VIT Sayonara「(試合後に感情的になっていたことについて)勝てて本当に安心したというのもあります。1マップ目を落とした後はとても不安で、本気でもう終わりかもしれないと考えていました。」─ 100T戦の振り返りとGrand Finalに向けた意気込みを語る

2026年10月17日、Champions Shanghai 2026 Lower Finalが行われ、Team Vitality (以下、VIT)が100 Thieves(以下、100T)に3-1で勝利を収めました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われたVITへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。

インタビュー

──Sayonara選手へ伺います。試合終了後、感情が高ぶっている様子が見受けられました。何か特別な理由があったのでしょうか?

profek:私のために喜んでくれたんですよ。私がGrand Finalに進出できたから泣いてくれたんです。

Sayonara:それは本当ですね。ただ、勝てて本当に安心したというのもあります。1マップ目を落とした後はとても不安でした。自分に何が起きたのか分かりませんが、本気でもう終わりかもしれないと考えていました。座り込んで、何を言えばいいのかも分からない状態でした。そして2マップ目が始まって、「13-5で負けたんだからこれ以上悪くなりようがないだろう。開き直ってプレイするしかない」という感じでした。

──Chronicle選手へ伺います。明日でご自身3度目のChampions Grand Final進出となります。2021年にGambit EsportsでAcendと対戦した時のChronicle選手と、明日Grand FinalでLOUDと対戦するChronicle選手の違いは何だと考えていますか?

Chronicle:多くの違いがあります。当時はこのゲームで最初にして最も重要な大会でプレイするという初体験の感覚でした。多くの感情があり、敗戦後は当然悔しい思いもたくさんありました。ですが今は、正直なところ何も感じていません。明日の試合に対して過度なプレッシャーやストレスも感じていません。どのような結果になろうとも、できる限り楽しむことだけに努めるつもりです。

それが昨日LOUD戦で欠けていたものであり、今日の100 Thieves戦で取り戻して実際に上手く機能したことだからです。私たちは再び正しい軌道に戻れたと思いますし、どうなるか見てみましょう。今回は獲れるかもしれないし、そうではないかもしれません。4度目、5度目、6度目のチャンスを掴む可能性はそれほど高くないでしょうが、どれだけ時間がかかっても戻ってきますし、正直今の私は気にしていません。

──Sayonara選手へ質問です。今日の全4マップは非常に激しい戦いとなり、どのマップも30分を超えていました。そしてあなたはその4マップにわたって4種類の異なるエージェントを使用しました。このような連戦はあなたを含む全員にとって大きな試練だったと思いますが、このような状況下でどのように競技パフォーマンスを維持したのでしょうか?

Sayonara:イニシエーターのマップはそれほど深く考える必要がないので簡単でした。自分を信じるだけです。1マップ目のロータスに関しては、正直自分に何が起きたのか分かりません。ただ全部にピークしたかったんです。Jamppi選手のコールをまったく聞いておらず、ただワイドピークばかりしていました(笑)スプリットは厳しいマップでしたが、ヴァイパーは私に合っているエージェントなのでそこまで難しくはありませんでした。マップごとにプレイスタイルを大きく変えるのは時に面倒ですが、適応するのに数ラウンドもかかりません。見た目ほど難しいことではないと思います。

──Jamppi選手へ伺います。中国のファンから「あなたの登場時のポーズは何を意味しているのか」という質問が多く寄せられています。

Jamppi:あの「X」ポーズですね。自分でもよく分かっていないのですが、拒絶を意味しているのだと思います。Xの形をしているので、敵を拒絶してやるという意味です。昨年のどこかのタイミングでやり始めたのですが、理由は思い出せません。かつてそうしていたフィンランドのアイスホッケー選手がいたんです。パクリではなく、彼のは少し違う形でした。彼に影響を受けて、自然と定着した感じです。Xで敵を拒絶する、そういうポーズです。

──今年の初めに開催され私が取材したProject Blenderでの最初の公式戦の敗北から、今やChampionsのGrand Finalにまで上り詰めました。あのProject Blenderの後にあなた方を疑っていた人々に対して何を伝えたいですか?

Jamppi:私たちの中の誰も、世間のイメージや評価を気に留めたことはなかったと思います。確かにChronicle選手がよく「俺たちは言われているようなスーパーチームなんかじゃない」と言っていたのを覚えています。

PAL:今年私たちはTier 2チームに何回負けたでしょうか(笑)

Jamppi:Eternal Fireにも負けましたね(笑)ですが、ここまで来られたのは素晴らしいことです。ただ、まだ仕事は終わっていません。EMEAのすべてのチームが私たちの試合をアンチ目線で観戦しているはずですから、なおさら気持ちが良いですね。

──あなたは「Boaster選手は少なくとも応援している」と言ってましたよね?(笑)引き続きJamppi選手へ伺います。今日Timotino選手をナイフキルしたことや、アセントのリッスンイン(試合中のコミュニケーションがリアルタイムで放送に流れるコンテンツ)の中で「試合が終わる前にもう一度ナイフを狙う」と発言したことについてです。楽しむこと以外に心理戦としての意図はあったのでしょうか?

Jamppi:放送に入っているとは知らなかったんです。知らされていませんでした。少し説明すると、個人的に立ち上がりの調子が非常に悪かったのです。どうにかして自分の調子を戻そうと考えた時、ナイフキルこそがその手段でした(笑)もし私が不調だったり感覚を掴めていない時は、私にナイフキルをお膳立てしてくれればいいんです。ただ場の空気を盛り上げて、深刻になりすぎないように楽しむためのものでしたし、雰囲気を楽しく保ってプレイを続ける上で効果的だったと思います。

──明日はLOUDと今大会3度目の対戦となり、これまでの戦績は1勝1敗です。相手が持つ「2マップBAN」の優位性について、自分たちにどのような影響を与えると考えていますか?

Jamppi:2マップBANは相手にとって明らかにアドバンテージですが、私たちにとっても「余計なことを考えすぎず、プレイすべきマップをプレイするだけだ」と前向きに捉えることができます。また、私たちがバンするマップを決めない分、相手に少しプレッシャーがかかるかもしれません。

明日はおそらくサンセットで戦うことになるので、私たちは全く準備していません。(今大会ではサンセットを一度もプレイしていないので)私たちのサンセットの勝率は100%です。その場のフィーリングでエージェントを選んでプレイするつもりです。改善すべき点は間違いなく「相手にスペースを与えすぎないこと」です。彼らは個々のフィジカルが非常に優れており、スペースを与えれば前に出て撃ち合ってきます。それに対してしっかり準備しておく必要があります。彼らは自信に満ちたチームなので、私たちも明日同じように強い自信を持って臨みたいです。

──Chronicle選手へ。様々な言語にことわざがありますが、よく「3度目の正直」と言われます。明日はまさに3度目の正直になるでしょうか?

Chronicle:まさにその通りですね。昨年も2度Grand Finalで敗れ、「3度目の正直だ」と言いながらその3度目も負けてしまった面白いエピソードがあります。ですが先ほど言ったように、今は「明日Grand Finalを戦うんだ」というプレッシャーは全く感じていません。明日はただワクワクして全力を尽くすだけです。それが以前との違いです。

──Derke選手へ伺います。2023年にLOUDを相手に歴史的な大逆転劇を演じた試合を私たちは覚えています。明日はフレッシュな才能に満ちた新世代のLOUDと対戦することになります。2023年と2026年のLOUDという2つバージョンを比較して、明日のGrand Finalに向けてどのように感じていますか?

Derke:非常に楽しみにしています。2023年のLOUDも現在の2026年のLOUDも、プレイスタイルも選手も全く異なるチームですが、対戦の歴史や背景も含めて、戦うことは常にワクワクしますし、楽しんでプレイしたいです。明日はただ楽しんで、どうなるか見てみようと思っています。3年前のGrand Finalについて深く意識していることは何もありません。ただプレイできることが楽しみです。

──PALコーチへ伺います。profek選手を除いて、チームにはチェンバー、ヴァイパー、セカンドデュエリストなど、実質的に3つ以上の異なるロールをこなせる選手が4人揃っています。これはコーチ陣にとって贅沢な強みでしょうか?それとも構成を決める上で頭を悩ませる要因になりますか?

profek:私もすべてのロールをプレイできますよ。

PAL:profek選手が明日のサプライズ(profek選手がコントローラー以外を使用すること)を今ネタバレしてしまいましたね(笑)それは間違いなく計り知れない恩恵です。Scutttコーチと一緒に構成を考える際、各マップにおいて自分たちにとって何が機能するかを純粋に追求することができます。選手たちに柔軟性と適応への意欲がなければ実現不可能なことです。彼ら全員が多くのロールをこなせる柔軟性を持っています。選手らが違うエージェントをやりたがる時があり、「今は自分たちが使っているエージェントに留めておこう」と言わなければならないことがあるとしても、それは頭痛の種というよりは間違いなく大きな恵みです。

今後の対戦予定

今回勝利したVITはGrand Finalへと駒を進め、Upper Finalで敗北したLOUDと10月17日15時より対戦予定です。

そして敗北した100Tはここで本大会からの敗退が決定し、順位は3位となりました。

ふぉかっちゃ

好きな選手はSugarZ3ro、今の推しチームはNS

share