alecks「PRXの素晴らしいところは非常に早く忘れることができるという点です。学んだことを忘れてしまうこともありますが(笑)、敗戦の悔しさも忘れて、もう一度世界王者の座に挑戦するだけです。」

2026年6月21日、VALORANT Masters London 2026 Playoffs Grand Finalが行われ、LEVIATÁN(以下、LEV)がPaper Rex(以下、PRX)に3-2で勝利を収めました。今回は試合後のプレスカンファレンスにて行われたPRXへのインタビューの内容を一部翻訳してお届けします。

インタビュー

──alecksコーチに質問です。アセントとロータス(第4マップと第5マップ)の間に舞台裏でどのような準備を進めていましたか? また、チームの雰囲気はいかがでしたか?

alecks:雰囲気は問題ありませんでした。選手たちは自信を持って臨んでいましたが、最終マップ特有のプレッシャーというのは、時に本当に厳しく重くのしかかるものです。それは私たちが今後解決しなければならない課題です。準備については、主にコミュニケーションについての話し合いを行いました。これまでのマップと同じことを徹底して実行できるようにするためです。私たちは相手をハメるためのゲームプランを用意していたのですが、ディフェンダー側でLEVがAサイト側にあまり来ませんでした。そのため、Cサイトに駆けつけないといけなくなり、少し難しい展開を強いられました。

──前回行われたMasters SantiagoでのNongshim RedForce(以下、NS)に対する大差での敗北と比べて、僅差の接戦となった今日のGrand Finalはどのような違いを感じましたか?

alecks:正直に言って、感じ方は同じです。1位でなければ、最下位と同じです。その意味において、私たちにとっては Santiagoの時と何も変わりません。なので特に言えることはありません。

──対戦相手のLEVに関して、試合の中で感じた最大の壁や難しさについて教えてください。

d4v41:彼らはチームとして本当に素晴らしいプレイをしていたと思います。個人としては、今日の自分のパフォーマンスは本当に最悪だったと言わざるを得ず、完全に自分の責任だと感じています。チームプレイの面に関しては、終盤、特にアセントで相手にラウンドを取られてしまっていた時、連携が少し不安定になっていた部分がありました。最終マップのロータスに関しては、彼らはただ失うものは何もないという強いメンタリティでプレイし、戦術を適切に実行してきました。結果としてそれが彼らの側に流れを渡す原因になりました。私たちはなんとかラインを整えて対応しようと試みましたが、十分ではなかったのだと思います。今大会、個人的には全力を尽くしました。それでも届かなかったのかもしれませんが、それこそが競争の醍醐味なのだと思います。どれほど全力を尽くし、全てが上手くいっているように見えても、alecksコーチが言うように、Grand Finalを戦う以上、勝たなければ結局2位も最下位と同じですから。ですが、自分はこの悔しさを、将来に向けてさらに強いモチベーションに変えたいと思います。LEVには大いに賞賛を送りたいです。チームとしても個人としても見事なプレイでした。

──続けてd4v41選手に質問です。今日の試合、あるいは今大会全体を通じて、最終的にチームに足りなかったものは何であると感じていますか?また、それはMasters Santiagoと同じでしたか?

d4v41:Santiagoの時とは状況が少し異なっていたと思います。あの時は、ある意味でNSのための最高の環境が仕上がっていました。NSには世界最高のネオンプレイヤーがいましたし、Francis選手が使用するヨルも非常に強力でした。当時の彼らのチームワークは凄まじいものがありました。今回の試合に関しては、現在の環境ではネオンを相手にするのはそこまで厄介ではないと感じていますが、先ほど言ったように、LEVはチームとしての完成度が本当に高かったです。VALORANTにおいては、試合の中で一度勢いに乗り、そのまま相手チームを圧倒できるのだということを証明したと思います。

──Jinggg選手かsomething選手に質問です。あなたがVALORANTのキャリアを始めた頃と同じくらいの年齢で初の国際トロフィーを勝ち取ったLEVの若い選手たちを見て、自分たちがプロ活動を始めた頃と重なる部分はありますか?

Jinggg:個人的には「Yes」だと思います。若い年齢でGrand Finalという大舞台まで一気に勝ち進むと、余計なことを考えなくなるのだと思います。「ただ楽しむためにここにいるんだ」という感覚です。キャリアが始まったばかりなので、過度な期待を自分にかけることもなく、ただゲームを楽しんでいるのだと思います。それは私やsomething選手が最初にプロシーンでプレイを始めた時と全く同じような状態ですね。プロ活動の初期は、ただただプレイすることが楽しくて、多くのことを望まず、自分がどこまで行けるかをただ確かめているような気持ちになります。ステージ上でも彼らが本当に楽しそうにプレイしているのが見えたので、そこが一番の共通点だと感じました。

something:Jinggg選手の意見と同じですね。LEVはそんな若い選手に加えて、kiNgg選手という信じられないほど経験豊富なプレイヤーがいるという凄まじいアドバンテージがあります。彼は2021年からVALORANTをプロとしてプレイし続けており、現在の世界でも間違いなく最高のIGLの一人です。さらに、その後ろには同じように百戦錬磨の非常に経験豊富なコーチ陣が揃っています。

──これまでに何度も準優勝の悔しさを経験し、同時に優勝の栄光も知っているコーチ陣にお聞きしたいです。世界大会の1位と2位を分ける「最大の要因」は何だと思いますか?

alecks:私は一度しか勝ったことがないので、明確に「これだ」と断言することはできません(笑)しかし、今日の試合に関して言えば、私たちは勝つことに必死になりすぎていたように感じました。Grand Finalという究極の舞台における感情のコントロールこそが、私たちが克服すべき最も難しい課題なのだと思います。というのも、私たちは感情によって突き動かされるチームであり、時には感情に飲まれてしまうことがあるからです。今日はまさに、これまでに練習してきたことのすべてを忘れ、全員が「チームのために自分が試合を勝たせなければならない」と個々で躍起になってしまった、そんな日でした。その焦りが雪だるま式に膨れ上がって、本当に悔やむような手痛いミスへと繋がってしまいました。Grand Finalにおいては、より厳密なプレイができるチームが有利になる傾向があります。私たちは非常に自由でルーズなプレイスタイルを得意とするため、最も重要な瞬間において、そのスタイルが時に諸刃の剣となって自分たちに跳ね返ってくるのです。不運なことに、今回は自分たちのスタイルによって崩壊することになりました。今後はGrand Finalに到達した際に、普段通りのプレイスタイルを維持し続けるためのアプローチを探さなければなりません。LEVの勝利の価値を貶めるつもりは一切ありませんが、今回は自分たちの感情に負けてしまったのだと思います。私たちはもう一つ上のレベルに行けると信じていますし、少なくとももっと素晴らしい最終マップをファンの皆さんに見せられたはずです。

──Wendlerコーチに質問です。今回のMasters Londonを通じて、選手たちが最も成長・改善したと感じる部分はどこですか?

Wendler:第5マップの結果は思い通りにはいきませんでしたが、状況が不安定になった時のメンタルの強さは、以前よりも遥かに良くなったと思います。Santiagoの時は、それまでに戦ったラウンド数が途方もなく多かったこともあり、Grand Finalでは心身ともにガス欠になってしまっていた部分がありました。しかし今回は、どれほど劇的に状況が悪化しても、本当によく気持ちをリセットして次のラウンドに臨めていました。alecksコーチが以前「金魚並みの記憶力」と表現していたような、良い意味で過去を引きずらない切り替えの早さが見られました。もちろん、Grand Finalという大一番において、なぜ最後まで勝ち切れなかったのか、どうすれば決勝でもその高いメンタル水準を維持し続けられるのかという課題は解決しなければなりません。それが、私たちが次のChampionsに向けて踏み出すべきステップです。このチームには素晴らしい才能が揃っています。私はもう一度あの決勝の舞台に戻ってきて、再び挑戦したいと強く思っています。ですから、今大会を戦い抜いた選手たちを誇りに思いますし、今回の悔しい経験から多くのことを学び続け、次のステップへ前進していけることを願っています。

──長期にわたる過酷な世界大会の中で、その強いメンタリティやレジリエンス(復活力)を維持し続けられる理由は何ですか?

d4v41:私とf0rsakeN選手に関しては、チームの中でも特に多くの国際大会を経験してきましたが、alecksコーチがいつも私たち全員に「一日一日、目の前の試合に集中しよう」と教えてくれました。対戦相手を同じように強敵として捉え、決して過小評価せず、自分たちがこれまで積み重ねてきたプロセスを信じること。それこそが、長い大会を戦い抜く上で最も重要なメンタリティだと思います。

──今日のマップピックについての感想はいかがでしたか?特にアセントについては前回の対戦において大差で勝利していますが、今回の結果に驚きはありましたか? 

alecks:私たちはマップのバンピックをしっかりとコントロールできていたので、特に驚きはありませんでした。第4マップのアセントに関しては、彼らにとっては非常に自信があるマップであり、実際に試合内でも完璧にプレイしていたため、彼らに有利な選択となったと思います。

──d4v41選手に質問です。先ほどアセントで連携がうまくいかずに、流れがLEVに傾いてしまっていたと、具体的にどのような問題が起きていたのでしょうか?

d4v41:前半のディフェンダー側では私たちはかなり良い動きができており、チームワークのおかげでスリフティーも取ることができていました。互いのカバーの意識も高く、よく耐えていたと思います。しかし、後半の攻撃側の終盤に入ると、私たちは試合を早く終わらせようと焦り、勝ち急いでしまいました。少なくとも今年に入ってからは相手に読まれやすい分かりやすい動きはしていなかったはずですが、アセントの終盤では、私たちの意図や動きが非常に単調で明確になってしまい、結果として相手が仕掛けていた防衛の罠にハマる形になりました。相手のローテーションが非常に早かったのに対し、私たちは勝利への焦りや視野が狭くなっていたこともあり、ミスを犯し続けてしまいました。アセントの終盤で起きていたのは、まさにそうした内容です。

──invy選手に質問です。チームに加入して2回目の国際大会で、再びGrand Final進出となりました。invy選手にとって、これまでのチームでのプレイの手応えと、Santiagoとの違いを教えてください。

invy:私たちは本当に素晴らしい勢いや雰囲気を持ってロンドンに入ることができたと思います。これまでのところ、このチームでプレイすることは本当に楽しいと思っています。もちろんGrand Finalで負けてしまったことは非常に悔しいですが、ここに至るまでのチームの過程自体は本当に素晴らしいものでした。ですから、Stage 2、そしてその先にあるChampionsでも同じように高いパフォーマンスを発揮したいと思います。

──続いてd4v41選手に質問です。以前、この試合に向けて対戦相手の対策に多くの時間を費やしているとおっしゃっていましたが、第5マップのLEVのプレイに驚かされた部分はありましたか?

d4v41:今日プレイしたロータス以外のマップに関しては、事前のスカウティング通り、いつもとかなり似たような戦術を展開してきたと思います。しかし、Wendlerコーチが言及したように、最終マップでは、よりこちらの動きを引っかけるためのトラップ主体の動きに切り替えてくるだろうという予測があり、まさにその通りの展開になりました。ロータスでの彼らはエリアのコントロール方法やサイトの入り方を目立たないところで少しずつ変更してきました。それは対戦した際のデータをもとに、彼らが用意してきた見事なカウンターだったのだと思います。しかし、相手の戦術や読み合いがどうこうという以前に、結局のところこれは「シューティングゲーム」です。個人的には、最終的に銃弾を当てることができなければ、何の意味も持たないと思うんです。今日の試合に関しては、純粋に彼らの方が私たちよりも撃ち合いの精度が上回っていたんだと思います。少なくとも、私個人を相手にした撃ち合いの局面においては彼らが上回っていました。

──alecksコーチに質問です。Grand Finalでの連続した敗戦となりましたが、ここからどのようにチームを立て直し、Championsでの優勝へ向けて進んでいきますか?

alecks:また一つ、教訓が得られたにすぎないと思います。私たちはこれまで、世界最高峰の非常に素晴らしい対戦相手たちと数多くの大舞台のステージで対戦してきました。私はいつも選手たちに、「自分たちが多くの国際大会において、Grand Finalまで到達し続けているという事実そのものに、まずは誇りを持つべきだ」と言うようにしています。えっと...まあ先のことは分かりません(笑)私たちは一度拠点に戻り、今日の試合を見返して、少し悔しい思いを噛みしめることになるでしょう。ですが、私たちはただ再び顔を上げて全力を尽くすだけです。私たちのチームの素晴らしいところは、非常に早く忘れることができる(切り替えが早い)という点です。学んだことを忘れてしまうこともありますが(笑)、敗戦の悔しさも忘れて、もう一度世界王者の座に挑戦するだけです。

──コーチ陣に質問です。今日の試合において、LEV側がアセントでのリベンジを果たすために特別に変更してきた戦術的な部分はありましたか?

Wendler:彼らは私たちが事前に予想していた通りのプレイを展開してきました。後出しの言い訳や結果論のように聞こえてほしくはないのですが、彼らは私たちが事前の準備通りに適切にプレイしなかった隙を、完璧に突いてきました。私たちは試合前の準備段階で、チェンバーのTPとネオンのスタンのトラップを仕掛けてチェンバーを守ってくるか、あるいはフェニックスのスキルとネオンのスタンを組み合わせて、カウンターを狙ってくることを予想していました。そして実際の試合中のいくつかのラウンドでも、その戦術の兆候が来ているのを私たちは確認していたのです。しかし、その瞬間において、私たちは予測したり、リアルタイムで認識してアジャストしたりすることができませんでした。そのため、分かっていながらも相手の罠にそのまま引っかかる形になり、結果として中盤から後半のラウンドにかけてのエリアコントロールが完全に崩壊してしまいました。タイムアウトの際に急遽それを修正しようと試み、部分的には対応できましたが、これは私たちが後できちんと見返しを行い、確実に改善しなければならないと思います。

ふぉかっちゃ

よろしくお願いします!好きな選手はSugarZ3ro 好きなチームはGen.Gです!

share