LOUD Luk xo「私たちは少し前まで世界王者になることからは程遠い場所におり、プロとしての成功は二の次のような状態だったが、今世界王者になった。だから(夢を追う人々に向けて)諦めずに努力を重ね、自分を信じ続けてほしいと伝えたい。」─ Kickoff全敗からChampions優勝を果たしたLOUDの一年を振り返る

2026年10月18日、Champions Shanghai 2026 Grand Finalが行われ、LOUDがTeam Vitality(以下、VIT)にマップカウント3-1で勝利を収め、優勝を果たしました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われたLOUDへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。
──まずはこのGrand Finalを制し、トロフィーを掲げたこと、本当におめでとうございます。最初の質問はIGLでありMVPのerde選手へ伺います。試合を振り返ると、第1マップと第2マップでは序盤に大きなリードを許す展開となりましたが、最終的には見事な逆転勝利を収めました。ステージ上で劣勢に立たされた際、どのように立て直して状況を好転させたのでしょうか?
erde:正直に言って、私たちは少し恐れてプレイしていたというか、いつものような自分たちのプレイができていませんでした。Grand Finalを戦うとなれば、より緊張したり不安になったりするのは普通のことですからね。そのため、少し調子が狂っていました。基本的に彼らと本音で話し、皆が私の意見に同意してくれました。そこから先は、すべてにおいて勝ち始めることができました。互いに話し合い、本音で正直に向き合ったことで、すべてが改善されたのだと思います。
──tkzin選手へ伺います。今大会を通して、あなたは信じられないような活躍を見せてきました。本日のVITとの試合において、個人として直面した最大の課題は何でしたか?そしてそれをどのように克服したのでしょうか?
tkzin:最も難しかった点は、ファーストキルを取られる場面が非常に多かったことです。序盤はプレイするのが少し難しかったですが、上手く適応して修正できたと思います。試合中は個人のスタッツを気にする時間もありませんでした。良い形で終えられたと感じています。ファーストキルをかなり取られた場面もありましたが、お互いを心から信頼し合っていました。チームが飛び込めと言えば飛び込み、ダッシュしろと言えばダッシュし、勝つためにチームメイトが求めるプレイは何でもしました。お互いへの信頼のおかげです。
──ここで特別な質問を受け付けます。tkzin選手のお父様であるヴィニシウスさん、マイクをオンにして息子さんへ言葉をかけていただけますか?
tkzinの父:皆さんこんにちは、聞こえますか?息子よ、おめでとう。選手のみんなもおめでとう。愛しているよ。感情が高ぶっていて上手く話せるか分かりませんが、この快挙を心から祝福したいです。VALORANTのプロ選手として初めて獲得したタイトルが、「世界王者」のタイトルになるなんて本当に素晴らしいことです。私たちはあなたを心から誇りに思っています。隣にお母さんもいます。優勝を祝福するとともに、一つ質問させてください。優勝を決めたこの瞬間、あなたの心はどのような感情で満たされていますか?本当におめでとう、愛しているよ。
tkzin:お父さん、ありがとう。私も心から愛しています。胸の中にあるこの感情をどう説明していいか分かりません。まだ誰一人として実感が湧いていないと思います。ステージの上でお互いの顔を見つめ合いながら、「勝ったんだ、トロフィーは俺たちのものだ」と言い合っていましたが、幸福感や誇りなど、様々な感情が混ざり合っています。自分自身、そしてこのチームを心から誇りに思っています。お父さん、お母さん、本当にありがとう。愛しています。

──Luk xo選手へ伺います。あなたはSato選手、spikeziN選手、blowz選手と非常に親しく、特にSato選手とは長年共にプレイしてきました。彼らがMasters Londonで優勝した時、どのような気持ちでそれを見ていましたか?また、世界王者のトロフィーを掲げた今、彼らに向けて何か伝えたい言葉はありますか?
Luk xo:彼らがトロフィーを掲げるのを見た時、心から嬉しかったです。こんなにも早く彼らが成し遂げたのかと驚きました。同時に、あの場に一緒にいたかったという思いもありました。共に活動していた時にどのチームに行くか話し合っていたこともありました。今自分がトロフィーを掲げた後では、ただただ幸せです。彼らも自分たちの実力を分かっていますし、いつかまた試合内で共にプレイできる日が来るかもしれません。
──erde選手へ伺います。あなたにとって初の国際大会であり、初優勝、そしてMVPを獲得しました。以前のプレスカンファレンスで「才能と知性があれば何でもできる」と仰っていましたが、この優勝はレガシー(偉業)の始まりに過ぎないと思いますか?
erde:人生において訪れるすべてのことに対して、常にオープンな姿勢でいたいと思っています。運命が私のために決めてくれると考えています。何が起ころうとも受け入れる準備ができています。今日で自身の目標の大半を達成することができたので、ここからまた新たな目標を設定しなければなりません。レガシーと呼べるかは分かりませんが、もちろんもっと勝ち続けたいです。

──皆さんは非常に若くして世界王者となりましたが、Tier 1に上がる前はTier 2の舞台で長い時間を過ごしてきました。当時の経験を振り返り、Tier 2での下積みがプロ選手としての成長にどのように役立ったと感じていますか?
DaviH:正直なところ、大きな違いはないと感じています。Tier 1もTier 2も似たようなものです。違いと言えば、ステージ上でプレイすることによるプレッシャーの大きさくらいです。Tier 2にも優れたプレイヤーがたくさんいると思っています。
──erde選手へ伺います。あなたは最年少でMVPを獲得したIGLであるだけでなく、国際大会でMVPを獲得した史上唯一のIGLとなったと思います。現在の気持ちを教えてください。
erde:もちろん最高の気分です。IGLになると決まった今年の初めにこの目標を設定していました。夢を叶えることができて本当に嬉しいですし、世界で自分にしか成し遂げられていない特別な存在になれたことを誇りに思います。人生の中で自分が特別だと感じられない時期もありましたが、今は自分にとって唯一無二の特別な瞬間だと感じています。
──erde選手へ。トロフィーを掲げるためにコーチの髪の毛を犠牲にする必要があったわけですが、見事にやり遂げましたね。あなたはずっと「予言の子」と呼ばれてきましたが、本当にクールなニックネームだと思います。そこで、もし可能ならチームメイト全員に対して、同じくらい面白いニックネームをあなたが授けてくれませんか?
erde:すごく難しい質問を投げてきましたね(笑)まずBatiコーチは身長が高く「モンスターズ・インク」のサリーのような感じですね。だから彼には「サリー」ですかね。Romanillyコーチは、「アルゼンチンのパーティー好き」といった感じです。そしてDaviH選手は、言葉数が少なくて語彙が少ない特別な子なので、「ローボキャブラリー」ですね。Darker選手は、いつもカッコつけていて、大会中でもワンタップを狙おうとするので、よく「狙う必要ないよ」と言います(笑)tkzin選手は本当に変わった男なのでよく分かりません(笑)「奇妙な男(Weird guy)」です。そしてLuk xo選手は、「クリスティアーノ・ロナウド」ですね。少し自分勝手というか、周りを気にせず自分のためにプレイしているような感じです。それが彼のロールでもありますからね。
tkzin:「奇妙な男(Weird guy)」?(笑)
──Luk xo選手へ伺います。本日のオープニングセレモニーの際、あなたは「いつの日か、あなたの番がくるかもしれない。信じて」と書かれたシャツを披露していました。あのメッセージに込めた思いと、配信を見ているファンや同じ夢を追う人々に伝えたかったメッセージを教えてください。
Luk xo:少し前まで、私たちは世界王者になることからは程遠い場所にいました。実際、当時の私たちは「将来どうするか」を話し合っていたほどです。プロとしての成功は二の次のような状態でした。しかし今、私たちはここに立ち、世界王者になりました。ですから、諦めずに全力を尽くし、努力を重ね、自分を信じ続けてほしいと伝えたかったのです。そうすれば、いつかあなたにチャンスが訪れ、世界王者になれる日が来ると信じています。
──RomanillyコーチとBatiコーチへ伺います。この大会期間中、1か月前にチームに参加したアナリストのbalaxコーチのサポートがチームにどれほど大きな影響を与えたか、その貢献について教えていただけますか?
Bati:大会の序盤、彼は相手チームの対策をすこし担当していましたが、私たちのプレイスタイルを完全に把握しきれていなかったため、途中から役割を交代しました。彼は私たち自身のプレイの傾向を分析し、チーム内の課題を改善する役割を担当し、私たちが戦った全試合を分析して、チームを助けてくれました。
──Darker選手へ伺います。あなたはFaker選手への憧れを公言してきましたが、彼がルーキーイヤーに世界王者となったのと同様に、あなたも1年目で世界王者となりました。今の心境と、今後VALORANTでどのようなレガシーを築いていきたいかを教えてください。
Darker:信じられないほど嬉しいです。普通は味わえない、とても特別な感情です。キャリアの最初からずっとFaker選手を尊敬してきましたし、今日成し遂げられたことの多くは彼から受けた影響のおかげです。優勝した今、大切なのはこの調子を続けることであり、勝利を重ねてトロフィーを集めたいです。

──erde選手へ伺います。MVPに選出された瞬間のことを詳しく教えていただけますか?頭の中ではどのような感情が駆け巡っていたのでしょうか。
erde:もちろん本当に最高の気分です。目標を達成できたので、本当に素晴らしい気持ちです。MVPの表彰台へ歩いて向かっていた時は、「オーケー、やり遂げたぞ、良かった」とただ考えていました。言葉ではうまく言い表せませんが、誰もが人生で少なくとも一度は感じてほしいくらいの幸福感です。
──Romanillyコーチへ伺います。新しい才能に満ちたこのチームを率いて世界を制覇した今、ファンや来シーズン参戦してくるチームに向けて伝えたいメッセージはありますか?
Romanilly:献身、努力、継続、そして規律があれば、誰でも目標を達成できるということです。ラテンアメリカにもブラジルにも、計り知れない才能が眠っています。必要なのは、周囲が彼らを信じてチャンスを与えることだけです。私たちは信じられないほどの時間を練習に捧げてきました。常に謙虚さを忘れず、足元を見つめ続け、努力を惜しまないことが最も重要です。
──「無口な男」DaviH選手へ伺います。シーズンを通して信頼性の高いサポートとして進化を続け、批判の声を跳ね除けて世界の頂点に立ちました。トロフィーを掲げた今、どのような思いが去来していますか?
DaviH:満たされた気持ちです。言葉では言い表せない感情です。すべての人がこの素晴らしい感情を味わえればいいのにと思います。本当に幸せです。

──Luk xo選手へ伺います。試合の最終ラウンド、Chronicle選手を「ファイナルショット」で倒して優勝を決めた瞬間、頭の中には何が浮かびましたか?
Luk xo:正直、今感じている感情を言葉にするのが本当に難しいです。今になってようやく実感が湧いてきました。Chronicle選手を倒した瞬間、勝ったんだ、世界王者になったんだという思いが駆け巡りました。今はただこの瞬間を噛み締め、良いエネルギーを全身で受け止めています。

今回勝利したLOUDは見事Champions Shanghaiの王者となりました。
敗北したVITの最終成績は2位となりました。
ふぉかっちゃ
好きな選手はSugarZ3ro、今の推しチームはNS