suzu「ほかの女性プレイヤーから憧れの存在だと伝えられる機会が増え、少しずつ自身の影響力を実感するようになった。女性プレイヤーの励みになれていることが嬉しい」─ MIBR戦後の海外インタビューで語った敗戦の課題と、日本の女性競技シーンへの願い

2026年10月23日、ブラジル・サンパウロで開催されている「VALORANT Game Changers Championship 2026」にて、FENNEL HOTELAVA(以下、FL)がMIBR GCと対戦し、マップカウント0-2で敗北しました。
試合後、ブラジルのeスポーツメディア「Next Round」は、FLのsuzu選手へのインタビューを公開しました。
インタビューでは、MIBR戦で苦戦した要因や、Americas地域のチームとのプレイスタイルの違い、チーム内での自身の役割について言及。さらに、自身がほかの女性プレイヤーに与えている影響や、日本の女性競技シーンの将来についても語っています。
本記事では、海外メディアのインタビュー内容を一部翻訳・要約してお届けします。
FLは初戦でMIBR GCと対戦し、第1マップのサミット、第2マップのアセントをともに5-13で落とし、マップカウント0-2で敗北しました。
試合後のインタビューで、チームが苦戦した要因について尋ねられたsuzu選手は、構成変更後の練習不足を挙げています。
特にアセントでは、構成を変更した後も対応方法が分からない場面が残っており、十分な練習を積めていなかったと説明。試合中に適応を試みたものの、相手に動きを先読みされ、不利な展開に持ち込まれてしまったと振り返りました。
また、Pacific地域とAmericas地域のプレイスタイルの違いについても言及しています。
Americasのチームが持つ試合テンポに慣れることが難しく、こうしたスタイルへの対策を練習で進めるだけでなく、実際の試合中にも状況に応じて対応できるようになる必要があると語りました。
インタビューでは、過去にIGLを経験してきたsuzu選手の現在の役割についても質問がありました。
suzu選手は、FENNELに加入して以降、Moco選手がIGLを担当していると説明。そのため、現在はデュエリストとして以前より自由にプレイできており、その環境を楽しんでいると語っています。
suzu選手とMoco選手は、ともにZETA DIVISION GCから2025年2月にFENNEL HOTELAVAへ移籍加入した選手です。
また、初めて訪れたブラジルでの経験についても触れました。
MIBRの地元ということもあり、会場では相手チームへの声援が多かったものの、試合前にはFLの選手たちに手を振り、応援してくれるファンもいたとのこと。そうした応援が、落ち着いた気持ちで試合に臨む助けになったと話しています。
さらに、日本語を話したり、日本のアニメが好きだったりするブラジルのファンが多いことにも驚いたそうで、現地での交流を通して新たな発見があったことも明かしました。
インタビューの中で特に印象的だったのが、suzu選手がほかの女性プレイヤーに与えている影響についての発言です。
suzu選手は2021年、日本人女性として初めてソロでレディアントランクに到達したことで注目を集めました。その後、2022年にZETA DIVISION GCへ加入し、国内大会や国際大会で経験を重ねてきました。
そうした経歴を持つsuzu選手に対し、記者から「自身の歩みがほかの女性プレイヤーの励みになっていると、いつ気づいたのか」という質問が投げかけられました。
suzu選手は、以前はただ自分の好きなことをして、ゲームが好きだからプレイしていただけであり、誰かに影響を与えているとは考えていなかったと振り返ります。
しかし最近では、ほかの女性プレイヤーから憧れの存在だと伝えられる機会が増え、少しずつ自身の影響力を実感するようになったとのこと。自分の活動が誰かの励みになっていることを嬉しく感じていると語りました。
さらに、日本の女性VALORANT競技シーンの将来について尋ねられると、海外では日本のeスポーツ、特にFPS競技の実力がそれほど高く評価されていないという認識を示しました。
そのうえで、今後は国際大会に継続的に出場し、好成績を残せる日本人女性選手がもっと増えてほしいとコメント。自身も、そうした未来を築く一助になりたいという思いを明かしています。

今回のインタビューが行われたMIBR戦の後、FLは10月26日のLower BracketでGen.G GCと再戦しました。
9月のGame Changers Pacific決勝では2-3で敗れた相手でしたが、今大会ではマップカウント2-1で勝利し、リベンジを達成。しかし、翌27日のSK Nebula戦では0-2で敗れ、世界ベスト8で大会を終えました。
日本人女性初のソロレディアント到達から、複数回の国際大会出場を経て、現在も世界の舞台に挑み続けるsuzu選手。
今回のインタビューでは、試合での課題だけでなく、自身の活動がほかの女性プレイヤーに与える影響や、日本の競技シーンの将来に対する考えが明かされました。
国際大会で活躍する日本人女性選手がさらに増えていくのか。そして、その未来を目指すsuzu選手自身が今後どのような活躍を見せるのか、引き続き注目が集まります。

なる
24歳のライター。推しのVALORANTプロ選手はkaajakとsato。
ArcaneやChampionsスキンなどの限定スキンに弱く、すぐに課金してしまう癖がある。