Crws「彼がプランだった。彼がこのチームの未来だ」─ seph1rothを後継IGLとして育成、FULL SENSEが見据える新たなチーム作り

FULL SENSEのIGLを務めるCrws選手が、THESPIKE.GGのインタビューでチームの将来について語りました。自身の選手引退後を見据え、seph1roth選手を将来のIGLとして育成していることを明かしたほか、FrosTコーチの復帰による意思決定の変化、Primmie選手一人に依存しないチーム作りについても言及しています。
2026年からVCT Pacificに参戦しているFULL SENSEは、Stage 2初戦でNongshim RedForceに2-1で勝利。現在の結果だけでなく、その先を見据えたチーム体制の構築も進められているようです。

THESPIKE.GGのインタビューでCrws選手は、seph1roth選手について「彼がプランだった。彼がこのチームの未来だ」と語り、将来的に自身の役割を引き継ぐ存在として期待していることを明かしました。
Crws選手によると、seph1roth選手の獲得はStage 2直前に浮上したものではなく、Stage 1の段階から構想にあったとのこと。トライアルなどを通じてゲーム理解度を評価し、経験を積ませることで、将来的に自身に代わってIGLを担える存在へ成長させたいと考えていたとしています。
seph1roth選手は4月3日にFULL SENSEへ加入。当初は控えとして登録されていましたが、7月3日にLeviathan選手が非アクティブとなり、Stage 2ではメインロスターとして出場しています。Crws選手は今回の変更についてLeviathan選手の能力を否定するものではなく、長期的なチーム作りを考えた判断だったと説明。すでにseph1roth選手は試合中のコールにも関与しており、次世代のIGLとして経験を積み始めています。

FULL SENSEは7月4日、FrosTコーチの加入を発表しました。FrosTコーチは2025年にTALONでCrws選手、Killua選手、JitBoyS選手、Primmie選手らを指導しており、今回の加入によってかつてのメンバーと再びチームを組む形となっています。
Crws選手は再びFrosTコーチと活動することについて、「まるで彼が一度も離れていなかったような感覚」と表現しています。
一方で、FrosTコーチの復帰はCrws選手自身のためだけではないようです。Crws選手は、自身が過去にFrosTコーチのもとで得た経験を、seph1roth選手を含むチームのメンバーにも経験してもらいたいという考えを明かしています。
チーム内の意思決定にも変化が生まれています。これまではCrws選手が大きな責任を担っていたのに対し、現在はFrosTコーチが異なる視点から意見を提示することで、一人の判断だけに依存しない体制を構築。Crws選手はこうした関係について、より強く健全なシステムにつながるとの考えを示しました。

FULL SENSEが進めている変化は、IGLやコーチング体制だけではありません。
Crws選手は、チームの中心選手であるPrimmie選手一人に依存しないことも重要だと語っています。特定の選手を軸にゲームプランを組み立て続ければ、相手から対策されやすくなり、結果的にチーム全体が戦いにくくなるという考えです。
その一例となったのが、7月17日に行われたVCT Pacific 2026 Stage 2のNongshim RedForce戦です。
FULL SENSEは第1マップのヘイヴンを3-13で落としたものの、続くスプリットを13-11、アセントを13-8で獲得し、マップカウント2-1で逆転勝利しました。この試合ではPrimmie選手がRating 0.78、37キルにとどまる一方、JitBoyS選手がRating 1.38、59キルを記録してチームをけん引しています。
Crws選手は、この試合でPrimmie選手が突出したスタッツを残さなくても勝利できたことをポジティブに捉えています。これまでPrimmie選手が大きな活躍を見せながら勝利につながらなかった試合もあった中、チーム全体のレベルを引き上げることが、結果的にPrimmie選手自身がより活躍しやすい環境にもつながるという考えを示しました。

Crws選手は自身の今後について、2026年が競技選手として最後の年になる可能性が高いと語っています。ただし、現時点で正式な引退が発表されているわけではありません。
選手としての活動を終えた後については、コーチとしてFULL SENSEに残り、チームを支える可能性にも言及。その一方で、海外で活動することにも関心を示しており、シーズン終了後は他チームからのオファーにもオープンな姿勢を示しています。
FULL SENSEは、TALON Esportsに代わる形で2026年からVCT Pacificへ参戦。Riot Gamesの発表では、参戦時にTALONのアクティブロスターを引き継いでいます。その後はStage 1で準優勝しMasters Londonへ進出するなど結果を残す一方、Stage 2を前にseph1roth選手の起用やFrosTコーチの加入など、再び体制に変化を加えました。
Stage 2初戦を白星でスタートしたFULL SENSEは、7月23日にGlobal Esportsと対戦予定。その後、7月30日には日本のZETA DIVISIONとの直接対決も控えています。
seph1roth選手へのIGL継承、FrosTコーチを加えた意思決定体制、そしてPrimmie選手だけに依存しないチーム作り。Crws選手が自身の選手キャリアの先を見据える中、FULL SENSEが現在進めている変化がStage 2でどのような結果につながるのか。ZETA DIVISIONとの一戦を含め、今後の戦いにも注目が集まります。

なる
24歳のライター。推しのVALORANTプロ選手はkaajakとsato。
ArcaneやChampionsスキンなどの限定スキンに弱く、すぐに課金してしまう癖がある。