invy「alecksコーチは私が不調だった時、深夜だろうと1時間くらい一緒に座って話を聞いてくれました。おかげで自分に自信を持つことが出来たんです」─ 優勝したPRXがinvy選手の成長やPacificの高い競争力などについて語る

2026年5月17日、VCT Pacific 2026 Stage 1 Grand Finalが行われ、Paper Rex(以下、PRX)がFULL SENSE(以下、FS)に3-0で勝利を収めました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われたPRXへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。

インタビュー

──優勝したPRXの方々にお越しいただきました。まずは今日の試合についての感想をalecksコーチから順に一言ずつお願いします。

alecks:本当に長いStage 1でしたし、私たちが何とか勝利を収めることが出来て非常に嬉しく思います。今日はかなり良いプレーができたと思います。ただ、ピストルラウンドをあと1つか2つ多く取れていたらもっと良かったと思います。まあ、バイラウンドで多くのラウンドを取得することが出来たので、選手たちをとても誇りに思います。

d4v41:私の考えも同じです。先ほども言ったように、もし私たちがピストルラウンドとポストプラント(設置後)を修正できれば、チームとしてさらに良くなると思います。まあ、これがPRXですから、大丈夫でしょう(笑)また、FSも称えたいと思います。彼らもチームとしてかなりうまくプレーしたと思いますし、いくつかのラウンドでは彼らの方がうまくプレーしていました。これからはみんなでMasters Londonに集中して、FSかPRXのどちらかがトロフィーを勝ち取れるように頑張りたいと思います。

f0rsakeN:私も同じ考えです。私たちはピストルラウンドとポストプラントについて少し問題を抱えています。もしそこを修正できれば、大きく成長して、ロンドンに臨むことが出来るので、良い結果を残せると思います。ロンドンでは私たちの実力を見せられることを願っています。全体的には個人技とチームワークにかなり自信を持てたので、今日のこの結果を嬉しく思います。

invy:今日は私たち全員がとてもうまくプレーできたと思います。ピストルラウンドは少し苦戦し、1回は勝ちましたが、その後の2ndラウンドで負けてしまいました。そこは見直すべき点だと思います。そして、私たちが全員自信を持ってプレーできたことが本当に嬉しいです。1マップ目のパールの数ラウンドでは硬さがあったかもしれませんが、私たちは払拭して、自分たちの全力を尽くし、結果として非常に素晴らしいプレーができました。また、FSを称えたいです。彼らも本当に素晴らしいプレーをしました。私たちはとても良い準備ができていたので、プレー内容にとても満足していますし、この勢いをロンドンでも続けていきたいです。

Jinggg:今日はチームとして一緒にかなりうまくプレーできたと感じていますし、もちろんまだ改善の余地はあるので、ロンドンに向けて改善していきたいです。そしてFSについては、私たちが3-0で勝ったとはいえ、すべてのマップがかなり接戦だったと感じています。彼らも本当に素晴らしいプレーをしました。ほんのわずかな差が私たちにリードをもたらしてくれたのだと思います。今日の試合は本当に接戦でしたし、エキサイティングで楽しかったです。

something:Masters SantiagoからStage 1を振り返ると少し大変でした。Nongshim RedForce(以下、NS)戦から始まって、次はGen.Gと対戦することになり、Stage 1が始まったばかりの頃は少しタフでした。そして、久しぶりの第1シードとしてロンドンでプレーすることを本当に楽しみにしています。PRXはいつもローワーブラケットで戦い、前回のKickoffでは第1シードに届きませんでした。それからピストルラウンドについては、ここ数年ずっと私たちに付きまとっている課題だと言えますが、バイラウンドで勝てているのでまあ良いでしょう。

──invy選手とalecksコーチへの質問です。invy選手はPacificで常に注目すべきプレーヤーの一人でしたが、alecksコーチは彼が今日のプレーヤーになるまでの進化をどのように見てきましたか?また、invy選手はPacificでの数年間におけるご自身の成長をどのように捉えていますか?

alecks:実を言うと、invy選手がスタッツ(個人成績)でトップにいるのを見て、2022年の時点で私の獲得候補リストに入っていたんです。スタッツ順に並び替えたら彼がトップにいたので「おお、この男は誰だ」という感じで簡単に目を引きました。それからinvy選手と数回スクリムを行い、すでに非常に優れたプレーヤーだと感じていたので獲得したかったのですが、Team Secret(以下、TS)に先を越されてしまいました。しかし、すべてのことには理由があると思っています。もし当時、私がinvy選手を迎えていたら、おそらくsomething選手はここにいなかったでしょう。そして、私はinvy選手が毎年スタッツのトップに立つのを見てきました。彼がTeam Secretでプレーするすべての試合において、常に大きなインパクトを残します。私は彼がまだ自身の最適なロールでプレーしているとは考えていません。フラッシュイニシエーターが彼にあっているロールだと思っていますが、ご覧の通り、彼はかなり多くのロールもとてもうまくプレーできます。そして、PRXに来てから、彼はさらにもう一歩成長したと思います。このチームでイニシエーターとしてプレーすることは非常に難しいです。PatMen選手もこう言うと思いますが、PRXでは全員がアイデアを持っていて、イニシエーターはデュエリストたちに散々引っ張り回されるので、非常に難しいロールなのです。だから、本当によくやってくれていますよ。

invy:最初から振り返ると、Team Secretにいた頃は多くの浮き沈みがあったと思いますし、多くのことを学びました。特に多くの重要な試合、例えば世界大会進出がかかった試合で負けたことなどの経験から学んだのだと思います。そしてPRXにおいては、全員が本当に優れているので、彼らのプレースタイルなどのあらゆるものを吸収して、自分のプレースタイルに取り入れることができました。そしてコーチ陣についても、alecksコーチは本当に素晴らしいコーチです。彼は私が不調だったとき、深夜だろうと1時間くらい一緒に座って話を聞いてくれました。おかげで自分に自信を持つことが出来たんです。

──Jinggg選手に質問です。あなたがシンガポール代表としてEsports Nations Cup(以下、ENC)の公式ロスターに参加するという噂がありますが、参加するか教えていただけますか?

Jinggg:ENCについては、その期間にスケジュールが空いているかどうかがまだ分からないので、100%確定というわけではありません。しかし可能であれば、私がプレーする可能性はあります。

──Masters Londonへの出場チームが徐々に確定し始めていますが、皆さんが特に警戒しているチームはありますか?

alecks:正直に言って、私はまだちゃんと確認していないんです。このStage 1全体を通して、かなり疲れが溜まるものだったので、他の地域のチームを見ることすらしていません。しかし、私たちの目標は常に新しい相手とプレーすることだと思っています。以前も言及したことがありますが、Team Vitality(以下、VIT)と対戦する機会があれば良いなと思っています。あそこには何人か古い友人がいますからね。それから、確かG2は出場しますよね?(笑)どうせまた対戦することになるでしょう(笑)

──alecksコーチに質問です。試合に勝っているにもかかわらず、あなたはコーチブースで非常に怒り、デスクを叩いているように見えることがあります。なぜそのようなリアクションになるのか、理由を教えていただけますか?

alecks:ただ単にラウンドがもっとクリーンに勝てたはずだと思っているからなんです。それに私たちはピストルラウンドに勝っていませんからね。それらのピストルラウンドでも、いくつかケアレスミスがありました。それから、f0rsakeN選手がヘヴンでジャッジを持っていたラウンドがありましたが、ほとんどそのラウンドを勝ち取っていた状況でやるべきでない唯一のことはヘヴンから飛び出すことだったのですが彼が何をしたと思いますか?(笑)ヘヴンから飛び出したんです(笑)ですから、そういった類のプレーが、特に決勝戦という舞台においては本当に私をイライラさせるんです。彼らが楽しんでいるのは嬉しいですし、それほど自信を持っていたのは良いのですが、もっと遥かにクリーンに勝てたはずだとも思います。つまり、結果ではなく、要求水準の問題なんです。自分が望むほどクリーンではないときはいつもイライラするんです。

──f0rsakeN選手に質問です。最近のパッチでネオンが弱体化(ナーフ)されましたが、ネオンはプロの試合においてまだ実用的であると考えていますか?

f0rsakeN:大きな弱体化だとは思いますが、私にとってはまだ十分にプレー可能だと思います。というのも、例えばDambi選手のようにジャンプ移動を悪用するプレースタイルがありますが、私はジャンプ移動をそれほど酷使しているわけではないからです。私に必要なのはただファストレーンの壁とスピードだけですからね。ですので、私にとってはまだプレー可能です。他の人にとっては、どうなるか分かりませんけどね。

──d4v41選手にお聞きしたいのですが、応援してくれたFNS氏(Pujan)に何かメッセージはありますか?

d4v41:マイメンですね。彼がロンドンに現れてくれることを願っています。もし彼が来るならまた会えるので嬉しいです。それに、彼はMasters Torontoでディナーを奢ると約束してくれたのですが、いつも言い訳ばかりするんですよね。ですから、もし今回彼がロンドンに現れるなら、チーム全員分を奢ってほしいですね。彼ならそれくらいの余裕は絶対にあるはずですから(笑)というわけで、待ってるよ、Pujan。

※これに対してFNS氏は自身の配信で、PRXはMasters Torontoでは優勝した後の時間が取れず、大会のアフターパーティーに参加し全員に挨拶をしたが、次の日にはPRXの選手らが帰国したと語り、意図的に避けたわけでは無いと釈明していました

──Pacific地域は多くの世界大会で優勝している地域の一つですが、alecksコーチは何がPacificを他の地域よりもこれほど競争力の激しいリージョンにしていると考えていますか?

alecks:遺伝子かな(笑)Pacificには多くの韓国のチームがあります。今回韓国チームが世界大会に進出できなかったことが少し話題となっていますが、PacificにT1がいて、DRXがいて、Gen.Gがいてくれたことが、私たちの限界を超えさせてくれたのだと思います。他のどの地域にいたとしても、私たちがここまで成長することは無かった思いますし、私たちも同様に彼らを競い合って成長させてきたと思います。私たちはどんどん撃ち合いを仕掛け、相手をなぎ倒すプレースタイルの先駆者かもしれませんが、Pacificの他のチームもそれを採用した今、見ていて本当に楽しいものになっていると思います。Pacificのチームとして引き続き革新を続けていければと願っています。ここにいられて幸せですし、韓国チームにはお互いを高めあうことができて本当に感謝しています。Stage 2でまた皆さんとお会いすることになりますし、韓国チームが必ず上位に戻ってくると確信しています。

今後の対戦予定

Masters Londonは6月6日から21日にかけて開催されます。今回のGrand Finalで敗北したFSとGlobal EsportsはSwiss Stageからの参戦となり、今回優勝したPRXは第1シードを獲得し、12日から始まるPlayoffからの参加となります。

Masters SantiagoのGrand Finalではエネルギー切れを敗因としてあげていたPRXですが、今回はPlayoffからの参加となることでエネルギー切れの可能性が低くなったと言えます。

今回のStage 1 Playoffで圧倒的なパフォーマンスを見せたPRXがロンドンの地でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。期待が高まります。

ふぉかっちゃ

よろしくお願いします!好きな選手はSugarZ3ro 好きなチームはGen.Gです!

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