「最も大切だったのは、決して諦めず信じ続けること。」── NSがPRXに3-0で勝利し史上初、AscensionからMasters優勝へ

3月16日、チリ・サンティアゴに集まった熱狂的なファンの前で、今大会集大成となるグランドファイナルが行われました。
Nongshim RedForce(NS)とPaper Rex(PRX)による公式戦初対決となったこの試合では、NSがPRXを3-0で下し、2026年シーズン最初の国際タイトルを獲得しました。
35万ドルの賞金と、Champions上海への貴重なVCTポイント6ptを獲得。PremierからAscension、そして国際大会優勝という全人未踏のルートを完走した、新たな伝説が誕生しました。

NSがストレート勝ちしたことで、Kickoffからグランドファイナルまで無敗で駆け上がった、NSの底力を証明する形となりました。NSは今大会中にわずか1マップしか失わず、圧倒的とも言えるパフォーマンスを見せています。
最初のマップ、そして唯一の接戦となったカロードでは、PRXも意地を見せ、終盤まで食い下がりましたが、NSが一歩上回り13-11でマップを取得。
続くSplitでは流れを完全に掴んだNSが更にギアを挙げていきます。13-4という圧倒的なスコアでPRXを突き放し、王手をかけます。
そして最終マップ、アビス。NSは支配的なパフォーマンスで試合を終始リードし続け13-3でシリーズを締めくくりました。
グランドファイナルらしからぬスピード感で終わったこの3マップですが、ローワーブラケットからの長い道のりで消耗したPRXに対し、アッパーブラケットから悠々とファイナルを待ち構えていたNSとの体力差が、スコアに表れた結果となりました。

今大会の結果により、Pacific地域はMasters4連覇を達成。そしてNSとPRXが同じリージョンでありながら、公式戦で一度も対戦したことがないままグランドファイナルで初めて激突するという、ドラマチックな展開も大会を盛り上げました。
試合後、ステージでNSの選手及びコーチにインタビューが行われました。その内容を翻訳、要約してお届けします。

──まずは皆さんおめでとうございます。最初にIvy選手にお話を伺いたいと思います。Ivy選手、あなたたちはPremierから出発し、Ascensionを勝ち上がり、そして初の国際大会で優勝を果たした史上初のチームです。今のお気持ちはいかがですか?
Ivy:最高の気分です。トロフィーを獲ることは、プロになる前からずっと夢でしたから、それが実現できて本当に最高です。
──Ivy選手、ありがとうございます。次はDambi選手にお話を聞きたいと思います。Dambi選手、あなたの活躍をみんなが喜んでいます。あなたがあれほど輝けるように、あれほど自信を持ってプレーできるように、チームはどんなことをしてくれているのか聞かせて下さい。
Dambi:僕たちはずっと長い間一緒に戦ってきて、一番下からAscensionを勝ち上がってここまでたどり着いた経験がありますから、その道のりの中で築かれた強い絆が、このステージで輝くことを可能にしてくれたんだと思います。
──それでは次に、Rb選手にお話を伺います。あなたはチームでもっとも経験豊富な選手で、数多くの国際大会を経験されてきましたが、トロフィーを手にするのは今回が初めてです。あなたのキャリアが、今のチームのリーダーとしてのあなたをどう形作ったかを教えてください。
Rb:今回が僕にとって初のグランドファイナルであり、初のトロフィー獲得でもあります。本当に最高の気分です。ここに至るまでの道のりと苦労が、今の自分を形作り、今日こうしてMastersのトロフィーを勝ち取れる選手へと成長させてくれたんだと思います。
それから一つ言いたいのは、Vision Strikers、DRX、TECといった過去のチームメイトたちにこれまでの道のりで支えてくれた人たちに感謝を伝えたいということです。
あの仲間たちと苦しい時間を共に過ごしたからこそ、今こうしてNSのメンバーとしてここまでの成績を残し、トロフィーを掲げることができたんです。

──Francis選手にもお話を聞きたいと思います。プレッシャーやフラストレーション、それを乗り越えて戦い続け、今日、チームと共にこのトロフィーを掲げるために最も大切だったことは何でしたか?
Francis:正直なところ、Mastersに入った序盤は自分のベストの状態ではなかったんですが、チームメイトがすごく支えてくれて、特にアシスタントコーチのsungminにはたくさん助けてもらいました。それが間違いなく今日のパフォーマンスに繋がりました。
──ありがとうございます。Xross選手、あなたも素晴らしい活躍でした。このチームの最も新しいメンバーとして、初の国際大会でMastersトロフィーを手にしました。歴史を作った気分はいかがですか?
Xross:まだ信じられません。これが本当のことだなんて信じられないです。最高の気分です。
──それでは最後に、コーチのSilKanoN氏にお話を伺います。このチームのパフォーマンスをどう見てきたか聞かせてください。
SilKanoN:ええ、僕はChallengers時代からこの子たちと一緒に過ごしてきて、もう1年半ほどになります。最も大切だったのは、絶対に諦めないこと。決して諦めず、必ず解決策を見つけられると信じ続けること。それが今日トロフィーを掲げることができた鍵だったと思います。

VCTの次なる舞台は、Masters London 2026 (6月開催予定)。Santiagoで得た勢いとポイントを携え、各チームがChampions上海を目指す戦いが続いています。
そしてNSにとってもこの「最強」の座にいつまで居続けられるか、という挑戦になっています。Kickoffでは圧倒的パワーを見せたものの、Stage1開幕後は失速してしまうチームがこれまでにもありました。
初のChampions優勝を狙うPacificを背負い、NSはその歩みを止めることは無いでしょう。

黒瀬
猫となかよく