VIT Derke「ベスト3に入ったとはいえ、まだ数試合勝たなければならず、トロフィーには近いようで遠い。」「今は目の前の試合で戦うことだけに集中している。」─ 優勝への手応えや意気込みを語る。次戦は10月16日15時よりLOUDと対戦予定

2026年10月10日、Champions Shanghai 2026 Playoffs Day 4 第2試合が行われ、Team Vitality (以下、VIT)がG2 Esports(以下、G2)に2-0で勝利を収めました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われたVITへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。
──Champions Shanghaiでのベスト3進出おめでとうございます。Jamppi選手に質問です。メルセデス・ベンツ・アリーナへの出場が決定しましたが、どのようなお気持ちですか?また、次戦のLOUD戦まで、どのような予定を過ごされますか?
Jamppi:明日は間違いなくサウナに行ってリラックスし、この勝利を噛みしめるつもりです。ですが、本当に信じられない気分です。前にも言ったように、これほど大きなアリーナでプレイしたことは今までなかったと思います。今日の観客の熱気も素晴らしかったですし、Championsでベスト3に入れたことは、間違いなく自分にとって過去最高の結果なので非常に大きな快挙です。
そして、このチームのメンバーと一緒にそれを成し遂げられたことが最高に素晴らしいと感じています。あのアリーナでプレイし、ステージからどれほど多くのファンが集まっているかを見るのが待ちきれません。2週間ほど前、上海に来て最初のホテルからあのアリーナの近くを歩いていた時、自分がそのアリーナに向かって歩いていく姿を思い描いていたんです。それが今、現実になったので本当に嬉しいです。

──Chronicle選手へ伺います。来週のUpper FinalではLOUDと対戦しますが、このマッチアップはあなた方のような「VALORANTの過去」と、Luk xo選手やerde選手たちのような「VALORANTの未来」との対決のようにも感じられます。来週彼らと対戦することについてどう考えていますか?
Chronicle:私たちは「過去」ではなく、「現在」のVALORANTそのものだと言いたいです。もし私たちが「過去」の存在なら、そもそもこのトーナメントに参加すらできていないはずですから。ただ、対戦するのは常に素晴らしいことです。今大会のGroup StageでLOUDに勝利した後のインタビューでも話したと思いますが、ルーキーたちと戦うのは常に楽しいものです。なぜなら、彼らは試合に膨大なエネルギーをもたらしてくれますし、予想もつかないような新しいプレイを仕掛けてきますから。だから対戦するのは本当に楽しいですし、Upper Finalでの再戦を楽しみたいと思っています。
──コーチ陣へ伺います。Nongshim RedForce戦でのアビスでは4-13で敗北していましたが、今日は一転して前半9-3の好スタートを切り、最終的に勝利を収めました。前回と比べて大きく改善した最大の要因は何だったと考えていますか?
Pal:ハードワーク(努力)です。
Scuttt:私たちはアビスにおけるチームのアイデンティティを明確にしました。まだいくつか課題が残っていますが、それらはこれから修正していく必要があります。また、攻撃側からスタートできたことも、このマップにおいては非常に大きな追い風になったと考えています。
──Jamppi選手に質問です。アビスでBABYBAY選手のエースを、奈落に飛び降りることで阻止した場面に由来して、G2のX公式アカウントから「JUMPPI」と名付けられていました。あの瞬間、頭の中で何を考えていたのでしょうか?
Jamppi:まあ、純粋に面白い場面だったと思います。BABYBAY選手も楽しむのが好きですしね。観客が「エース!エース!エース!」と叫んでいるのが聞こえて、「ここでマップの外に飛び降りたらどうなるだろう?」と思ったんです(笑)そうすれば、これはメンタルゲームですから、相手のメンタルに何か影響を与えられるかもしれないと考えました。ただただ楽しかったですね(笑)
──Masters Londonでのプレスカンファレンスで、自身のベスト4の記録を塗り替えたいとおっしゃっていましたが、今回見事に達成しました。今のお気持ちはいかがですか?
Jamppi:当然ながら最高の気分です。これまでにも何度も言ってきたことですが、1ヶ月前を振り返ると、私たちはEMEAのチームに敗れてPlayoffsから敗退しました。(Championsにはチャンピオンシップポイントで出場)今回の記録はそこからの大逆転劇であり、ゲーム内での努力だけでなく、この1ヶ月間全員がメンタル面でやるべき仕事に向き合い、チームとしてどうあるべきかを追求してきたことを誇りに思います。試合を重ねるごとにチームが成長し続けている実感があります。時にはすぐに結果として表れないこともありますが、Scutttコーチが素早い修正案を提示し、全員がそれを信じ、そして自分たちのアイデアも持ち寄って取り組んできました。本当に信じられないほど素晴らしいことですし、今日は試合の中で1つのチームとしてプレイできた最高の試合の1つだったと思います。
──コーチ陣へ伺います。今大会の前まで、VITはPacificのチームを苦手としてきましたが今大会ではその課題を克服しているように見えます。どのようにしてその問題を解決したのでしょうか?
PAL:Pacificのチームと十分な回数戦ってきたからだと思います。何度も打ち負かされる中で、相手のスタイルを肌で感じ、それがどういうものなのかを少しずつ理解していきました。特別な対策や自分たちの準備の仕方を変えたわけではありません。対戦相手が誰であろうと、世界のどこの地域の出身であろうと、試合に向けた準備の方法を変えることはありません。相手のプレイスタイルやゲームの動かし方を分析しますが、最終的にはコーチ陣としての経験と、選手たちが一丸となって、テンポの速いスタイルに対して何度も対戦を重ねてきた経験によるものです。また、EMEAにいるトルコのチームと練習してきたことも、そうした速い展開に慣れる助けとなりました。

──Chronicle選手とDerke選手へ伺います。お二人は過去にFNATICでトロフィーを獲得してきましたが、今まさに最も権威あるChampionsのトロフィーの1つを掲げる絶好の機会を目前にしています。メルセデス・ベンツ・アリーナの舞台に立ち、Grand Finalに進出するチャンスを掴み、自身のトロフィーの数をさらに増やせる可能性について、どのように感じていますか?
Derke:まだトロフィーからは程遠いと思っています。ベスト3に入ったとはいえ、まだ数試合勝たなければならず、近いようで遠いです。今の私の最大の成果は、メルセデス・ベンツ・アリーナに進出できたことです。あの大観衆と新しいステージは、私たちに膨大なエネルギーと高揚感を与えてくれ、より良いプレイを引き出してくれるはずです。それこそが今とてもワクワクしている感覚です。
今はまだトロフィーのことは考えられません。(中略)今は目の前の試合を一戦一戦戦うことだけに集中しています。現在やるべき仕事をしっかり果たしており、非常に仕上がっていて自信に満ち溢れています。だから正直なところ、あのアリーナでプレイできることにワクワクしています。
Chronicle:私としては、未来のことなど全く気にしていないと言いたいです。先のことは重要ではありません。私はすでにGrand Finalを2度経験していますが、2回とも敗れています。優勝まであと一歩のところまで迫ったこともありました。ですが、そうした過去のことは今となってはどうでもいいのです。今重要なのは、Upper Finalで戦うLOUD戦だけです。その後に何が起こるか、次の相手が誰になるかは後で考えれば良いですし、とにかくゲームを最大限に楽しむことだけを考えています。トロフィーを獲得できない可能性もありますが、少なくとも楽しまなければ、これまでのすべてが無意味になってしまいますから。
──PALコーチへ質問です。現在のLOUDにはTier 2から上がってきた若き才能が集まり、今大会で凄まじい勢いを見せていますが、「ここは注意しなければならない」と感じる要素があれば教えてください。
PAL:最も明白なのは、若い選手個々人が持っている揺るぎない自信です。私たちは今年(Stage 2 PlayoffsでTier 2から来たチームに敗北しており)、Tier 2出身のチームがどれほど手強い存在になり得るかを身をもって痛感してきました。LOUDで特に際立っているのは、多くの選手がマルチキルを量産する点です。しかし、しっかりトレードキルを取り、1人が倒されてももう1人が確実に仕事を果たす限り、彼らの勝利への引き出しはそれほど多く残されていないと思います。彼らは素晴らしいプレイを多く繰り出していますが、今日の試合、特に第3マップのサミットで見られたように、彼らの強みは個人の力に依存しています。率直に言って、個々の才能は私たちのほうが勝っていると思います。私たちは5人全員に綺麗に戦力が分散しており、常に特定の1人や2人、3人の爆発力だけに頼る必要がありません。Group Stageでやったことをそのまま再現し、確実にトレードキルを取り、規律を守っていきたいと思います。

勝利したVITはこれでベスト3が確定。そして次戦はUpper Finalへと駒を進め、10月16日15時より、Grand Final進出をかけてLOUDと対戦します。
敗北したG2ですが、翌日に行われたT1戦に勝利し、Lower Semi Finalへと進出。次戦は10月16日 第2試合にて、Lower Final進出をかけて100 Thievesと対戦予定です。
ふぉかっちゃ
好きな選手はSugarZ3ro、今の推しチームはNS