EMEAでChallengers勢同士がPlayoffs進出を懸け激突 ─ Fire FluxとEnterpriseのどちらかがVCT Playoffsへ。4地域Stage 2の現状を整理

2026年8月10日、VCT AmericasのGroup Stage全日程が終了しました。これでAmericasとPacificはPlay-Ins開幕を待つ段階となる一方、EMEAとChinaではすでにPlay-Insが進行しています。
2026年からStage 2にはChallengersチームが参戦する新たな仕組みが導入されており、各地域でInternational LeagueとChallengersのチームがPlayoffs進出を懸けて激突します。なかでもEMEAではFire Flux EsportsとEnterprise EsportsがUpper Bracketを勝ち上がり、Challengers勢同士によるUpper Semifinalが実現。どちらか一方のPlayoffs進出が確定する状況となっています。
本記事では、8月11日時点におけるAmericas、Pacific、EMEA、ChinaのStage 2の状況と、今後のPlay-Insについて整理します。
2026年のStage 2では、Americas、EMEA、PacificのInternational League所属12チームが6チームずつの2グループに分かれ、BO3の総当たり戦を実施。各グループ上位2チーム、計4チームがPlayoffsへ直接進出します。
残る8チームはChallengersを勝ち上がった4チームを加えた計12チームでPlay-Insを戦い、上位4チームがPlayoffsへ進出します。グループ3位と4位にはUpper Bracketの1回戦免除が与えられており、Play-Insはダブルエリミネーション形式で行われます。
Chinaも各グループ上位2チーム、計4チームがPlayoffsへ直接進出する点は同じですが、Play-Insの構成が異なります。Group StageからPlayoffsへ直通できなかった8チームに、中国国内大会を勝ち上がった2チームを加えた計10チームがPlay-Insに参戦し、同じく上位4チームがPlayoffsへの切符を手にします。
さらにStage 2 Playoffsの優勝チームと準優勝チームにはChampions Shanghaiへの出場権が与えられます。Americas、EMEA、PacificのChallengers勢だけでなく、Chinaの国内大会から勝ち上がったチームにも、Play-InsからPlayoffsを経てChampionsへ到達するルートが用意されています。

8月10日にGroup Stageの全日程を終えたAmericasでは、Group AlphaをNRGが5勝0敗で首位通過。LEVIATÁNが4勝1敗で2位となりました。
Group Omegaでは100 Thievesが4勝1敗で首位。LOUDとG2 Esportsがともに3勝2敗で並びましたが、LOUDが2位となりPlayoffsへの直接進出を決めています。
Playoffsへ直接進出する4チームは以下の通りです。
NRG
LEVIATÁN
100 Thieves
LOUD
一方、残る8チームはPlay-Insへ回ります。3位・4位のMIBR、Evil Geniuses、G2 Esports、SentinelsはUpper Quarterfinalsから登場し、残る4チームがChallengers勢とのUpper Round 1に臨みます。
Challengersから参戦するのは、M80、BESTIA、2Game Esports、Fluxo W7Mの4チームです。Fluxo W7Mについては、ブラジルChallengersから出場権を獲得したLA MASIAのロスターが8月に加入しており、現在はFluxo W7MとしてPlay-Insへ出場します。
Upper Round 1のマッチアップは以下の通りです。
KRÜ Esports vs BESTIA
ENVY vs M80
FURIA vs 2Game Esports
Cloud9 vs Fluxo W7M
AmericasのPlay-Insは日本時間8月14日に開幕予定です。Group Stageを5戦全勝で駆け抜けたNRGらがPlayoffsで待つ一方、Play-InsではInternational League勢とChallengers勢による生き残りを懸けた戦いが始まります。

Pacificでは8月9日にGroup Stageが終了しました。
Group AlphaはGen.Gが5勝0敗で首位、Global Esportsが3勝2敗で2位。Group OmegaではVARRELが4勝1敗で首位に立ち、Paper Rexが3勝2敗で2位となりました。
Playoffsへ直接進出する4チームは以下の通りです。
Gen.G
Global Esports
VARREL
Paper Rex
日本勢ではVARRELがOmega首位でPlayoffsへ直通。ZETA DIVISIONはAlpha 3位、DetonatioN FocusMeはOmega 4位となり、Play-InsからのPlayoffs進出を目指します。
さらに、VALORANT Challengers Japan 2026 Season Finalsを制したQT DIG∞もChallengers代表としてPlay-Insへ参戦します。日本からはVARREL、ZETA DIVISION、DetonatioN FocusMe、QT DIG∞の4チームがStage 2後半戦に残る形となりました。
PacificのChallengers枠はQT DIG∞のほか、韓国のONSIDE GAMING、東南アジアのSharper Esports、Last Chance Qualifierを勝ち上がったXipto Esportsが獲得しています。
Upper Round 1は日本時間で以下の日程が予定されています。
17:00 KIWOOM DRX vs ONSIDE GAMING
20:00 Rex Regum Qeon vs Sharper Esports
17:00 FULL SENSE vs QT DIG∞
20:00 Team Secret vs Xipto Esports
その後、ZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMeは8月15日、T1とNongshim RedForceは8月16日からUpper Quarterfinalsに登場します。
PacificではVARRELが一足先にPlayoffs進出を決めましたが、ZETAとDFM、そしてChallengersから勝ち上がったQT DIG∞にもPlayoffs進出の可能性が残されています。日本チームがどこまで勝ち残れるのか、Play-Insの結果にも注目が集まります。

すでにPlay-Insが進んでいるEMEAでは、Challengers勢の躍進が目立っています。
Group StageではGroup AlphaからBBL EsportsとTeam Vitality、Group OmegaからKarmine CorpとTeam Liquidがそれぞれ上位2位に入り、Playoffsへ直接進出しました。
ChallengersからPlay-Insへ進出したのは、VCL 2026: EMEA Stage 3の上位3チームとなったEnterprise Esports、Fire Flux Esports、Joblifeに、Last Chanceを勝ち上がったEintracht Frankfurtを加えた4チームです。
そしてUpper Round 1では、4チーム中3チームがInternational League勢を破りました。
GIANTX 2-1 Eintracht Frankfurt
Natus Vincere 1-2 Joblife
PCIFIC Esports 0-2 Fire Flux Esports
FNATIC 1-2 Enterprise Esports
その後のUpper QuarterfinalsではJoblifeがEternal Fireに1-2で敗れたものの、Fire FluxはTeam Hereticsに2-1、EnterpriseはGentle Matesに2-0で勝利。Challengersから参戦した2チームがUpper Semifinalまで勝ち上がりました。
Upper Semifinalの組み合わせは以下の通りです。
FUT Esports vs Eternal Fire
Fire Flux Esports vs Enterprise Esports
特に注目したいのが、Fire FluxとEnterpriseによるChallengers勢同士の直接対決です。
Fire FluxはPCIFIC、Team Hereticsを連破。EnterpriseもFNATIC、Gentle Matesを破っており、両チームともInternational League所属チームを2チームずつ倒してここまで勝ち上がっています。
Play-Insでは上位4チームがPlayoffsへ進出するため、Upper Semifinalの勝者はその時点でPlayoffs進出が確定します。つまり、Fire FluxとEnterpriseのうち少なくとも1チームがChallengersからVCT EMEA Stage 2 Playoffsへ進出することが確定しています。
さらに敗者もLower Bracketへ回るため、両チームがPlayoffsへ進出する可能性も残されています。
Fire Flux vs Enterpriseは日本時間8月16日(日)3:00に開始予定です。2026年から導入されたChallengersからの「Path to Champions」が、実際にInternational LeagueのPlayoffsへつながる一戦となります。

Chinaでは他地域に先駆けてPlay-Insが進行しており、8月11日のLower Round 3をもってPlayoffsへ進出する4チームが出揃いました。Play-InsではInternational League所属8チームに、CN National TournamentからA TeamとKeepBest Gamingを加えた計10チームが4枠を争っています。
Upper BracketではAll GamersがTrace Esportsを2-1、JDG Esportsを2-0で破り、Titan Esports ClubもKeepBest Gaming、EDward Gaming、Dragon Ranger Gamingを下してUpper Finalへ進出。両チームはいち早くPlayoffsへの切符を手にしました。
一方、Lower Round 3ではJDG EsportsがEDward Gamingに2-0で勝利。もう一方の試合ではTrace EsportsがDragon Ranger Gamingとの接戦を2-1で制しました。これによりJDGとTrace Esportsも生き残り、Play-InsからPlayoffsへ進出する4チームが決定しています。
Play-Insを突破した4チームは以下の通りです。
All Gamers
Titan Esports Club
JDG Esports
Trace Esports
Group Stageから直接進出しているNova Esports、Bilibili Gaming、Xi Lai Gaming、TYLOOを合わせ、Stage 2 Playoffsに出場する8チームが出揃いました。Playoffsは8月14日からスタートします。
一方、Lower Round 3で敗れたEDward Gamingは、Stage 2ではPlayoffs進出を逃しベスト10で敗退となりました。しかし、EDGはChampionship PointsによるChampions Shanghai出場をすでに確定させています。
8月12日時点のChampionship Pointsでは、EDGが20ポイントでVCT CN首位、Xi Lai Gamingが18ポイントで2位となっています。2026年はStage 2 Playoffsの上位2チームに加え、Championship Points上位2チームがChampionsへ進出する仕組みとなっており、EDGはStage 2で敗退したものの、シーズンを通して積み重ねたポイントによって地元・上海で開催されるChampionsへの切符を確保しています。
なお、8月12日にはPlay-Ins突破4チームのシードを決める2試合が行われます。
17:00 All Gamers vs Titan Esports Club
19:00 JDG Esports vs Trace Esports
All Gamers対Titan Esports Clubでは5th Seedと6th Seed、JDG Esports対Trace Esportsでは7th Seedと8th Seedが決定します。その後、8月14日からChampions Shanghaiへの出場権を懸けたStage 2 Playoffsが始まります。

各地域でStage 2が進む中、2026年から導入されたChallengersチームの参戦によって、これまでとは異なる構図が生まれています。
PacificではQT DIG∞を含む4チーム、AmericasではM80やBESTIAらがこれからInternational League勢に挑戦します。一方で一足先に始まったEMEAでは、すでにFire FluxとEnterpriseがInternational League勢を連破し、Challengers所属チームのPlayoffs進出が確定するところまで勝ち上がりました。
ChinaではNational Tournamentから参戦した2チームが敗退しており、地域によって異なる展開を見せています。
Stage 2 Playoffsの上位2チームにはChampions Shanghaiへの出場権が与えられます。Challengersから勝ち上がったチームがどこまでInternational League勢に食らいつき、Championsへの道を切り開くのか。これから始まるAmericas、PacificのPlay-Ins、そして佳境を迎えるEMEA、Chinaの戦いに注目です。
なる
24歳のライター。推しのVALORANTプロ選手はkaajakとsato。
ArcaneやChampionsスキンなどの限定スキンに弱く、すぐに課金してしまう癖がある。