「数年前から温めていたアイデア。想像していた通りに機能してくれて嬉しい」─『Masters Santiago』で“画面分割”演出を実現、オブザーバーが舞台裏を明かす

現在開催されている「VALORANT Masters Santiago」において、試合中の観戦カメラを操作するオブザーバーの投稿がXで注目を集めています。
オブザーバーは、視聴者が試合の展開を理解しやすく、かつ盛り上がる瞬間を逃さないようにカメラ視点を切り替える重要な役割を担っています。今回の投稿では、実際に放送で行われた演出の裏側が明かされました。
投稿では、「G2 Esports」によるパールでのAメインプッシュのシーンについて説明されています。
オブザーバーのTiie氏によると、このシーンでは以下のような流れでカメラワークが設計されていました。
G2のスキル一斉投入をPOV視点(プレイヤー視点)で捉えるよう指示
重要な3人のプレイヤーの視点を順に切り替え(BABYBAY→trent→JAWGEMO)
その後、俯瞰視点に切り替えて混戦の状況を映す
あえて最初のキルを画面に映さず、状況のカオスを強調
再びPOV視点に戻し、ネオンの3キルを映す
最初のキルをあえて映さないことで、戦況の混乱や緊張感を演出する狙いがあったといい、観戦体験を高めるための細かな工夫が行われていたことが明かされました。
また、アストラのアルティメットを使った演出も話題になっています。
Tiie氏は「数年前に思いついたアイデアだった」と明かしており、アストラのウルトによって戦場が分断される瞬間に合わせ、視聴者の画面も分割する演出を試みたとのことです。
この演出は1v1の重要な局面で使用され、同氏は「想像していた通りに機能し、試合の緊張感を高めることができた」と振り返っています。長年温めていたアイデアが国際大会の舞台で実現した形となりました。
さらに、「BBL Esports vs NRG」のマップ3開始時には、放送演出として印象的なロゴトランジションも行われました。
大会の「Masters」ロゴからゲーム内ロゴへと滑らかに切り替わるこのシーンは、オブザーバーだけでなく、テクニカルディレクターやディレクターと連携して実現したものだといいます。
制作チーム全体でタイミングを合わせることで、放送ならではの演出が生まれていました。
オブザーバーの仕事は、世界中の視聴者に向けて試合の状況や注目ポイントを的確に映し出すことです。プレイヤーの視点(POV)や俯瞰カメラなどを瞬時に切り替えながら、撃ち合いの瞬間や戦術の意図、ラウンドの流れが分かるように映像を構成していきます。
今大会「VALORANT Masters Santiago」のような国際大会では、オブザーバーやディレクターなど制作チームと連携しながら、放送演出としての見せ方も工夫されています。カメラワークや画面演出の細かな工夫が、試合の緊張感や盛り上がりをより強く視聴者に伝える役割を果たしています。
こうした裏側の工夫を意識して観戦すると、大会の見方が少し変わり、より一層大会観戦を楽しめるのではないでしょうか。オブザーバーや制作チームの工夫にも注目しながら、今後の「Masters Santiago」も引き続き楽しんでいきましょう。
なる
24歳のライター。推しのVALORANTプロ選手はkaajakとsato。
ArcaneやChampionsスキンなどの限定スキンに弱く、すぐに課金してしまう癖がある。