JessieVashがTeam Secretのロスターから離脱─1737日の在籍に幕

6月12日、Team Secretは長年同チームのIGLを努めてきたJessie “JessieVash” Cuycoの退団を発表しました。

2021年9月のチーム発足時から在籍してきたフィリピン出身のベテランで、在籍期間は1737日、およそ5年にも及びます。

チームは公式SNSで以下のコメントを掲載し、長年の貢献に謝意を示しました。

5年間、共に歩んできた。素晴らしい旅だった。すべてに感謝する、Vash

JessieVash本人も自身のアカウントで「感謝しかない。この旅路に感謝している」と応じ、今後については「息子と過ごす時間を増やすことを楽しみにしている。次に何をするかは柔軟に考えていきたい」と語っています。

また、日本のファンに向けても個別の投稿を残しており「日本でプレーする夢はまだ諦めていない」旨をアピールしました。

Bren Esports時代から続いた、VCT屈指のキャリア

JessieVashがTSに加入したのは2021年末、Bren Esportsの元ロスターがそのまま組織に吸収される形でした。Bren Esportsは同年のVALORANT Masters Berlinへの出場権を獲得しながら、ビザの問題で参加を逃した経緯があり、JessieVashはその後まもなくTSとしてVALORANT Champions Berlinで国際大会デビューを果たしています。

TSは2023年にVCTのパートナーチームとしてPacific Leagueに迎えられ、新体制下でも活動を継続しました。しかし、リーグでの戦績は振るわず、Masters・Championsといった国際大会への出場は一度も実現しませんでした。最も近づいたのは2023年のPacific Last Chance Qualifierで、グランドファイナルでZETA DIVISIONに1-3で敗れ、Champions Los Angeles出場をあと一歩のところで逃しています。

 

30歳を超えても第一線

VALORANTの競技シーンにおいて、JessieVashは年齢の面でも際立つ存在でした。30歳を迎える前に引退する選手が少なくないeスポーツにおいて、35歳を超えてなおTier 1のIGLを務め続けたキャリアは異例です。

事実、2025年9月にNatus Vincere所属のANGE1が現役を引退して以降は、リーグに出場する最高齢のプレイヤーでした。

なお、2025年5月にもStage 1終了後に一度競技から離れていましたが、2026年シーズンを前に復帰し、再びIGLを担っていた経緯があります。今回の発表は、その復帰後の在籍に区切りをつけるものとなりました。

ベテランと袂を分かったTSのこれから

TSは今シーズン、国際大会出場への可能性を依然として残しています。JessieVashの退団に伴い、現行ロスターはkellyS、Zeus、Sylvan、BerserX、Rimuruの5名となります。リーグ再編の時が刻一刻と迫る中、歴戦のベテランから引き継いだ技術を手に、残されたチャンスを掴むことができるでしょうか。

Bren Esports時代から続いた一つの長い物語が、ここで一区切りを迎えました。国際大会の舞台に手は届かなかったものの、5年・1737日という在籍期間そのものが、VCTのなかで稀有な記録として残ることになります。

黒瀬

猫となかよく

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