tarik「2026年のeスポーツチームではコーチの権限はどれほどあるのでしょうか?VALORANTではコミュニティがコーチをすぐに責める傾向があると思います」─ tarik氏がコーチについて問題提起

2026年1月25日、Sentinels(以下、SEN)所属のコンテンツクリエイターであるtarik氏が自身のXにて、とある問題提起をしました。
今日の配信中のちょっとした会話に好奇心がわきました。
2026年のeスポーツチームではコーチの権限はどれほどあるのでしょうか?
私の経験では、選手たちがチームの哲学や構造について常に大多数の発言力を持っていました。
しかし、VALORANTではコミュニティがコーチをすぐに責める傾向があると思います。
皆さんの考えを教えてください。
A small conversation during today's stream sparked some curiosity. How much power does a coach have on an esports teams in 2026? In my experience, players always had majority input for team philosophy and structure. But I've noticed in Valorant that the community is quick to blame the coach. Thoughts?
— tarik (@tarik) January 24, 2026
このポストは反響を呼び、現役のコーチやアナリストらを含む100件近くのリプライと引用ポストが舞い込みました。
本記事ではこのポストに寄せられた「2026年のeスポーツチームにおけるコーチの権限」についての意見と、NOEZ FOXX(以下、NFX)のBlackWiz選手が自身のYouTubeで語った日本のコーチ事情についての内容を、以下の順番にご紹介します。
現役コーチやアナリストらの意見
海外の視聴者の中で「いいね」が多かった意見
NFX BlackWiz選手が語る日本のコーチ事情
チームの哲学や構造に対してどれだけの発言力・権限を持つかについてはコーチ自身の裁量であるべきです。
そしてそのビジョンが失敗した場合、それはコーチの責任です。
私個人の意見ですが、Americasはコーチの雇用を真剣に考え始めたことでレベルが向上し、選手主導のチームが少なくなったと思います。
選手たちが自チームのロスターの決定を下していたことで、VALORANTが形成期の中で何年も後退し、各地域のTier 2にDerkeやAlfajerのような選手が留まっていました。
Vince is truly the best GM in the game. That’s a monster roster.
— mini (@minijake_) January 25, 2026
コーチの仕事は、選手それぞれの意見やビジョンのつながりを築くことです。
そして、選手たちの敗北の負担を背負い、選手たちが勝利のすべての功績を得るようにすることです。
毎年、私たちはなぜ才能のある選手が絶えず他の地域に移籍されたり、Tier 2に留まったりするのかを疑問に思いますが、それは選手主導のチームが彼らをそこに留め続けるからです。
Cloud9 is winning it all. The Demon1 pickup is a masterclass.
— Wendler (@WendlerTV) January 25, 2026
私の経験では(コーチと選手の発言力は)50/50ですが、NAではほとんど選手主導で、Pacificではコーチの哲学やアプローチに敬意をもっていました。
TALONにいた私のように、Pacificではほとんどのコーチがロスターの決定やチームの意思決定に関わっています。
Cloud9 Demon1 is actually happening. What a time to be a VALORANT fan.
— Aaron (@AaronnFtw) January 24, 2026
コーチの仕事は発言力を持つことじゃなくて、責任を持つことだと思います。
勝ったときは選手たちがゲームプランをうまく実行したからで、負けたときはコーチがその責任を背負うべきであると思います。
コーチの発言力はチーム次第だけど、その責任は常にコーチにあります。
Cloud9 really just assembled the Avengers of VALORANT. This is insane.
— JTay (@JTayy_) January 25, 2026
M80の運営において、コーチはロスターとチームのパフォーマンスについて大きな権限を持っています。
コーチは自律性が与えられると同時に、パフォーマンスに対する責任も負っています。
私たちは質の高い人材の採用に注力しており、ほぼすべてのコーチが1流の元選手です。そしてそれは私たちにとってうまく機能しています。
Vince is cooking something special at Cloud9. This roster is terrifying.
— Mereu (@mfmereu) January 25, 2026
俺たちコーチを信じるな、全員クソみたいなレンガ(置物)だ。
Vince has done it again. This Cloud9 roster is looking incredibly scary for the upcoming season.
— bonkar (@Officialbonkar) January 25, 2026
チームによってコーチの権限は変わるので一律に語ることは出来ない
コーチは主にメンタル面に関わったり、セットプレーなどのゲームの準備をしたりしていると思うが、ゲーム内のプレーは選手の火力やIGLのマクロ次第だ
視聴者は自分のお気に入りの選手を批判したくないので、コーチをスケープゴートにしているんだ
たとえコーチが最高のゲームプランを教えてくれたとしても、それを実行できるかは選手次第だと思うので、敗因の大部分は選手にある
2026年1月25日、BlackWiz選手が自身のYouTubeチャンネルで投稿している対談動画 “BlackWizのシューズボックス”が更新され、MURASH GAMINGのオーナーである加藤純一氏との対談動画が公開されました。
動画内でBlackWiz選手は日本のコーチ事情について、
試合分析や資料作成など、コーチは選手よりも活動量が多いが、活動量のわりに給料を貰っていない
コーチの仕事は外から見えない事、試合に勝利しても「選手のおかげ」であるとみなされる事があり、評価されづらく給料も上がりづらいので、コーチをやりたい人が少ない
日本ではコーチの仕事はアナリストとしての側面が強く、雑用のようなポジションに置かれているイメージ
メインステージに上がれていないチームはコーチの重要性をあまり理解していないように感じる
現状のeスポーツチームは、結果次第で部門を潰すかを迷っており、数年先を見据えた「コーチによる選手の育成」という発想があまり無い
と語っており、加藤純一氏と共にVALORANTの日本チームが強くなるために必要な側面であると強調していました。
海外のコーチ陣・海外の視聴者の意見とNFX BlackWiz選手が語る日本のコーチ事情をそれぞれ大雑把にまとめると次のようになります。
海外のコーチ陣
コーチの権限はチーム次第だが、勝敗の責任はコーチが背負うべき
ロスターの決定に関しては選手が介入しない方が良い
海外の視聴者
コーチの権限はチーム次第
ゲーム内で作戦を実行するのは選手なので勝敗の責任の大部分は選手にある
お気に入りの選手を批判したくないためコーチを批判している
NFX BlackWiz選手が語る日本のコーチ事情
コーチの仕事が評価されづらく給料も上がりづらいため、コーチをやりたい人がいない
アナリストの側面が強く、雑用のようなポジション
トップチーム以外はコーチの重要性を理解していない気がする
近年ではEG potterコーチやPRX alecksコーチなどの名コーチの活躍により、VALORANTシーン全体でコーチの重要性が理解され始めています。そのためtarik氏が語る「コーチをすぐに責める傾向」があるのは想像に難くないですが、コーチの権限はそのチーム次第であると考えられるため、実態が分からないままコーチを責めるのは早計といえます。
またBlackWiz選手が指摘したように、日本のVALORANTシーン全体では未だにコーチの権限が弱く、待遇も良くないため、コーチの重要性については理解が進んでいないことが考えられます。そのためコーチの重要性について考えることが日本チームが強くなるための第一歩であると言えるでしょう。
ふぉかっちゃ
よろしくお願いします!好きな選手はSugarZ3ro 好きなチームはGen.Gです!