SilKanoNコーチ「私たちには本当に準備時間がありませんでした。パッチも突然変わり、帰国してから休みは4日でした」―直近の世界王者NSがStage 1で連敗スタート、優勝後のスケジュールとメタへの対応に苦戦

2026年4月12日、VCT Pacific 2026 Stage 1 Week 2までの試合が終了し、全チームが2試合を終えた状態での順位が明らかになりました。“死のグループ”と呼ばれたGROUP ALPHAでは、Nongshim RedForce(以下、NS)がPaper Rex(以下、PRX)とKIWOOM DRX(以下、KRX)に2連敗し、下位に沈む状況となっています。
NSは、直近のMasters Santiago 2026で優勝を果たしたばかり。無敗のまま優勝まで上りつめるほどの脅威の快進撃を見せた彼らが、なぜ勢いを失っているのか。Week 1~2の試合後インタビューから、Stage 1での苦戦の理由について語る部分を抜粋してお届けします。

――今日の試合の感想を教えてください。
SilKanoN:久しぶりに負けたので、正直気分は良くありませんね、当然ながら。ただ、私たちには本当に準備時間がありませんでした。パッチも突然変わり、帰国してから休みは4日しかありませんでした。その4日も、家族と過ごしたりすると、現実的には休める時間がほとんどない状態でした。復帰してすぐに撮影、撮影、撮影と続いていました。
パッチバージョンが変わったので、早く色々試したかったのですが、皆がメタを見つけている過程でもあり、十分な休養が取れなかったため、ある意味当然の結果だと考えています。PRXも同様に時間がなかったでしょうが、彼らはこのような状況を多く経験していると思うので、それに対して私たちはまだこうした部分に少し不慣れだったと思います。
Dambi:久しぶりに試合に負けたので、当然気分は良くありませんが、得るものは得られたと思っています。優勝後、初めて帰国して試合をしましたが、優勝すると本当に時間が全然ないですね。なので、それに適応しなければならないと感じています。そして、2024年のGen.Gはすごかったんだなと改めて思いました。
僕たちも撮影などのスケジュール含め、コンディション管理をしっかり行うべきでしたが、思ったより上手くいきませんでした。ただ、Stage 1は長いので、メタを見つけていく過程だと考えて、学ぶべきことを学び、そうしていけばStage 1のプレイオフでは良い姿を見せられると思います。今回の敗北は苦いものというより、たくさん学びがあったと感じます。

――スピーディな戦い方をするPRXに対して、NSのスタイルを維持できた鍵は何だったと思いますか?
SilKanoN:正直なところ、私たちは相手に合わせて準備する時間が全くありませんでした。先ほど申し上げた通り、パッチバージョンが変わったばかりで、最初の試合でもあり、相手が何を持ってくるのか、どんなマップのバンピックをするのか、全くつかめない状況でした。相手も同じだろうとは思いますが。
ただ、考えてみると、PRXよりも私たちのほうがもっと攻撃的だと思います。みんなPRXはラッシュをすると言いますが、PRXの試合を見ると、止まっている時間も結構多いです。止まってから仕掛けるのであって、最初のターンから何かするわけではありません。
今回は、自分たちのスタイルを維持したというよりは、私たちがやるべきことを見つける過程で、過去に上手くいった記憶を辿っていった結果、そう見えたのではないかと思います。
――スコア以外で、チームとして今日の試合で達成できたと感じる部分はありますか?
Dambi:メタが変わる前までは、僕たちが何をどうすべきか、何を話さなければいけないか、全部わかっている状態でゲームをしていました。なので、とても良いコールが出ていて、上手くいっていたと思います。
ですが、今回メタが変わってから、まだ自身の役割やチームメイトの役割を100%は見つけられていないと感じています。今日の試合では、PRXを相手にして得るものがありました。次の試合をするときに何を再確認するべきかといった、そういう経験を積めたと思います。

――今日の試合の感想を教えてください。
SilKanoN:ちょっと残念に思うことが多くて、何というか、どう表現したらいいかよくわかりませんが……。今、私たちの練習はあまり順調ではない状況にあります。やはりメタが変わったことで、単にエージェントが変わっただけでなく、これまで担っていた役割まで変わってしまっています。そういった部分を乗り越えてくれることを望んでいましたが、あまり上手くいかなかったようで、残念でもあり申し訳なくもあります。
Xross:今は変わったメタに対して、僕たちのなかで合わせていっている過程だと考えています。
――今後、チームが最も重視して取り組むべき点は何だと思いますか?
Xross:今日の試合は惜しくも負けてしまいましたが、十分に勝てた試合だったと思います。小さなミスを一つひとつ減らすために、一生懸命練習するつもりです。
――今日の試合で最も難しかったのは、どんなところでしたか?
Xross:ロータスについてはよくわかりませんが、ヘイヴンは僕たちの連携が少し崩れてしまい、それを解決するのが一番難しかったと思います。

NSは次戦、Week 3の4月19日 第2試合にてGen.Gと対戦します。また、続くWeek 4からはウェイレイのナーフ(パッチ12.06)が適応され、さらに環境が変化します。NSはメタに適応し、順位を浮上させることができるのか、今後の試合も見逃せません。
綾本ゆかり
Xアカウント:@ayayuka99