VCT Ascension Pacific 徹底解剖! — RIDDLE ORDERの強敵達
2025年10月14日より、2026年のVCT Pacific出場権をかけた戦い、VCT Ascension Pacificがタイ、バンコクにて始まります。
日本からは、VALORANT Challengers Japan4連覇、2025年の日本シーンを制覇したRIDDLE ORDERが出場します。
各地域のChallengersを勝ち抜いてきた猛者たちが集まるこの戦いには、一体どんなチームが待ち受けているのでしょうか。
敵情視察していきましょう。
まず、この大会の形式をおさらいしましょう。
出場する10チームは5チームずつのグループに分かれ、総当たり戦を行います。
RIDDLE ORDERはグループBです。
その結果をもとに、各グループの上位3チームがプレイオフに進出、1位、2位抜けのチームはアッパー、3位抜けチームはローワーからのスタートです。
そして、トーナメント上位2チームが2026年のVCT Pacificへの出場権を手にします。
昇格を決める2試合のみBO5で行われ、優勝決定戦のようなものはありません。
ここからは、各グループごとに出場チームを見ていきます。
メンバー:Vera、STYRON、Flaring、Wayne、Sushiboys
まず紹介するのはSoutheast Asia地域1位通過、シンガポールのMotiv Esportsです。
Southeast Asia地域は、タイやフィリピンといった東南アジアの国々に加えて、台湾やモンゴルのチームも出場している激戦区。4枠あるうちMotiv Esportsは1位通過しており、Split2,3で1位を獲っています。今大会の優勝候補といってもいいでしょう。
Split1では2位だったのですが、この頃はKIMMY KITTENSというアマチュアチームでした。その頃のロースターは、Vera、Wayne、STYRONに加えて、現Rex Regum Qeonのcrazyguy、昨年のAscensionの頃NAOSにいたJAがいました。
Veraの1デュエリスト構成でどのマップも戦っていますが、昨今のメタであるヨルは使用していません。
注目選手はWayne、コントローラーの選手ですが、かなり衝撃的なスタッツを誇っています。試合数が多かったにも関わらず、Split3でのACSは240、レーティングに至っては1.27で1位(下記写真)、18歳ととても若く将来超有望プレイヤーといっていいでしょう。
その他の注目選手はセンチネルのsushiboys、2023年にはTALONに所属しており、少し懐かしい名前だと感じる人もいるのではないでしょうか。
懐かしい名前といえば、なんとアシスタントコーチに元Paper RexのBenkaiがいます。コスプレして入場してきてほしいですね。
メンバー:Famouz、NcSlasher、Shiro、dos9、BerserX、naTz、whitecat
現競技シーンのルールによってなぜか今大会にいるチーム第一弾。
昨年のAscensionでは2位ながらも、某チームの不祥事によって繰り上がり昇格しました。
それから2025年のVCT Pacificで活躍し、Stage1では破竹の勢いでグループステージを無双します。しかし、プレイオフ以降その勢いは衰え、なんと直近の7試合で勝ち星を挙げられておらず、今大会に出場しています。
その結果を受けてか、2025年9月にRex Regum QeonアカデミーからnaTzが加入(※ウェイレイのnAtsではありません!)、Team Secretアカデミーからwhitecatが期限付き移籍しています。公式Xを見る限りは、naTzが出場するのはほぼ確実ですが、交代するメンバー、メインロースターが誰なのかは執筆時点(2025/10/10)で判明していません。
注目選手はdos9、コントローラーIGLながら撃ち合いが恐ろしいほどに強く、Stage2では勝っていないのにレーティング1.06、チーム内1位です。
色々な噂がありましたが現在も所属しています。
いわばTier1”防衛戦”ともいえるこのトーナメントを、彼らは勝ち抜けることができるのでしょうか。
Please give a warm welcome to Jonathan “naTz” Adiputra as a new beast!
— BOOM Esports (@boomesportsid) September 29, 2025
He will be joining BME at the VCT Ascension Pacific 2025 event. Stay tuned for his debut. Catch him here @natzVAL_ #BOOMValorant pic.twitter.com/W6C8jfINUr
メンバー:Zexy、XuNa、oonzmlp、C1ndeR、Klaus
続いては韓国代表、SLT Seongnamです。
2025年のChallengers Koreaは、Stage1~3と、Ascension行きを決める最終トーナメントにより構成されていました。
本チームはStage1では5位ながら、Stage2,3では2位、と実力をつけていき、最後のトーナメントで見事優勝しました。
ヨルやウェイレイを積極的に取り入れた、いわば「最新メタ構成」を積極的に運用しています。
注目選手はC1ndeR、2024年初頭まで日本シーンにいた選手で、REIGNITEやGood 8 Squadなどに所属していました。主にコントローラーを使用していますが、マップによってはKAY/Oやセージも使う器用な選手です。
昨年のSin Prisa Gamingに引き続き、韓国チームの昇格となるのでしょうか。
メンバー:LEW、IKANA、Dragon、Minimise、KADIRI
オセアニア地域代表のアマチュアチーム、E-KING。
Challengersでは無類の強さを誇り、なんと2025年間通して21勝2敗という戦績を残しています。
LEW、Dragon、Minimiseの3人は、2023年にもBonkersというチームでAscensionに出場しており、当時の日本代表、SCARZとも対戦しています。そして何の因果なのか、現在のE-KINGのコーチは、当時SCARZでコーチを務めていた名将、Fadezisなのです。
注目選手はMinimise、メインデュエリストはLEW、メインセンチネルはKADIRIなのですが、ヨルやセージ、デッドロック等を使っています。そんな特殊なピックプールながら、ACSがSplit2通して249.8と高く、そのフィジカルにも注目です。
Fadezisのもとオセアニアを制覇した、Ascension唯一のアマチュアチームは、この大舞台でどこまで喰らいつけるのでしょうか。
メンバー:ZRIP、aLerT、PoomOneLove、D4rf、socools0da
Team NKTはSoutheast Asia地域4位通過、タイのチームです。
Split1,2は奮わなかったものの、Split3で結果を出しなんとか通過しました。
このチームの特徴は、あまり固定のロールがないこと、ZRIPはレイズ、サイファー、aLerTはヨルやテホ、PoomOneLoveはネオンやイニシエーター、というようにマップごとにデュエリスト選手も変わる特殊なチームです。また、KAY/Oを積極的に採用しており、サンセットやロータスでも出しているときがあります。
注目選手はD4rf、このチームで唯一、”ほぼ”ロールが固定されている選手で、コントローラー担当、安定感が期待できます。ただネオンを使っているときもあり・・・、どうなるのかは本番までわかりません。
この特殊な体制が、Ascensionにて吉と出るか凶と出るのか、試合が楽しみです。
RIDDLE ORDERがいるのはこのグループB、つまり必ず1回は対戦するチームが集まっています。しっかりと敵のことを知っていきましょう。
メンバー:Xan、Nakya、xavi8k、Mojer、PTC
Southeast Asia3位通過、フィリピンのチームです。
RIDDLE ORDERは昨年NAOSと当たっており、2-1の辛勝を収めました。ですが、その時とはMojer以外全員が変わっています。
Xan、Nakyaの2デュエリスト構成が多く、現在のメタとも合った警戒すべきチームです。
注目選手はxavi8k、イニシエーターながら、Split3のレーティングは1.14でチーム内1位、この2デュエリスト環境でこれほどのイニシエーターがいるのはかなり心強いです。
恐怖選手はPTC、彼は2021年のLast Chance QualifierにてNORTHEPTIONを破壊。現在はKAY/Oではなくセンチネルを使用していますが、怖いことに変わりはありません。
そしてRIDDLE ORDERの初戦の相手がこのNAOS、日本人のトラウマを打ち破り、VCT Pacific昇格に向けて勢いをつけられるでしょうか。
メンバー:Potter、qqGOD、Leviathan、seph1roth、Laz
Southeast Asia2位通過、タイの強豪チームです。
このチームも昨年のAscensionに出場していますが、Leviathan以外メンバーが変わっています。2025年のSplit1のころは、現TALONのKilluaが所属していました。その後もメンバー変更がありながら、Split3の途中で現在のロースターになっています。
注目選手はLaz、もちろん同名なだけです。しかも使用ロールはセンチネル、かつIGLです。ここまで同じだと怖いですね。seph1rothも大変馴染み深い名前です。フレックスながらSplit3でのレーティング1.10とチーム内では最も高く、名前負けしない強さがあります。
日本発の神や天使を、日本のRIDDLE ORDERは打ち破れるのでしょうか。
メンバー:damaraa、SkRossi、Russ、Lightningfast、Madelyn
続いてはSouth Asia代表、インドのVelocity Gamingです。
SkRossi、Russ、Lightningfastの3人は2023年にGlobal Esportsで活動していました。
そこにインドネシア出身の2人が加わった形です。
そんな彼らは、今年の南アジア地域において22勝2敗で蹂躙しており、Split3からは負けなしでこの大会に臨んでいます。しかも前試合が7月でかなり期間があいており、完成度の高さも期待できます。
注目選手はLightningfast、コントローラーながらSplit3のACSは222.9、レーティングは1.29とかなりの強さを示しています。あと名前が速い。ですがコーチにGodspeedというさらに速い人がいます。
かつてVCT Pacificの舞台で戦っていた3人は、デュエリストdamaraaとフレックスのMadelynを引き連れて、再びその舞台に舞い戻ってこれるのでしょうか。
メンバー:Dambi、Francis、Rb、Persia、Ivy
なぜこのチームがAscensionにいるのでしょうか。
昨年の同大会で優勝し、VCT Pacificに昇格、Stage1では7-8位、Stage2では5-6位の成績を残した韓国チームです。
チームの特徴は、なんといってもDambiのネオンを中心とした唯一無二のプレイスタイルでしょう。その衝撃的なキャラコンで戦場をかき回し、他4人がしっかりとそれに合わせて動きます。
Stage2からは、元DRX、そこからVCT Chinaで刃を磨いたRbの補強により、さらに火力が増しました。なぜRbがAscensionにいるのでしょうか。間違いなく優勝候補です。
RIDDLE ORDERは昨年、初戦でこのチームと激突(当時はSin Prisa Gaming)。
1マップ目をとりかけるのですが、Rb移籍前のセンチネル、margaretに1v4クラッチを決められてしまい、そのまま2-0で押し切られました。
Pacificの舞台でさらに力をつけたこのチーム相手に、RIDDLE ORDERは雪辱を果たせるのでしょうか。
メンバー:Seoldam、yatsuka、JoxJo、Minty、Caedye
最後に紹介するのは、VALORANT Challengers Japan第1位、我らが日本代表RIDDLE ORDERです。
彼らは昨年もこの大会に出場しましたが、Sin Prisa Gaming、BOOM Esportsに敗北し4位に終わっています。その後コントローラーのAaceが脱退、Mintyが加入し、2025年を迎えました。
そして、Split1、Split2を連覇、Split3では少し調子を落としましたが、最後のSeason Finalsにて、元チームメンバーAace所属のFENNELを打ち破り見事優勝、今年の日本シーンを完全制覇、文句なしのAscension出場を決めました。
Split2優勝後にIGLのJoxJoは、「決勝に進んで一回も負けたことがないから、もしRIDDLEに勝ちたければ、決勝前に勝ってください」という超かっこいい発言を残し、有言実行しています。(JoxJoは2022年から数えて通算6回優勝)
以上が今年のAscension Pacificに出場するチームです。
RIDDLE ORDERの初戦は10月16日、NAOSとの対戦を予定しています。
どのチームも1年をかけてこの舞台にたどりつき、VCT Pacificへの昇格、防衛をかけて戦います。並々ならぬ思いをかかえているのはどのチームも同じです。
そんな中、日本代表RIDDLE ORDERは、昨年の悔しさをバネに強敵たちを倒し、VCT Pacificへの昇格を果たすことができるのでしょうか。
VCT Ascension Pacificは、2025年10月14日より開幕です。

waddle
プレイ歴1年、競技シーン視聴歴5年のファン。好きなチームはGambit。