ZETA eKo「構成変更は私のアイデアでした。ヨルがメタだった時期にたくさん練習していたので、強化が入った今ならチームをキャリーできると考えました」―ZETA、RRQに2-0で快勝しStage 2初白星

7月24日、VCT Pacific 2026 Stage 2 DAY 6にてRex Regum Qeon(以下:RRQ)とZETA DIVISION(以下:ZETA)の一戦が行われ、ZETAが2-0で勝利しました。両チームはともに開幕週を落としての0-1同士であり、ZETAにとってはStage 1で敗れた相手へのリベンジの一戦となりました。試合後にはステージインタビューにeKoが、日本語配信にSyouTaとXdllが登場し、それぞれ勝因と課題を語っています。
マップBANでは、RRQがスプリットとアセントを、ZETAがサミットとロータスを除外し、RRQピックのヘイヴン、ZETAピックのブリーズ、ディサイダーのサンセットという並びになりました。
なお、RRQはkushyに代わりXanを起用しています。同選手のVCTの舞台は今回が初出場となりました。

両チームともダブルデュエリストの構成を採用したヘイヴンでは、序盤から激しい競り合いが続き、前半はRRQが一歩上回り7-5での折り返しとなりました。ZETAは、eKoの勝負勘を活かした揺さぶりとエリア取得の動きが目立ちました。
後半戦もZETAは積極的にエリアを取得する動きを継続します。8-9とRRQにリードを許した終盤、前半から好調を維持していたeKoに加えてSugarZ3roとAbsolも加速し、そこから5ラウンドを連取して13-9の逆転勝利を収めました。
eKoはこのマップで24キル12デスと際立ったスコアを残しています。

続くブリーズ、ファーストラウンドこそ落としたものの、ZETAはアビリティを使った遅延でセカンドラウンドを取り返すと、そこからリードを4-1まで拡大します。eKoのフラッシュを起点に相手より先に勝負を仕掛ける姿勢が主導権を生み続け、一時RRQに戦況が傾く場面はあったものの、リードを譲らないまま8-4で前半を折り返しました。
後半はピストルラウンドをZETAが取得し、セカンドバイを選択したRRQをいなして11-4まで差を広げると、最後まで流れを渡すことなく13-5で勝利しました。このマップではSyouTaが23キル13デスの活躍を見せています。
2マップを通じて印象的だったのは、常に相手より先に仕掛けることでRRQに対応の余地を与えなかった、「自分たちのやりたいことを押し付ける」強気な試合運びです。ピストルラウンドは4本中3本を取得し、唯一落としたブリーズ前半もセカンドラウンドで即座に返しており、内容面でもZETAが一枚上手だったと言える試合でした。
試合後、ステージ上でeKoへのインタビューが行われました。

——RRQに2-0での勝利となりました。この勝利はどれほど必要なものでしたか。
eKo::Week 2で、Stage 2の初勝利を挙げることができました。Week 1は十分に勝てる試合だっただけに、取りこぼしてしまったのは少し残念でしたが、今日勝ててとても嬉しく思っています。
——今日のプレイから、Stage 1終盤にかけて薄れていった攻撃性と連携を改めて強化する方針にも思えました。このプレイスタイルについて、チーム内ではどのような話し合いを行いましたか?
eKo:日本のチームの中では、私たちが最高のエイムと才能を揃えていると思っています。マクロも良いものを持っていますし、足りなかったのは細かい撃ち合いの部分でした。Stage 2が始まる前には、その”ミニファイト”をどう勝つかを重点的に練習して、今日の試合ではそれが実を結んだと思います。
——ヘイヴンでのヨルは圧巻でした。どのような経緯でのピックだったのでしょうか。
eKo:構成変更は私のアイデアでした。自分の最大の強みは、スクリムでの強さをそのまま実戦でも出せる安定感だと思っています。ヨルがメタだった時期にたくさん練習していたので、強化が入った今ならチームをキャリーできると考えました。
——ナーフ以降、ヨルを見る機会が減り、対ヨルの戦い方を忘れつつあるチームも多いように思います。今日のRRQもそうだったのでしょうか。
eKo:その可能性はありますが、スクリムでは最近ヨルをよく見かけます。多くのチームが使い始めているので、RRQはしばらく見ていなかったために想定していなかったか、慣れていなかったのかもしれません。
一方、日本語配信のインタビューにはSyouTaとXdllが登場しました。

——念願の勝利だと思います。今の率直な気持ちを教えてください。
SyouTa:いやもう最高です。めちゃくちゃ気分がいいですね。
——チーム全体の課題であった「勝ち切る力」を、特に接戦となったヘイヴンで示しました。試合全体を振り返っていかがでしょうか。
SyouTa:僕たちは、先週の試合を落としてから新しい目標を立てて、その目標に向かって常に練習してきました。今日はそれを全部出しきれて、目標を達成できたかなと思っています。
——その新しい目標というのを、話せる範囲で教えていただけますか。
SyouTa:本当に基本的なことなんですけど、勝ち急がない、「これは勝ったな」というマインドは一切持たないようにしています。激しいシチュエーションや切羽詰まった状態では、倒されては行けない場所で倒されてしまうような細かなミスがどうしても出てしまうので、そういうミスを絶対起こさないように「きちんと最後まで勝ってからみんなで喜ぼう」という目標を立てて努力してきました。
——今日は個人の判断も光る試合でした。ご自身のパフォーマンスを振り返っていかがでしょうか。
Xdll:自分はまだ全然出し切れなかったなという感じです。SyouTaが本当に強くて、FENNELの頃に見ていたSyouTaだなと思ったんですけど、自分はまだそれほど出せていなかったので、もっと頑張りたいと思います。
——ご自身の視点から見えた課題はどういったものでしょうか。
Xdll:1マップ目の序盤はどうしても緊張して、動きが早くなったり固くなったりすることがあるので、そこはまだ課題です。
——次週はFULL SENSEとの対戦です。次戦への意気込みと、日本のファンへ一言お願いします。
Syouta:まずはいつも応援ありがとうございます。次のFULL SENSE戦は、これまで何度も倒されてしまっている相手です。僕たちはこのまま「キープゴーイング」ということで、今日の調子を乱さないように勝ち上がっていきたいと思います。
Xdll:本当に応援ありがとうございます。今日良かったことをそのままFULL SENSE戦でも出せるように、変わったことはせず、いつも通り、スクリム通りに勝てるように頑張りたいと思います。
ZETAの次戦は7月30日19:00より、FULL SENSEとの一戦です。SyouTaが「何度も倒されてしまっている」と語る因縁の相手であり、その先にはNongshim RedForce、Global Esportsとの対戦も控えています。上位進出を狙う上で落とせない試合が続くだけに、この日見せた試合運びを維持できるかが問われることになります。
黒瀬
猫となかよく