ZETAにminiコーチが加入したけど『コーチングアドバイザー』って何?
2025年12月15日、日本のZETA DIVISION(以下、ZETA)に元FNATICのminiコーチが加入し、日本のみならず世界中のVALORANTコミュニティに衝撃が走りました。
miniコーチは2023年シーズンにヘッドコーチを務めていたFNATICで世界大会を2連覇。2025年シーズンでは低迷していたPaper Rex(以下、PRX)をサポートし「Masters Toronto」優勝に大きく貢献した最も優秀なコーチの1人です。

日本のVALORANTの競技シーン史上最高の実績と実力を持った名将の参戦に大きく注目を集めましたが、miniコーチが務めるのは「コーチングアドバイザー」という聞きなれない役職。
本記事では「コーチングアドバイザー」という役職に疑問を持つ方々のために
ZETAの公式声明における「コーチングアドバイザー」の説明
miniコーチがTwich・X上で言及している「コーチングアドバイザー」の活動内容
予想されるZETAコーチ陣との関わり方
おまけ:miniコーチのZETAへの印象まとめ
をまとめてご紹介します。
※ZETAとminiコーチの両者ともに「コーチングアドバイザー」の就任は新しい取り組みであるため、現時点での活動内容が今後変化していく可能性があることにご留意ください。
ZETAの公式声明の中では「コーチングアドバイザー」に就任したminiコーチについて次のように言及していました。
今回、「Coaching Advisor」として加入し、戦術面ではコーチ陣のセカンドオピニオンとして多角的な意思決定を支えるとともに、運営面ではコーチ陣のみならずサポートスタッフ含めて指導方法やチーム作りの基礎など、彼の豊富な経験を反映させることでZETA DIVISION全体の組織強化を行ってまいります。
「コーチングアバイザー」は戦術面でのコーチ陣のサポートと運営面でのチーム全体の組織強化を行うとされており、「コーチ」の側面よりも「アドバイザー」としての側面が強いことが伺えます。
ここではminiコーチが「コーチングアドバイザー」の役職について言及していた部分をまとめ、翻訳したものをご紹介します。
miniコーチは加入発表後の2025年12月23日にX(旧Twitter)上で質問を募り、ZETAについてだけでなく様々な質問に答えていました。
✈️🇬🇧
— mini (@minijake_) December 22, 2025
Ask me anything ya filthy animals
─次のVCTシーズンは韓国に来ますか?それともリモートで働きますか?リモートで働く場合、時差はどのように対応しますか?
mini:リモートで働きますがフルタイム(常勤)の役職ではありません。他のコーチ陣とは変な時間に会うことになると思います。そして時間があるときにスクリムを見返します。
─ZETAでの活動は楽しいですか?また、どのようにチームを進展させていきますか?
mini:プロフェッショナルな場で意見を述べることは常に楽しいです。特にこのような新しい環境ではなおさらです。まさに始まったばかりですが、いくつかのことが分かってきて、すでにいくつかのアイデアが浮かんできています。
2026年1月11日にはYouTubeとTwitch上でライブ配信を行い、そこでも様々な質問に答えていました。
─Duolingoで日本語を勉強してますか?
mini:完全に「いいえ」です(笑)私が日本語で何か役に立つことを言えるようになるころには(1年間の)契約が終わっているでしょう。私たちはAI翻訳を使用していますし、通訳の方もいます。
私の役割はPRXにいた時ほどしっかりと活動するものではありません。PRXでもそこまでしっかりとは活動していませんが。(中略)アシスタントコーチほど活動はしていませんが彼らをサポートしています。
─ZETAでの役職について①
mini:私の役職についてはまだ模索中ではっきりとはしていません(笑)基本的にコーチ陣と毎週(オンラインで)会って、お互いに質問しながら話し合います。そして時間が経ち、例えば特定のマップやスクリムで苦戦しているのに気付いた場合には、私自身が進んで助けが必要な部分を確認します。
それから、その部分をもう少し詳しく調べてメモ(フィードバック)を渡し、そのメモについて毎週のミーティングで話し合うこともあります。そして今は新しいマップやアビスの変更点についてもサポートしています。
─ZETAはあなたの意見を受け入れていると感じますか?
mini:もちろんです。(中略)ただ私はオフシーズンのかなり遅い時期に加入したので、私のメタの解釈や問題にアプローチする方法が必ずしも必要ではありません。私の役割はすでに取り組んでいることを変えさせることでもありません。彼らが2・3ヶ月練習していたことを私がいきなりやって来て「こうやってプレーするべきだ」と言って変えさせても時間の無駄で、上手く行かないと思います。
(現時点では)VCT PacificのKickoffが上手く行かなかったときに備えて種を蒔いています。Kickoffの後に対応を変えるべきことや、どんなアイデアがより良いかといったことを、考えています。
これが非常に新しい取り組みであり、このやり方がどのように機能するか完全には分かりませんが、ある程度のセオリーはすでにあります。彼らはすでにそれを受け入れており、あるマップではディフェンダー側のプレーが好みではなかったのでミーティングを開きました。
─ZETAでの役職について➁
mini:私の契約は1年間有効で、彼らは私をとても尊重してくれていると思います。(中略)一生懸命働きますが、ZETAでの役職はこれまで担ってきた役職よりも軽いものになっており、またPRXにいた時と比べてもはるかにコンサルタントとしての側面が強くなっています。
─VCT EMEAでの解説の仕事は続けますか?
mini:ここでVCT EMEAの放送の仕事をするつもりです。まだ何もサインしていませんが、オファーがありました。
※miniコーチは昨年からVCT EMEAでキャスターとしての活動も行っていました。ZETAでの「コーチングアドバイザー」としての活動はフルタイムではないため、(そもそも時差があり同じ時間に活動することは難しいですが)キャスターの仕事も並行して行うことが予想されます。
Your 2025 #VCTEMEA Kickoff Talent: pic.twitter.com/ikBrH5I1R7
— VALORANT Esports EMEA (@valesports_emea) January 15, 2025
miniコーチの発言から次のような活動内容になると予想されます。
契約期間は2026年シーズンの1年間
リモートでの参加
フルタイムではない
スクリムを見返してフィードバックを送り、週ごとのミーティングに参加
アシスタントコーチほどの活動量はない
主導でチームの方針を決めるのではなく、チームの課題などを調査・分析し、意思決定の補助などを行うアドバイザー的役割
また、XQQコーチが2025年12月20日のTwitchの配信上で、miniコーチの加入についての視聴者からの質問に答えており、
XQQコーチが英語での意思疎通が可能であること
2025年12月20日の時点ではminiコーチはチームに関与していない
(フルタイムの参加では無いこともあり)miniコーチが入って、ZETAが短期間で劇的に変化するとは考えにくい
出来ることはやってもらうが、負けたら負けたで自分たちの責任
と答えていました。
前述したとおりminiコーチは戦術面のサポートだけでなく運営面のサポートも行うとされており、またフルタイムでの活動ではないため、短期間での影響は限定的であると予想されます。
ただ、経験豊富なminiコーチの知見を反映させてZETA DIVISION全体の組織強化を図るとされているため、長期的には広範囲に良い影響が及ぶと考えられます。
ちなみに、世界的に見ても「コーチングアドバイザー」のようなEsportsのアドバイザー的役割自体が非常に新しい取り組みであると言えます。「コーチングアドバイザー」がコーチのセカンドキャリアとして新たな選択肢の一つとなるか、注目していきたいです。
─ZETAと共に活動するのはどんな感じですか?また、現在のロスターについてどう思いますか?
mini:ワクワクしています。上手く行くか楽しみです。彼らは勝ちに貪欲で若いチームに見えます。
─Absolについて
mini:Absolは本当に上手です。加入した当初は確信が持てなかったのですが、スクリムを何度か見てみると、いちプレイヤーとして本当に印象的でした。彼が優秀なヨル使いである点は非常に素晴らしいです。
─ZETAの選手で1番期待している、またはもっと成長できそうだと感じた選手は?
mini:SugarZ3roがIGLとして成長するという新しい役割を担うので、それがどんな楽しい旅路になるか見届けるのが楽しみです。また、SyouTaのフレックスさが今年の選択肢を広げてくれると思います。
─ZETAくんについて
mini:ベッドでくつろいでいるように見えるところが好きです。
世界で最も優秀なコーチの1人と名高いminiコーチが参戦し、パフォーマンスの向上・安定化が期待されるZETAの初戦は1月22日にFULL SENSEと対戦予定です。
ふぉかっちゃ
よろしくお願いします!好きな選手はSugarZ3ro 好きなチームはGen.Gです!