100T Asuna「多くの時間や熱量を捧げてきたが、何も達成できていないように感じる」「自分がこれだけゲームに捧げたんだから、ほんの少しでいいから報われたい」─ Stage 1敗退後のAsunaのインタビューが話題に

2026年5月23日、VCT Americas 2026 Stage 1 Playoff Day 5が行われ、Masters London進出をかけて100 Thieves(以下、100T)とNRGが対戦。結果は2-0でNRGが勝利しました。
NRGとの試合に敗北して敗退が決定した後、Asuna選手がPedro Romero氏のインタビューに登場。敗退後の心境を吐露する様子が話題となりました。
今回はインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。
──再びNRGに敗北を喫し、Masters Londonへの道を絶たれてしまいましたが、今の率直な心境をお聞かせください。
Asuna:あまり良くないですね。ただ、少し良い面もあると思います。Kickoffの時(ベスト6)から考えると国際大会進出に近づきました。なのでその点に関しては一貫した成長があったと言えます。Kickoffの時はあと2勝で国際大会進出でしたが、今回はあと1勝というところまで来ました。勝利することは出来ませんでしたがNRGとの試合は接戦でした。5日後にはEWC(Esports World Cup)もあるので、プランを練り直さないといけません。EWCに向けて気持ちをリセットする時間を確保してから試合に臨むしか無いですね。
──今回敗北したNRGには今年すでに3回敗北していましたが、今回の試合ではゲームプランなどに変更はありましたか?
Asuna:ありません。私たちはすべての対戦相手に対して同じように対処しています。当然ながらNRGは独特なチームで、特別なゲームプランが必要になってきますが、基本的な部分は同じで、弱点を見つけたらそこを攻めようとしました。勝てるチャンスは多くありましたが、彼らの方が上手く、敗北してしまいました。
──今のところ100Tは今シーズンで7回敗北しており、そのうちの1回はSentinels(以下、SEN)、2回はG2 Esports(以下、G2)、4回はNRGとなっていますが、なぜここまで同じチームに勝つことが難しいのでしょうか。
Asuna:それは彼らが上手いチームだからです。その質問は「どうしてシカゴ・ブルズ(NBAの強豪チーム)に負けるのか?」と尋ねているようなものです。トップチームにしか負けていないということは、私たちは彼らのレベルに近づいており、他のチームよりも優れているということです。
(中略)

Asuna:(新しい選手が入ってから)チーム内で変更したことは山ほどありますし、正直なところ未だに模索してる段階なのです。私たちはGroup StageでSENとNRGに敗北してから負けられない状況が続き、Playoffに進出するまでずっと上り坂を上っているような感覚でした。ひと時も気持ちが休まらず、ずっとストレスを感じていたんだと思います。Playoffでは初戦でG2に敗北し、ローワーブラケットに落とされてからもストレスがかかっていました。絶え間なく戦い続けているような感覚で、多くの忍耐とスタミナが必要でした。「do or die」(負けたら終わり)の試合ではなおさらです。SENとNRGに敗北した後、調子が良さそうなFURIAとKRÜ Esportsとの対戦が残っていましたが、私たちは敗北の後から立ち直るために努力し、これらの素晴らしいチームを破ってきました。ただ、平均より上のチームを破ることは出来ましたが、NRGやG2のようなトップチームと対面すると上手くいかないものなのです。
──不運な巡りあわせで、私は2024年のStage 2と2025年のStage 2で敗退が決定した後のあなた(Asuna選手)にインタビューしてきました。今年は少しずつ世界大会進出に近づいていますが、敗退後の気持ちの整理は楽になっていくものなのでしょうか。
Asuna:正直なところ「いいえ」です。あなたから切り出したので言いますが、私は敗退後にいつもあなたの顔を見ているような気がします。あなた個人に向けた感情ではありませんが、正直に言うと最悪の気分です。敗退後のインタビューは辛いものですが、インタビューが無かったとしても、決して楽になることはありません。少しは楽になってほしいと願っていますが、自分のため、チームのため、ファンのために戦い、あと一歩のところで敗退するのは最悪なことですし、本当に心が痛みます。(中略)今回はNRGが私たちよりも優れていたと考えていますし、少し整理がつきやすいです。しかし、ここから私たちは復活し、NRGやG2といったチームを倒さなければなりません。それと、先ほどの(最悪の気分だと言った)発言についてネガティブに捉えられていたら謝罪させてください。
──大丈夫ですよ。私は私の仕事を、あなたはあなたのインタビューに答えるという仕事をしただけです。2024年の(Championsを逃した後の)インタビューで、あなたがフラストレーションをためていたのを覚えていますが、そのような感情が今の原動力となっているのだと思います。話を戻しますが、Stage 1を振り返って何か後悔などはありますか?
Asuna:ありません。全力を尽くしていないときは「あれをやっておけばよかった」と考えるものだと思いますが、私は自分の人生を110%の力で生きるようにしているので、自分が出来る全てをやったという自覚があります。そして正直なところを言うと、自分がこれほどまでに多くの時間や熱量を捧げてきたにもかかわらず、何も達成できていないように感じ、心を痛めることがあります。Cloud9の選手らが活動を休止するのを見て、彼らの気持ちがすごく分かります。なぜなら、敗北を経験することはただただ辛いことだからです。
Asuna:これからどうなるか分かりませんが、確実に立ち直るつもりです。それが仕事の一部だと思いますし、この仕事が夢に見た仕事なのですから決してあきらめることはありません。ただ、自分がこれだけゲームに捧げたんだから、ほんの少しでいいから報われたいと願うばかりです。本当にそれだけなんです。
──インタビューの中でも触れましたが、Stage 1 Playoffの初戦でG2に敗れたものの、ローワーブラケットを勝ち進んで世界大会進出へあと一歩のところまで来たという事実はポジティブに考えることも出来ると思います。Asuna選手、顔を上げてください。試合の後にお時間を取っていただきありがとうございました。敗退後にインタビューを受けるのは簡単なことではないと理解しています。本当にありがとうございました。Stage 2での健闘を祈っております。
Asuna:こちらこそありがとうございました。敗戦後の選手にインタビューをするのも簡単ではないと理解しています。インタビューについても感謝しています。毎回言っていますが、次はもっと明るい気分で会えることを願っています(笑)

このインタビューの中で、Asuna選手が自身の感情を吐露する様子が話題となり、海外のコミュニティでは励ましの声が多く見られました。
ファンからの応援が力になることがある一方で、インタビューからはAsuna選手のファンの期待に応えられなかったという後悔や、自分が捧げてきた熱量や時間が報われなかったという無力感が見て取れました。
改めて、100TはG2とNRGといった世界大会進出常連の2チームに敗北しましたが、他のほとんどのチームには勝利しています。ただ「平均以上のチームに勝つことが出来るチーム」というだけでは、トップチームの壁を越えられず、世界大会進出が難しいものとなります。
Kickoffの時はFURIAがトップチームの壁を越え、今回はLEVIATÁNがその壁を越えました。100TはStage 2でトップチームの壁を破ってChampionsに進出することが出来るのでしょうか。Asuna選手と100Tの努力が報われることを祈るばかりです。

ふぉかっちゃ
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