カジュアルプレイヤー向け?それともプロ向け?―パッチ11.08についての開発者インタビュー動画がFNSのチャンネルにて公開
2025年10月14日、FNSのYoutubeチャンネルにて、FNSとRiot社員との対談動画が公開されました。内容は、主にパッチ11.08についてです。
2025年10月15日から適用されたパッチ11.08は、過去最大級の大型アップデートとなりました。イニシエーター、センチネルのシグネチャーアビリティのリキャスト時間増加や、各種スタン、フラッシュの効果時間の調整、アビス、パールの改変など、Valorantの根幹を変えるともいえる調整です。
上記の動画は、そんなパッチ11.08の、各エージェントの調整意図や、今後の展望などについてFNSが質問し、開発者の方々がそれに答えているものです。全編英語、かつ一時間以上の長尺動画となっているため、今回はその中から、興味深かった質問、回答をいくつか抜粋して紹介します。
Q.(11.08アップデートに対して)ストレスはありますか?緊張していますか?
非常に多くのエージェントに触れるので、いつも通りストレスはあります。よく話している通り、こうした要素はテストできますが、実際アップデートされたときのように、週に何千回も検証する機会は得られません。ですから、常に多少のストレスはつきものです。一部の要素は、最善と思われる推測で対応しています。戦略を練るうえで新しい要素ですが、VALORANTらしさは感じられます。
Q.20以上のエージェントが変更される最大のパッチですね。全体的に見て、これは「白紙に戻った」状態と言えるのでしょうか。つまり、「全てのエージェントが弱体化され、ここから強化、調整されていく」状態ですか?
一部では「白紙の状態」になるともいえます。これまでバラバラだった数値を均一化するようにです。例えばフラッシュの効果時間だと、今までは3秒や2秒、いろいろなものがありました。それを均一化することで、エージェントのパワーバランスを再構築する基盤が整うと考えています。ただし、体験という点において、「白紙の状態」とまでは言いづらいです。新たなゲームの戦略が加わりますが、依然としてVALORANTらしさは残っています。
Q.このアップデートは、カジュアルプレイヤーよりプロプレイヤーを重視していると多くの人が言うと思います。これについてどう考えていますか?どちらかに偏っているのか、それとも、本来あるべき姿に戻っただけだと思いますか?
このパッチは、タイミング的にもコアな(カジュアルではない)ユーザー向けに設計されています。ゲームの長期的な安定性を追求する中で認識すべき点として、このような対戦ゲームには、必然的にインフレが生じる性質があると考えています。今回のパッチは、その傾向に対しての積極的な対策であり、来年に向けて基盤を整えることが目的です。私は、小規模な調整を年間を通して行うほうが容易だと考えています。しかし、コアなユーザーにアプローチするためには、ゲーム全体を再考し、その目的や戦略の在り方を理解してもらうために、多くの要素の調整をする必要があると認識しています。つまり、この調整はまだ序章に過ぎず、多様なユーザーに向けてさらなる調整がまだ残っている段階だと考えています。この調整は、プロ選手に向けて限定されたものではありません。デュオやトリオでプレイしているときでも、チームが連携を深めるにつれて、連携やセットプレイが成功したときの興奮が感じられるのです。だからこそ、意図的にそれらを構築し続けることが大切です。
以上のように、今回のパッチは今後のValorantの基盤をつくるものであること、また、ユーザーの反応を見て、さらに調整が行われるということが予想されます。また、今後のランクマッチについて、次のように語っています。
ランクマッチの体験はほとんど同じになると思うが、アビリティではなく、銃のスキルを磨き、それに頼る割合が増えると思います。(中略)だから射撃がうまいプレイヤーが少し目立つようになると思います。つまり、その点では実力差が広がるけれども、標準化が進むにつれて、プレイヤーのアビリティの使い方が向上し、実力差が減少していく様子が見られるでしょう。
この動画では、開発者の方が他にもいろいろな質問に答えています。ヨルやヴァイスなどのエージェントごとの具体的な調整意図、11.10で実装予定のハーバーのリワークについて等、興味深い内容が多く盛り込まれているインタビューです。本記事に載せた内容はごく一部ですので、気になった方は、ぜひ元動画をご覧ください。
2025年11月20日より、Game Changers Championship Seoulが始まります。競技シーンにおいて、パッチ11.08が適用される初の国際大会です。エージェントのメタはどのように変化するのか、アビス、パールの改変がどれほど戦術に影響を及ぼすのか、今後のValorantにおける転換点といえる大会になるかもしれません。2デュエリスト環境が続くのか、2コントローラー環境が復権するのか、はたまたヴィトーなどを使った新しい構成が開拓されるのか、注目が集まります。また、プロシーンだけではなく、コンペティティブの環境がどうなっていくのかも気になりますね。一緒に試行錯誤していきましょう!
筆者は、クローヴを使います。
パッチノート11.08(https://playvalorant.com/ja-jp/news/game-updates/valorant-patch-notes-11-08/)
waddle
プレイ歴1年、競技シーン視聴歴5年のファン。好きなチームはGambit。