これは一生に一度あるかないかの経験であり、チャンスになるはずです。ですから、自分自身と周りの人々との時間を思い切り楽しんで、まさにその瞬間を全力で生きてほしいと思います。

──Asuna選手へ伺います。Americas地域はこのトーナメントにおいて4試合すべてで勝利を収め、まだ1マップも落としていない唯一の地域となっています。Americasのチームがこれほど素晴らしいパフォーマンスを発揮し、他の地域に対して大きな差を生み出している要因は何だと考えていますか?

Asuna:地域全体の話をする前に言いたいのは、私自身少し不安に思っていたということです。Americasのチームはこれまで3勝0敗で1マップも落としていない中、自分たちが仲間外れになりたくないなと思っていたので、2-0で勝ち抜けることができて良かったです。

Americasがこれほど強い最大の理由は、日常的にとても素晴らしいチームと対戦していることにあると思います。私たちは南米リーグと統合されているため、通常よりもはるかに多くの才能のある選手が集まっており、その結果として最高の練習環境ができています。さらに、あらゆる地域から最高のプレイヤーを獲得してもいます。コーチ陣も非常に優秀で、私たちのコーチはヨーロッパ出身です。選手側には、私やCryo選手、bang選手のように、何年も前からトップレベルでの戦い方を知っている選手たちがおり、そしてコーチ陣には6年間のコーチ歴があり、タイトルを獲得しているコーチがいます。それはまさに集大成のようなものなんです。他地域から来たkeiko選手やbonkarコーチのような存在もそうです。あらゆる地域から最高の要素を組み合わせているんです。

そしてG2 Esportsのメンバーたちにも感謝したいです。彼らがTier 1に登場して以来、練習環境は常に素晴らしいものになりました。それ以前は確かに少し荒削りでしたが、2022年以降の中でクオリティはおそらく世界最高レベルです。これらすべてが今この瞬間につながり、私たちには3つの素晴らしいNAチームと常に素晴らしいブラジルのチームが揃ったのです。

──Nbsコーチへ伺います。コーチの視点から見て、CN地域はこれまでのところ物足りない結果となっています。コーチから見て、中国チームを失速させている原因は何だと思いますか?

Nbs:正直に言って、これまでのところ彼らの結果はかなり物足りないものです。上海でChampionsが開催されているだけに、少し悲しいことでもあります。これほど期待外れのパフォーマンスになってしまっている時は大抵、原因は1つではなく、多くの要素が重なっているのだと思います。

まず、中国ではゲームのリリースが遅かったため、スタート自体が遅れたという点から挙げられます。もちろんEDGが2024年に優勝した実績はありますが、それ以降は、ゲームプランやマクロの面でも、そして個々人がチームとして連携して戦うという面でも一歩遅れているように感じられます。中国チームのプレイを見ていると、個人の力による3キルや4キルといったヒーロープレイのラウンドが多い印象を受けます。また、ところどころに規律の欠如が少し見受けられます。ですので、単一の要素ではなく、純粋に多くの問題の組み合わせだと思います。もし弱点が1つだけであればマップを拾うことはできるはずですが、これまでのところ非常に厳しい戦いが続いています。少なくとも1つの中国チームがプレイオフに進出してくれることを願っています。

──Asuna選手への質問です。今年は100Tにかつてのチームメイトであるbang選手が再び加わり、新たにルーキーたちもロスターに加わりました。今日の試合を終えて、あなたから見てこの新ロスターの最大のハイライトは何だと思いますか?

Asuna:ロスターのハイライトは、間違いなく個々のプレイヤーの爆発力だと思います。全員がマルチキルを取ってラウンドを支配できるようなロスターには、これまで所属したことがありませんでした。そのため、例えばマップ1のアセントで私が少し苦戦したように、1人が調子の上がらない試合であっても、他の4人が20キルを叩き出し、的確な戦況判断を行い、マクロのアイデアを出し、そして試合を支配できるので、非常に助かります。それが私たちの最大の強みだと思います。誰かがチームを救う必要があるとき、救うことが出来る5人が揃っており、非常に心強いです。

──Timotino選手への質問です。試合中あなたは常にエネルギーにあふれている様子が見受けられます。それはあなた自身の性格から自然に出てくるものですか?それともチームのために必要だと考えて意図的に行っているのでしょうか?

Timotino:両方の要素が少しずつあると思います。私は生まれつき非常にエネルギッシュな性格なので、他のメンバーのテンションが落ちている時でも、エネルギーを届けるのは得意です。ラウンドを落として勝ちきれなかった時でも、エネルギーを送り続けたいと思っています。結果がどうであれ、歩みを止めずに前進し続けることが非常に重要だからです。なので、負けた時こそ自分にできる最大限のエネルギーを届けるように努めています。素晴らしいチームメイトたちを鼓舞したいですし、彼らが活躍してキルを量産してくれれば、私も同じようにキルを稼げるので、全員で一緒に勝ち進むために彼らの勢いを維持させたいと思っています。

──Asuna選手への質問です。特に今シーズンにおけるプロとしてのあなたの歩みは、非常に刺激的でした。辛い時期やスランプを経験しているプレイヤーに向けて、どのようなアドバイスを送りますか?

Asuna:プロを目指して努力しているプレイヤーに伝えられる最善のアドバイスは、ゲームを楽しむことをやめてしまい、日々の生活を楽しめなくなった時こそ、自分の人生で何が起きているのかを見つめ直すべき時だということです。一日一日が思い出深いものであるべきです。私たちは毎日同じように練習し、スクリムをするというルーティンをこなしていますが、そうした日々の中に喜びを見出すことが重要です。Timotino選手のようにエネルギッシュな選手がいて、面白い瞬間や楽しい瞬間があることで、毎日が楽しくなります。チームメイトや周りの人々との時間を楽しみ、たくさんの思い出を作ることが何より大切だと思います。このプロとしての旅程はいずれ終わりを迎えるものであり、自分が成し遂げたことと共に生きていくことになるのですから。周りの人々と一緒に幸せでいることが何よりも大切だと思います。

──Timotino選手、vora選手、Nbsコーチへの質問です。皆さんはTier 2の環境でかなりの時間を過ごしてきました。現在ここにいる選手たちと、Tier 2で2027年に向けたチャンスを待っている選手たちとの間の実力差はどれほど大きいと思いますか?

Timotino:実力差はそれほど大きくないと純粋に思っています。経験さえ積めば、Tier 2のほとんどの選手がTier 1に到達し、驚異的なチームで活躍できるはずです。特にNAには多くの才能ある選手がおり、Tier 1に上がれると確信している選手の名前を何人も挙げることができます。もちろん2027年から始まる新しいトーナメントシステムによって変化はあるでしょうが、いわゆる「Tier 2チーム」の中から素晴らしいチームが登場し、良い結果を残すと思います。

vora:Tier 2とTier 1のフィジカルには大きな差はないと感じています。例えばランクでみても、同じような成績だと思います。最も重要なのは、Tier 2からTier 1へ移行する際の適応プロセスであり、チームのシステムなどによって成功するかどうかが分かれます。重要なのは自分に合った適切なシステムを見つけられるかどうかだと思いますが、全体として差はそれほど大きくありませんし、来年は多くのTier 2選手が活躍する姿が見られると思います。

Nbs:毎年、トップレベルのTier 1チームに入れるほど優秀な選手がTier 2に一握り存在します。もちろん、Tier 1チームや組織にはより多くのリソースや手厚いサポート体制があるため、Tier 2から来た選手たちのレベルを引き上げることができます。とはいえ、Tier 2からTier 1の下位レベルでプレイできる選手はかなり存在しますが、トップクラスのTier 1レベルに到達できる選手となると、それほど多くはないと私自身は考えています。vora選手が言ったように、脱落する選手もいれば成功する選手もいますが、重要なのはその背後にあるチームの育成構造です。今年のEMEA Play-InsではTier 2チームが活躍し、Tier 1組織のサポートがなくてもTier 2の選手たちが通用することを見事に示しました。特に今年のヨーロッパでは、多くの大手チームでロスターの再編の噂がすでに出ており、これからはさらにTier 2の才能ある選手が活躍できる余地が増えると思います。これまでヨーロッパは少し停滞気味でしたが、北米では長年にわたりTier 2からTier 1への選手の循環が上手く機能しています。毎年かなりの選手が昇格しており、私たち自身もTier 2から昇格しました。ですから状況によりますが、Tier 1で大きな波を起こせる選手はTier 2に確実に存在します。来年は多くのTier 1組織があぐらをかくことができなくなり、誤ったロスター構築をすれば実態が露呈することになるため、本当に興味深いシーズンになると思います。

──皆さんはEWC 2026とAmericasの大会を経てChampionsへの切符を掴みました。上海Championsの舞台に立った今のお気持ちと、今大会の目標を教えていただけますか?

d00mbr0s:気分はとても良いです。期待としては、良いVALORANTをプレイすることです。良いプレイができれば、良い結果がついてくると願っています。

今後の対戦予定

今回勝利した100Tは次戦、9月30日第2試合にてFUT Esportsと対戦予定です。そして敗北したT1は次戦、10月2日第2試合にてJD Gamingと対戦予定です。

ふぉかっちゃ

好きな選手はSugarZ3ro、今の推しチームはNS

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