『VCT EMEA Stage1』が終了 Team Hereticsが初優勝を果たす — TH / VIT / FUT がMasters Londonへ

5月18日、VCT EMEA Stage1 のグランドファイナルが行われ、Team Heretics(以下TH) がTeam Vitality(以下VIT) を3-2で下し、見事優勝を果たしました。
WE ARE NOT DONE YET! 🇪🇸🛡️
— Team Heretics (@HereticsVal) May 18, 2026
An unbelievable series from the roster today. We showed what Heretics is truly capable of. Thank you to the Vamos Army for believing in us!
#VamosHeretics #VCTEMEA #VALORANT
THは昨年のChampionsに出場し、5-6位入賞を果たしますが、今年のEMEA Kickoffでは6位。Minibooに代わって加入したComebackをうまく活かせず、苦戦を強いられていました。その状況から脱するため、Stage1グループステージ初戦の後、Comebackを放出。新たなデュエリストとして、EMEAのChallengersで活躍していたKoshmarasが加入しました。
加入直後の試合には敗れるものの、その後3連勝を飾り、プレイオフに進出しました。プレイオフ初戦、Eternal Fireに敗れローワーブラケットに落ちますが、そこから破竹の5連勝。FNATICとの激闘、Eternal Fireへのリベンジ、VITとのBO5フルセットなどを制し、見事EMEA Stage1優勝を果たしました。
THは2024年の Kickoff / Stage1 /Masters Shanghai / Champions、2025年のStage1でグランドファイナルまで到達していますが、いずれも2位。昨年のEWCでは優勝しましたが、VCTではトロフィーを掲げていませんでした。それが今回初の優勝、しかもルーザーズから5連勝という、劇的なStage1となりました。
新加入のKoshmarasは、決してスタッツが高い訳ではありません。しかし、ネオンオーディンという凶悪な戦法を使いこなし、THのエントリーデュエリストとして、間違いなくチームに貢献していました。EMEA最強イニシエーター、RieNsや、Benjyfishyの活躍はもはや言うまでもありません。プレイオフを通してこの2人のクラッチはかなり光っており、彼らが救った場面がいくつもありました。長年IGLを務めているBooや、今年からデュエリストに転向したWo0tも含め、苦難の末5人でつかみとった、ドラマチックなルーザーズランでした。
Team Heretics (Wo0t / koshmaras / RieNs / Boo / benjyfishy)

2位通過を果たしたのはTeam Vitalityです。ChronicleとDerkeという絶対的なプレイヤーを抱え、Sayonaraも合流し超強力な布陣で挑んだものの、グループステージでは2勝3敗。戦術面の不安もあり、思うように勝利を重ねられませんでした。しかし、プレイオフではウィナーズを駆け上がっていきました。それもTeam Liquid、FNATIC、FUT Esportsという、グループステージ首位(TLはマップ差で2位)の面々を撃破。死闘の末THに敗れますが、グループステージからは考えられないほどの結果を残し、見事Masters Londonへの切符を獲得、IGLのJamppiは2023年のChampions以来となる国際大会出場です。EMEAドリームチームの国際大会を、しかと見届けましょう。もうFNATICアカデミーとは呼ばせません。
Team Vitality (Derke / Jamppi / Sayonara / PROFEK / Chronicle)

3位通過はFUT Esports(以下FUT)。EMEAを荒らしているトルコチームの一つです。Kickoffでは最下位に沈み、補強を実施。アセンション優勝時のULF Esportsのメンバーs0pp、Natus VincereからsociablEEが移籍しました。この補強は大成功。グループステージを4勝1敗の首位で通過します。プレイオフでは同じくトルコチームのEternal Fireを撃破し、VIT、THに敗北。3位でMasters London出場となりました。現在のFUTは、s0ppとxeusのダブルデュエリストがかなり上手く機能しています。特にs0ppのFKFD数が凄まじく、プレイオフのVIT戦では、3マップ合計 FK27/FD15! 他の試合でもファーストコンタクト率が異常に高く、生粋のデュエリストであることが伺えます。そんなFUTはMasters Shanghai以来の国際大会です。トルコエイムの恐ろしさを、その目で確かめてください。
FUT Esports (xeus / s0pp / KROSTARY / sociablEE / yetujey)

VCT EMEA Stage1は大荒れとなりました。Masters Santiagoに出場した3チームはいずれも逃し、グループステージを無敗で駆け抜けたFNATICも敗退。全地域の中で最も予測不能なStage1だったと思います。EMEA地域は近年、FNATIC以外国際大会で結果を残せておらず、最後の優勝は2023年のMasters Tokyoまでさかのぼります。ホーム開催ともいえるMasters Londonで、結果を残せるのでしょうか。Masters Londonは、6月6日開幕です。
waddle
プレイ歴1年、競技シーン視聴歴5年のファン。好きなチームはGambit。