Boaster「負けた時はいつも自分のせいだと感じてしまう」「自分がもっと上手ければよかったのに」─ Stage 1敗退後に自責するBoaster選手にコミュニティからは励ましの声

2026年5月11日、日本での人気も高く世界的な強豪チームであるFNATIC(以下、FNC)はTeam Heretics(以下、TH)との試合で敗北し、VCT EMEA 2026 Stage 1 からの敗退が決定しました。

次に開催される世界大会、Masters LondonはFNCのホームであるロンドンで開催されるため、常に優勝候補として名前が挙がるFNCの出場が、多くのファンから心待ちにされていました。
しかし、Group Stageの途中からチーム内でフレックスを担当していたVeqaj選手が健康上の理由によりメインロスターから外れることとなり、代役としてアシスタントコーチのDesmoコーチや元Team Vitality(以下、VIT)のCyvOph選手が試合に出場していました。
突然のメンバー変更でしたがGroup StageではGIANTXとBBL Esportsに勝利し、一見ロスター変更の影響が無いかと思われました。
しかしながら、Stage 1 Playoffではしっかりと準備が出来ていたVITとTHに敗北。FNCが拠点を置くロンドンで開催されるMasters Londonへの出場権を逃す形となりました。
THとの試合に敗北して敗退が決定した後、Boaster選手がPedro Romero氏のインタビューに登場。敗退後の心境を語りながら、自分自身を責める様子が話題となりました。
インタビューの内容を一部翻訳してお届けします。
──お時間をいただきありがとうございます。Stage 1からの敗退が決定しましたが、今のお気持ちを教えてください。
Boaster:たくさんの考えが思い浮かびよく分かりません。以前は負けるとただ「悲しい」とかそんな感じでした。ですが、今では負けるたびに自分の中の疑問と戦っている気持ちになります。
──Boaster選手から見て、勝敗を分けた要因は何であると考えていますか?
Boaster:(ロータスでは)スロースタートでしたが、その後のアセントではピストルラウンドを取ることが出来ました。3rdラウンドを取れていれば状況がはるかに良くなっていたと思います。ディフェンダー側の3rdラウンドはほとんど取得できてたと思いますが、どうして負けたのか理解できません。本当にひどいです。この試合を振り返ってみると、自分で試合をコントロール出来なかったと痛感しています。アセントやロータスではディフェンダー側で慌てていました。アセントでは12-9でリードしており、3ラウンドのうち1ラウンドでも取得すれば勝利を掴むことが出来ましたが、そのチャンスを活かせませんでした。本当に残念です。
──このような結果になってしまったのはチーム内のメンタル面の何か、もしくはTHが仕掛けた何かが原因でしょうか。
Boaster:昨年crashies選手にも冗談で言っていましたが、2023年のLOCK//INの時のLOUDの気持ちが理解できたような気がします。LOUDのコーチか選手か誰が言ったか忘れましたが、FNCに負けた後立ち直れなかったと言っていたことを思い出しました。自分たちは昨年、3回もGrand Finalで敗北しました。今でもそのことを考えると悲しくなります。まだそのことを完全に受け入れられていないんです。今は非常に多くの精神的な葛藤を抱えているのだと思います。それがひどいわけでは無いのですが、負けた時はいつも自分のせいだと感じてしまいます。もう少し自分が出来ればチームメイトの仕事が楽になるのに...と。
──昨年の3つの国際大会のGrand Finalで敗れ、さらに今年は2回連続で国際大会出場を逃していますが、今の時点で、Boaster選手は自分自身にこれまで以上に大きなプレッシャーをかけてしまっていると感じていますか?
Boaster:いや、そうでもないです。同じ量の膨大な努力をしていると思いますし、国際大会に出場したいという意欲を維持しているからです。チームメイトたちは十分な実力を持っていると分かっていますが、VITとの試合では、ロンドンに行きたいというプレッシャーとVITとFNCの関係性を考えると特別なプレッシャーがあったと思います。

Boaster:今日のTH戦ではあまりプレッシャーを感じませんでしたが、試合が接戦になるにつれてアセントでは12-9が12-12に変わり、3回のチャンスを活かせずにオーバータイムに突入してしまいました。RieNs選手相手にも勝つチャンスがありましたがクラッチされ、こちらもクラッチを決めました。(クラッチしたり、クラッチされたりと)VALORANTはそういうものだと思いますが、頭の中が混乱しています。
〈中略〉
──Masters Santiagoでは大会に進出できなかったチリ出身の選手が、選手としてではなくゲストとしてイベントに参加していました。Boaster選手はMasters Londonに参加される予定はありますか?
Boaster:FNCがロンドンに拠点を置いているので参加するつもりです。どのみち、ロンドンでコンテンツ制作の仕事をすることになるとは思います。まあ...EMEAの予選を通過できていたら楽しかっただろうけど。どうやらまた観戦することになりそうですが、自分でプレーしたいと思うので観るのは好きじゃないんです。ただ、自分がもっと上手ければよかったのに。
──最後に、FNCがこれからのEsports World Cup(以下、EWC)やStage 2に向けて最も集中して取り組むべき点はどこにありますか?
Boaster:今は明らかに気持ちをリセットすることが重要だと思います。そして、自分たちを成長させ、メタの中でさらに強くなれるように努力していくことが重要だと考えています。大体そんなところです。今年はまだ終わっていませんし、Championsが最大のイベントであることは間違いありません。Championsで優勝できればMasters Londonに出場できなかったことも受け入れられます。とにかく今年は1つの国際大会には出場したいです。Kickoffで敗退してからStage 1までの間に一生懸命練習したときは良い兆候が見られました。これからはさらに自分の努力をし、プレー中に頭が混乱しすぎないようにする方法を見つける必要があると思います。
このインタビューを受けて、海外のコミュニティ、redditでは自らを責めるBoaster選手に励ましの声が上がりました。
そんなこと言わないでよ。私のGOAT。
この選手はまさに一生に一度の逸材だ。彼がゲームに与える影響力はいつも素晴らしい。(ロスターの変更は)明らかに不運な出来事なのに、Boaster選手が自分を責めているのを見るのは胸が痛む。
彼は明らかに衰えてはいないし、素晴らしい人物であり、このゲームにとって最高の存在の一人だ。自分に厳しすぎないことを願っているよ。
これを聞いてすごく胸が痛むよ。Boasterは自分の力ではどうにもならないこと(Veqaj選手が病気になったことや、Playoff直前にロスターが変更したこと)でも、自分に厳しすぎるんだ。Boaster選手が落ち着いて状況が見えるようになって、自分ができる限りのことはやったと理解できるといいな。
偉大な選手の一人の「自分がもっと上手ければよかったのに」という言葉が本気で心に刺さる。彼が早く元気になってくれることを願うよ。
VCT EMEA Stage 1ではKickoffに続き、2回連続で世界大会の進出を逃すこととなりました。ただ、2回連続で世界大会を逃したことが話題になるということこそがFNCへの期待の裏返しと言えるでしょう。
Boaster選手が自身を責める発言をしていましたが、彼への励ましの声は絶えず、多くのファンがFNCの未来が明るくなることを望んでいます。再びBoaster選手がChampionsのステージの上で踊る姿が見られることを願うばかりです。

ふぉかっちゃ
よろしくお願いします!好きな選手はSugarZ3ro 好きなチームはGen.Gです!