【単独インタビュー】DFM Vorzコーチ「オペレーターが上手いMeiyをジェットにしたい。それに他のメンバーが合わせた方が、自分たちの強みになると思った」DFMが見つけた“自分たちの形”とEsports Nations Cup日本代表チームの構想

2026年5月9日、VCT Pacific 2026 Stage 1 Playoffs Day 3 第1試合にて、DetonatioN FocusMe(以下、DFM)はRex Regum Qeon(以下、RRQ)と対戦。DFMはマップカウント1-2で惜敗する結果となりました。試合後に実施した、DFM Vorzコーチへの単独インタビューの内容をお届けします。

試合結果

・Map 1 アセント

・Map 2 ブリーズ

・Map 3 ロータス

インタビュー

――まず最初に、本日の試合を終えての感想を教えてください。

Vorz:2マップ目のブリーズは、本来なら取れていそうなラウンド、攻めだとBサイトのポストプラント2回。そういうラウンドが取れていたら、たぶん勝てただろうと思います。

3マップ目のロータスは、最初の配置などが大事で、かなりIGLマップなんですね。なので、IGLとしてのキャリアが長いcrazyguyの力量を考えると、キツいという前提がありました。その上で、自分たちが試合でロータスをやっている回数が多かったので、そういう部分の読みもあったかなという感じはしました。

グループステージの最終戦と今回、両方とも1マップ目で勝って、2マップ目で勝てそうだけど勝てなくて、3マップ目を落とすという、惜しい流れをまた繰り返す感じになってしまったなと思います。

――前回も含め、本当にあと一歩のところで勝ち切れない惜しさがありました。これは例えば技術面なのかメンタル面なのか、どういったところに一番難しさがあると感じますか?

Vorz:一番簡単でわかりやすいところだと、練習でできることが大会本番でできない、というのがあります。それから、やっぱり試合の中では「このパターンならA来ないから、もうBギャンブルしよう」みたいな、そういう読みがあるんですよね。

もちろん読みが当たっても撃ち合いで負けたら負けなので、全部がそうとは言えないんですけど。その読みをいかに当てつつ、良いポジションやアングルから撃ち合えるか。特に勝ち切れなかったブリーズは、そういう要素が強いマップだと思います。

――配信で映るVCなどを見る限り、選手たちはリラックスした様子に見えましたが、特にプレッシャーがかかる最終マップなどではどんな雰囲気でしたか?

Vorz:VCに関しては、Kickoffの最初の頃とかに比べて、ここ2~3戦落ち着いていますね。いつも通りのことができるようになってきている部分は、すごく良いなと思っています。

――マップ間のインターバルやタイムアウトでは、どのような声を掛けましたか?

Vorz:あまり特別なことは言っていないです。普段やっていること以上のものは出ないので、それをちゃんとやろうということと、あとは細かいコールですね。

僕らがラウンドを取れない時は、本当にアンラッキーか、いつもやっていることを微妙にやってないかの2択だと思うので。例えば、今どこを見ているとか、出たらカバーしてとか、そういう細かいコールをしっかりやろうというのは、みんなに伝えました。

――DFMはStage 1で、Akame選手のネオンやyatsuka選手のイニシエーターといったロール変更がありました。試合を重ねて、このあたりの手応えはいかがでしょうか?

Vorz:手応えはあります。おそらくこのあたりのメタは、Esports World Cup(以下、EWC)予選やStage 2まで繋がるもの、あまり変わらず使い続けられるものかなと感じているので、自信を持って見つけられたのは良かったと思っています。

――先ほどの配信上のインタビューで「自分たちの形を見つけられたかなと思う」といった話がありましたが、それと繋がる話でしょうか?

Vorz:あ、そうです。

――それについて、少し具体的に掘り下げてお話しいただけますか?

Vorz:国内でも海外でも、よくインタビューで「yatsukaチェンバーは使わないのか」と聞かれるんですけど。もちろんyatsukaのチェンバーも上手いと思うんですが、yatsukaチェンバーにすると、Meiyがネオンでショットガンを持ってピョンピョンすることになる。それがチーム的に良いのか悪いのか、僕らとしてもいろいろ考えたんです。

そうすると、チェンバーがオペレーターを持つことになるじゃないですか。でも、Meiyはめちゃくちゃオペレーターが上手いので、Meiyをできればジェットだったり、そういうフリーなポジションにしたい。

その上で他のメンバーが、例えばAkameがネオン、yatsukaがイニシエーターみたいな形で合わせた方が、自分たちの強みになるんじゃないかと考えました。掘り下げて話すと、こんな感じですね。なので、僕らはyatsukaのチェンバーよりMeiyのジェットを選んだのだと思ってもらえれば。

――ここで少し、Esports Nations Cupについての話もお聞きしたいと思います。日本代表コーチに選出されましたが、最初に連絡をもらった時はどんな気持ちでしたか?

Vorz:いや、特になくて……(笑)。というのも、話をもらったのがシーズン中で、しかも僕らがちょうどAkameネオンにしたあたりだったんですよ。だから、もうそれどころじゃなかったですね。なんならたぶんツイートもしてないです。なので、連絡をもらって「はい、ありがとうございます」という感じで、ちょっとそっちにリアクションを割く余裕もなかったです。

――そうだったんですね。コーチの仕事として、まずは日本代表チーム選手の選定があると思います。どんなチームにしたいかといった構想はありますか?

Vorz:もうある程度は決まっていて、あとはスケジュールの都合でどうなるかなといった状況です。個人判断の良いプレイヤーを集めたいとは思っていますね。あとは、元チームメイトが多くなるかなとは、ちょっと思っています。

――DFMとして今後、EWC予選やStage 2ステージに向けて、よりパワーアップするために取り組んでいきたいことについて教えてください。

Vorz:取り組んでいきたいことは、詳しくはあまりお話しできないんですけど、自分たちの形を見つけたとか、VCが良くなったといった部分は、自分たちの中で取り組んでいることが成果として出てきているところだと思っています。

IGLの話も含めて、経験を積みながら、今いろんなことができてきている最中かなという感じですね。crazyguyだったりMunchkinだったりは、このPacificリーグでもう3~4年目になるヤバい奴らなんで。僕自身は今年からなので、まずそこで遅れている部分があるんですが、勝てるようにしていきたいです。

――それでは最後に、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

Vorz:いつも応援ありがとうございます。Stage 1は8位と、Kickoffより順位を落としてしまう結果になりましたが、EWC予選、そしてChampionsに繋がるStage 2で結果を残したうえで、来年日本でやりたい(※2027年はリーグ制度が廃止されるため)と思っているので、引き続き応援よろしくお願いします。よければ、ぜひ現地にも応援しに来てくれるとめっちゃ嬉しいです。

――Vorzコーチ、ありがとうございました!

今後の試合予定

DFMは今後、EWCのPacificオンライン予選に出場します。Pacificオンライン予選は5月11日からスタートし、Stage 1グループステージ敗退4チームがPhase 1に出場。DFMは、5月22日より始まるPhase 2から出場します。

EWC本戦は、7月2日よりサウジアラビアのリヤドにて開催。本戦には各地域から全16チームが出場し、Pacific予選からは上位3チームが本戦への出場権を獲得します。

綾本ゆかり

Xアカウント:@ayayuka99

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