意外と変わった? Stage1でロスター変更したVCTチームをまとめ!

4月も中盤に入り、すべての地域でVCT Stage1が始まりました。Masters Londonに向けて、Kickoffで敗退したチームは約1ヶ月間練習期間があった訳ですが、その中で、ロスター変更に踏み切ったチームもかなりありました。本記事では、地域ごとにそれをまとめていきます。

VCT Pacific

魔境、VCT Pacific。Week2終了現在、すでにMasters Santiago王者Nongshim RedForceが2敗、準優勝のPaper Rexも1敗と、そのカオスは止まりません。Kickoffの結果を受けて、いくつかのチームは的確な補強をしてきました。

Kiwoom DRX (Hermes → Yong)

今年からKRXに加入したHermesですが、Stage1ではサブロスターに回りました。新たに加入したYongはDRXアカデミーから昇格した18歳の若手選手です。Hermesがヨルやイニシエーターを担当していたので、Yongのロールもそうなるかと思いきや、ここ2試合ではセンチネルをピックしています。代わりにfree1ngがサブデュエリストを担当し、現在2戦2勝、しかもそのうち1勝は世界王者相手です。Yongはチェンバーをピックすることもあり、その撃ち合いの強さはチームでも認められているのでしょう。メンバーも名前も新たに生まれ変わったKRXに期待ですね。

Team Secret (TenTen → Rimuru / Zeus)

TSからはTenTenが脱退し、新たにRimuruとZeusが加入しました。ここ2試合はRimuruが出場していますが、今後出場するのはおそらくZeusとなるでしょう。彼は現在17歳、4月19日に誕生日をむかえるため、Rimuruはそのときまでの代打と思われます。彼らはどちらもフィリピン出身、コミュニケーション問題もいくらか解決するでしょう。Kickoffでは1勝もできず、Stage1では魔境グループアルファに入り、苦難の道が続く彼らですが、まずは1勝を挙げることができるのでしょうか。

FULL SENSE (thyy → Crws)

このロスター変更には注目です。昨年までIGLを担当し、Kickoffではコーチを務めていたCrwsが、再び選手として戻ってきました。Kickoffではthyyの不調とマクロ面での不安が残り、7-8位に終わったFSですが、Stage1ではその不安を払拭。Crwsが頭脳となり、4人のとんでもないエイマーを動かす。その形がばっちりとハマっており、今のところ完璧な試合を見せています。Masters進出も十分期待できるでしょう。また、アシスタントコーチにはCrwsのかつての戦友、sushiboysも加入しています。今後の彼らの活躍を期待せずにはいられません。

余談ですが、FSがXに投稿したロスター発表画像がとてもいいので見てください。

Gen.G(?) 

GENはStage1初戦、Global Esports戦にてAshではなくFoxy9が出場、試合には完敗するも、戻ってきたかと思われました。が、続くPaper Rex戦ではFoxy9ではなくAshが出場し、なんと勝利。次の試合ではどうなるのかわかりませんが、強いGENが今後も見れることに期待しましょう。

VCT China

VCT Chinaはスケジュールの進行がとても早く、もうグループステージが終わろうとしています。

All Gamers (Au1 → Septem7 → Youze)

Masters Santiagoにて、中国チーム唯一の勝利を挙げ、その力を世界に見せつけたAG。そこではアシスタントコーチだったSeptem7が、選手としてStage1に出場しました。しかし、3戦目からはSeptem7に代わってYouzeという選手が出場しています。そこでロール変更も行ったのが功を奏し、3勝2敗でなんとかプレイオフ進出を決めました。

EDward Gaming (cb → Jieni7)

EDGには昨年のchampionsにも出場していたJieni7が帰ってきました。メタとなっているネオンを使いつつ、KAY/Oやオーメンも使うフレックスとして活躍しています。EDGは現在4勝0敗、落としたのも1マップのみ。すでにプレイオフ進出を決めています。EDGはS1Monが脱退して以降、最後のピースを探し続けている印象がありましたが、ここにきてJieni7を良い形で運用できているようです。

Dragon Ranger Gaming (Akeman → Life)

BiliBili Gaming (bud → yilai)

Trace Esports (LuoK1ng / FengF → Abo / Xlete)

Wolves Esports (qiutiaN → glacier)

Titan Esports Club (Abo → Spitfires)

FunPlus Phoenix (sScary / Life → KovaQ / Ben1Ley)

Nova Esports (heybay / OBONE → qiutiaN / swagzor)

ここからは一気に紹介。中国地域はロスター変更がとても多いのが特徴です。注目はLifeの移籍でしょうか。The中国デュエリストとして知られていた彼ですが、FPXからDRGに移籍しています。そしてそのFPXからは、かつてBleed Esportsを率いていたsScaryも脱退、まさかの復帰報道でしたが、Kickoffで3敗し姿を消してしまいました。ネオンメタということもあってか、ネオンが使える選手が新規加入する傾向にあります。なんだかんだEDGとXLGが強い中国地域ですが、Masters Londonに進出するのはどのような顔ぶれになるのでしょうか。

VCT EMEA

意外とロスター変更があったのがこのEMEA地域。Kickoffで下位に沈んだチームが順当に補強してきた印象です。現在Week2まで終了、まだまだこれからではありますが、結局FNATICとTeam Liquidが強そう・・・。ここから各チームどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。

Team Heretics (ComeBack → koshmaras)

Week2からの変更ですがここでご紹介。トルコ期待のデュエリストComebackが脱退し、結局Wo0tがメインデュエリストに。新加入のkoshmarasはEMEAのChallengersで活躍していた選手です。まだ1戦しか出場していないため、チェンバーしかピックしていません。THは現在不調気味。0勝2敗とプレイオフ進出すら危ぶまれています。koshmarasと歩調を合わせ、早急に修正する必要がありそうです。

Natus Vincere (Shao / sociablEE → chloric / ExiT )

IGLだったShaoがサブに回り、旧FPXメンバーはコーチ席のANGE1のみとなってしまいました。新たなIGLとなったのが元NRGアカデミーのchloric、TH戦では衝撃の1v5クラッチを決めるなど、存在感を放っています。sociablEEも移籍し、新たに加入したのがなんとサウジアラビアの選手ExiT、なのですが、現在渡航できておらず・・・。代役としてNAVIアカデミーのKoloshaや元THのComeBackが出場している状況です。厳しい戦いが強いられています。

Karmine Corp (Sheydos → N4RRATE)

この男がKCに帰ってきました。Kickoffで9位、マクロ面での課題が残るKCですが、イニシエーター兼IGLだったSheydosがサブに。代わりに帰ってきたのはN4RRATE、2024年初頭、marteenと共にKCの黄金期を築きました。ロールはもちろんイニシエーター。IGLはAvezとなりました。KCは現在0勝2敗、個人のフィジカルはとても高いものの、やはりそれをいまいち活かしきれていない印象です。なにかとネタにされることも多いチームですが、チームとしての完成度を高め、プレイオフに進出できるのでしょうか。

Eternal Fire (sturNN / d3mur → echo / Izzy)

このチームの移籍関係はかなり複雑。まずKickoffではULF Esportsとして出場していたのですが、資金問題により権利が剥奪、Eternal Fireにロスターごと移りました。そのKickoffで出場していたsturNNとd3murはそもそもサブメンバー。echoとs0ppという選手が年齢制限により出場できなかったためです。その後2人とも18歳になり、出場すると思われましたが、echoのみ加入しs0ppはFUT Esportsに移籍。新たに加入したのがIzzyです。echoはとんでもなく撃ち合いの強いセンチネル、個人的にかなり注目しています。Izzyはなんと2021年のMasters Berlinに出場していた古参選手です。パートナーシップ契約される前のEternal Fireからの移籍(?)となりました。

FUT Esports (Mr.FaliN / baha → sociablEE / s0pp)

このチームもロスター変更を行っています。EFからs0pp、NAVIからsociablEEが移籍し、新たなトルコチームとして生まれ変わりました。s0ppはネオン、sociablEEはコントローラーを担当しており、二人とも活躍中。NAVIとGentle Matesに勝利を収め、プレイオフ進出が射程内に入ってきました。今年に入りトルコチームが2つも増えた中、その元祖として良い結果を残せるのでしょうか。

Team Vitality (UNFAKE → Sayonara)

かねてより注目されていたSayonaraがついに18歳に。FNATICの臨時メンバーとして注目されてから実に1年以上がたちましたが、ついにVCT EMEAにやってきました。これまではEフランスのChallengersで出場しており、昨年のStage1、Stage2ともにレーティング1位。活躍が期待できます。ロールはサブデュエリスト、イニシエーターなどを担当しています。チームは現在1勝1敗。FNATICに土をつけられたものの、まだまだこれからです。ただ、坊主が3人から2人に減ってしまったことは少々気がかりです。

VCT Americas

こちらも魔境、VCT Americas。G2 EsportsやNRGだけではありません。FURIAはじめ南米チームも仕上がっています。その証拠にWeek1ではすべての南米チームが白星を挙げており、レベルの高い戦いを繰り広げています。ロスター変更を実施したチームは2チームのみ。紹介していきます。

Sentinels (N4RRATE / Kyu → JonahP / Jerrwin)

VCT屈指の人気チーム、SENが大胆なロスター変更を実施。Kickoffでは9-10位とかなり沈んでしまったため、ある意味必然ともいえるでしょう。イニシエーターのKyuに代わって加入したのが元G2 Esports、JonahPです。Americas屈指のフレックスプレイヤーは、SENを救えるのでしょうか。2人目の新加入選手がJerrwin、これまではNAのChallengersで活躍しており、今回Tier1チームに大抜擢となりました。コーチも約2年間チームを率いてきたKaplanから、元RRQのEwokに。IGLはKyuからjohnqtへと戻り、新たなチームとして生まれ変わりました。初戦のKRÜ Esports戦はJerrwinではなく代役のVictorが出場し、落としてしまいました。ここから巻き返し、強いSENを見せてほしいですね。

LOUD (pANcada → erde / Bati)

LOUDはここ2年ほど世界大会が遠のいており、思うような結果が残せていません。Kickoffも最速敗退を喫し、なにか改善の一手が必要でした。erdeはLEVIATANアカデミー出身、チリの若手選手です。LATAM Challengersでもかなりのスタッツを残している期待のプレイヤーですが、ビザ問題により未だ渡航できておらず、そのめども立っていません。その代わりとしてアシスタントコーチのBatiがロスター入りしています。厳しい戦いになるかと思われましたが、初戦ENVY相手に勝利。2026年初勝利を挙げました。lux xoやVirtyyなど良いプレイヤーはそろっているので、ここで勢いをつけ、プレイオフを目指していきたいところです。

まとめ

以上、VCTパートナーチームのロスター変更まとめでした。ロスターを固め、練度を高めるチーム、思い切って変更し、新たな化学反応を求めるチーム。どちらが正解なのかは分かりませんが、いずれにせよ、Masters London、そしてChampionsに向けて、各チーム全力を尽くしています。どのチームがMasters London、そしてその先のChampionsに進めるのか、その行く末を見守っていきましょう。





waddle

プレイ歴1年、競技シーン視聴歴5年のファン。好きなチームはGambit。

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