Gen.G、Foxy9復帰の”賭け” ─ Stage 1開幕戦が映し出した可能性

中国・上海で行われた『VALORANT Masters Shanghai 2024』の決勝で、Gen.G EsportsはTeam Hereticsを3-2で下し、Pacific地域に初の国際タイトルをもたらしました。
t3xture選手のオペレーターは相手を寄せ付けず、Meteor選手のクラッチプレーが会場を沸かせ、Munchkin選手のIGLはチームの爆発力を消すことなく規律を与えていました。

それから約2年、VCT Pacific Stage 1 の開幕戦。Gen.Gの名前を背負ってステージに立ったのはFoxy9選手でした。

Foxy9選手のキャリアを追うと「才能はあるのにチームとの噛み合わせに恵まれない」という表現がどうしてもつきまといます。

もともとDRXで頭角を現した彼は、2024年後半のロスターでベンチに回され、その後同年10月にGen.Gへ移籍。センチネルロールへの転向という新たな挑戦でしたが、加入直後のオフシーズン大会では優勝に貢献し、2025年に入るとKickoff 3位、Stage 1で2位と、チームの中核として確かな結果を残しました。

ところが、わずか4ヶ月でベンチ入りが発表されると、コミュニティでは驚きの声が広がりました。

激動のオフシーズン

KickoffでもStage 1でも、Gen.Gの成績は十分なものでしたが、Championsへの出場を逃したことがチームの方向転換を決定づけました。

オフシーズンでは、まずIGLを務めていたMunchkin選手がT1へ移籍。Gen.Gは経験豊富なLakia選手を呼び戻してIGLを託しました。
さらにFoxy9選手に代わって、DRXアカデミー出身の18歳、ZynX選手が加入。経験とポテンシャルの両面から補強を狙いました。

しかし、2026年Kickoffの結果は9位、これまで毎大会トップ争いをしてきたチームにとっては、過去最低クラスの成績でした。

Foxy9に託されたチームの命運

この結果を受けて、Gen.GはStage 1開幕でFoxy9選手のスターティング復帰に踏み切りました。この判断の背景には、単なる「若手がダメだったから戻す」以上の事情があると考えられます。

Kickoff中、コミュニティではGen.Gのロール配置への疑問が噴出していました。スモーク系エージェントを得意とするKaron選手がセンチネルに回り、ZynX選手はセンチネル経験がありながらセカンドデュエリストとして起用されました。

Foxy9選手の復帰は、このロール問題を解消する試みと見ることができます。単独での打開力を持つFoxy9選手とKaron選手を同時に起用することで、現在のメタである2デュリストや2スモーク構成を用いることができます。

コミュニティで期待されていた「Foxy9をセンチネルに、Karonをスモークに」という予想とは少し異なる構成ではあるものの、Global Esports戦では2マップともヴァイパーを入れた2スモーク構成で挑んでいます。

時間は味方してくれるのか

Gen.Gが振り分けられたグループアルファにはPaper Rex、KIWOOM DRX、Nongshim RedForceといった強豪がひしめいており、5試合しかないグループステージで1つでも多く星を落とせば、プレイオフ圏外となる可能性が常につきまといます。

メンバーを大きく入れ替えたGen.Gは、これからチームとしての連携を徐々に構築していく段階にあります。

しかし、2027年のパートナーチーム再編を前にしたGen.Gは同時に「正解を見つけるまで試行錯誤を繰り返せる時間」がどれだけ残っているのかを考慮する必要にも迫られています。

Gen.Gの優勝から2年が経過した今でも、コミュニティからは「あの頃のように」と願う声が多く聞かれます。
Gen.Gの復活を期待するファンの多さは、これまでにチームが数多くの逆境を乗り越えてきたことの証明でもあります。
残されたStage 1の試合で、Gen.Gは復活を遂げることができるでしょうか。

Gen.Gは4月12日にPaper Rexとの対戦が予定されています。


黒瀬

猫となかよく

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