VCT Americas Stage1は「LEV」「KRÜ」など南米勢が大活躍中、北米勢は失速気味か ── プレイオフ進出を懸けた注目マッチアップ

VCT 2026 Americas Stage 1の順位表は、昨シーズンまでとは大きく変わった光景になっています。

Group Alphaの首位はLEVIATÁN(LEV)、Group Omegaの首位はKRÜ Esports(KRÜ)。両グループのトップを南米勢が占め、Group Alphaの2位にはMIBRも名を連ねています。

一方で、近年Americasを牽引してきた北米勢の戦績は芳しくありません。2025年Champions Paris優勝、2026年Masters Santiago 3位を獲得したNRGはGroup Omegaで2勝3敗、G2 Esportsも1勝2敗でGroup Alphaで立ち上がりに苦しんでいます。SentinelsはGroup Omegaで2位につけているものの、100 Thieves、Evil Geniusesといった他の北米勢も苦戦している様子です。

北米勢が上位を独占していたAmericasも遂に「主役交代」の時期なのでしょうか。
本稿では勢力図の変遷を象徴する2チーム、LEVとKRÜの背景を整理し、プレイオフ進出を巡る注目マッチについて解説します。 

LEVIATÁN

LEVIATÁNの2025年は、Kickoff、Stage 1、Stage 2のいずれの国際大会にも進出できなかった、明確な不振シーズンでした。これを受けて、2026年オフシーズンに大胆な再建方針を採りました。

長年IGLを務めてきたkiNgg、2025年シーズン後半に加入したSatoの2名のみを残し、LEVIATÁN Academyからの昇格をメインにコーチ含む4名を補強しました。
新加入のNeonとblowzは、アカデミー時代にTier 2のStage 1とStage 2を連覇したコンビ。コーチには直近で同じくアカデミーからOnurがメインロースターのコーチに復帰しています。

さらに、2GAME Esports在籍時に年齢制限で出場機会の限られていたspikeziNを獲得し、2024年Ascension優勝メンバーの戦力化を図っています。

KRÜ Esports

LEVが「アカデミー組の登用」によって台頭したのに対し、KRÜは「経験者の集約」によって首位の座を掴んだチームです。

2026年シーズンに発表されたKRÜのロスターの中でも注目を集めたのが、saadhakとLessの「LOUDコンビ」復活です。両者は2022年LOUDでChampions Istanbul優勝を共に経験した世界王者であり、2025年シーズンはsaadhakはKarmine Corp、LessはTeam Vitalityでの一年を経て、2026年から再びAmericasの同じロスターで集結しました。

経験豊富なベテラン3人+新進気鋭の若手2人という編成からは、南米らしい火力を残しつつもチーム全体の安定化を目指す方針であることが読みとれます。

現状Stage 1は全勝で、Group Omega首位を独走しています。とりわけ第3週のFURIA戦を2-0で下した結果は、Kickoff王者を相手にKRÜが組織として完成段階に入りつつあることを示しました。

また、aspas、Mazino、tex、Vernoという2024年LEVメンバーを中心にzekkenを加えたロスターを擁するMIBRは、Group Alphaで2位につけており、Americas Stage 1の上位4枠中、3枠を南米チームが占める格好になっています。

プレイオフに向けた注目マッチ

AmericasのStage1のグループステージは5月11日まで続きます。
4月28日時点でLEVとKRÜはプレイオフ進出を確定させており、他チームはこれからの2週間で順位は大きく動く可能性があります。

特に注視すべき試合を以下に挙げます。

5月2日 LEVIATÁN  vs MIBR

現状Group Alpha上位2チームの直接対決となります。

LEVのNeon・blowzら新世代と、MIBRのaspas・zekkenなど往年のトッププレイヤーがぶつかり、南米チーム同士による首位決定戦となります。アカデミーからの昇格を中心に補強を図ったLEVと、実戦経験の豊富なメンバーを集結させたMIBR。様々な面で対照的と言える2チームはどのような戦いを見せてくれるのでしょうか。

5月11日 NRG vs Sentinels

ここまで南米勢に焦点を当ててきましたが、北米勢によるプレイオフ枠を巡るこの試合にも注目です。
Sentinelsはreduxx・Jerrwinの新加入組が好調で、corteziaもこれまでの試合で高いスコアを見せています。対するNRGはFURIA、KRÜに敗北しており、プレイオフに進出するためには本来のパフォーマンスを発揮する必要があります。

まとめ

南米のチームが上位を席巻する一方で、北米チームが現状では事前評価を下回る成績となっているStage 1。
この構図が一時的な現象なのか、Americasリーグの転換点となるのか。その答えは5月9日からのグループステージ最終週、そして15日に開始されるプレイオフを経て見えてくることになります。

黒瀬

猫となかよく

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