QT DIG∞らChallengers4チームがVCT Pacific 2026 Stage 2 Play-Insへ ─ 出場メンバー、注目選手、大会フォーマットを解説

2026年7月26日、「VALORANT Challengers Japan 2026 Season Finals」グランドファイナルが行われ、QT DIG∞がREJECTとのフルマップの戦いを3-2で制しました。チーム初の国内タイトルを獲得するとともに、「VCT Pacific 2026 Stage 2 Play-Ins」への出場権を獲得しています。
これにより、ChallengersからPlay-Inに挑む4チームがすべて決定。日本のQT DIG∞、韓国のONSIDE GAMING、東南アジアのSharper Esports、Pacific Last Chance Qualifierを勝ち抜いたXipto Esportsが、VCT Pacific所属チームとの戦いに臨みます。
本記事では、2026年から大きく変更されたChallengersからVCTへの道筋とPlay-Inの大会フォーマットを整理しながら、出場4チームのメンバー、これまでの戦績、注目選手について紹介します。
2026年のVCTでは、ChallengersチームがChampionsを目指す新たな仕組みとして「Path to Champions」が導入されました。
Pacificでは、Challengers Southeast Asia、日本、韓国からそれぞれ1チームが出場権を獲得。さらに、南アジア、オセアニア、東南アジアのチームが争うLast Chance Qualifierから1チームが加わり、合計4チームがVCT Pacificへ挑戦します。
今回出場する4チームと出場経路は以下の通りです。
・日本:QT DIG∞
VALORANT Challengers Japan 2026 Season Finals 優勝
・韓国:ONSIDE GAMING
VALORANT Challengers 2026 Korea Split 2 優勝
・東南アジア:Sharper Esports
VALORANT Challengers 2026 Southeast Asia Split 2 優勝
・Pacific LCQ:Xipto Esports
Pacific Last Chance Qualifierを制した555のロスターを獲得
なお、2025年に発表された「Path to Champions」の初期案内では「Stage 2 Playoffsへの出場枠」と表現されていましたが、現在公開されているVCT Pacific Stage 2の公式フォーマットでは、Challengersの4チームはPlay-Inから参戦し、そこから上位4チームがPlayoffsへ進出する形式となっています。
現在開催されているVCT Pacific 2026 Stage 2 Group Stageには、VCT Pacific所属の12チームが参加。6チームずつ2グループに分かれ、各グループ内で1回総当たりのBo3を行っています。
各グループの上位2チーム、合計4チームはStage 2 Playoffsへ直接進出。一方、各グループ3位から6位までの計8チームはPlay-Insへ回ります。
そこへChallengersから勝ち上がった4チームが加わり、計12チームでPlay-Insを実施。大会はダブルエリミネーション方式で、全試合Bo3です。
進出ルートを整理すると、以下のようになります。
Group Stage 各グループ1~2位
→ Stage 2 Playoffsへ直接進出
Group Stage 各グループ3~4位
→ Play-Insへ進出
→ Upper Bracket第1ラウンドは免除
Group Stage 各グループ5~6位
→ Play-Ins Upper Bracket第1ラウンドから出場
Challengers代表4チーム
→ Play-Ins Upper Bracket第1ラウンドから出場
Play-Ins 上位4チーム
→ Stage 2 Playoffsへ進出
つまりQT DIG∞らChallengers勢が最初に戦うのは、Group Stageで各グループ5位または6位となった4チームです。各グループ3位・4位の4チームには1回戦のシードが与えられるため、Challengers勢はVCT所属チームよりも1試合多く勝ち抜く必要があります。
また、Play-Insを3位・4位で突破したチームは、その後のStage 2 Playoffsをロワーブラケットから開始します。Playoffsの最終順位1位・2位にはChampions Shanghaiへの直接出場権が与えられます。
Group Stageは8月9日まで行われるため、7月27日時点ではChallengers4チームの対戦相手は決まっていません。公式発表では、Play-Insは8月13日に開幕予定です。
日本からPlay-Insへ挑むのは、「VALORANT Challengers Japan 2026 Season Finals」を制したQT DIG∞です。
Split 1では3位に終わったものの、Split 2ではMain Stageを5勝2敗の2位で通過。Season Finals準決勝ではFENNELを2-0で下し、REJECTとのグランドファイナルへ進出しました。
決勝ではスプリットを4-13で落とし、さらにマップカウント1-2と追い込まれながらも、ブリーズを13-6で取り返すと、最終マップのアセントを13-11で制して3-2で勝利。チーム発足以来初となる国内タイトルと、VCT Pacific 2026 Stage 2 Play-Insへの出場権を獲得しました。
・misaya
・Kippei
・yuran
・Pkm
・margaret
Head Coach:Relife
QT DIG∞で注目したいのが、チームのIGLを務めるmisaya選手です。
misaya選手は2021年から国内競技シーンで活動し、同年9月にSengoku Gamingへ加入。2025年にVALORANT部門がQT DIG∞へ移行した後もチームに残り、長年にわたって国内トップを目指して戦ってきました。
イニシエーターを中心に使用しながら、IGLとしてチームのゲームメイクを担当。QT DIG∞公式プロフィールでも「今年こそはIGLとして優勝に導く」と目標を掲げており、2026年のSeason Finalsではついに国内タイトルを獲得しました。
2023年、2024年とChallengers Japanで上位に入りながら優勝には届かなかったチームを長く支えてきた選手だけに、初めて日本王者として挑むVCT Pacificの舞台で、どのようなコールとゲームメイクを見せるのか注目です。

韓国代表のONSIDE GAMINGは、2026年の韓国ChallengersでSplit 1とSplit 2を連続で制したチームです。
Split 2ではGroup Stageから好成績を残し、PlayoffsのUpper FinalでARETEに1-2で敗れたものの、Lower FinalでDplus Esportsを3-1で撃破。グランドファイナルでは再びARETEと対戦し、ロータス13-8、スプリット13-11、ヘイヴン13-9の3-0で勝利しました。
Split 1に続いて韓国王者となり、Play-Insへの直接出場枠を獲得しています。
・Xiesta
・Ray
・Awayk
・Cloudy
・Wolverine
・Faither(Sub)
Head Coach:Hype
ONSIDE GAMINGで日本のファンにとって特に馴染み深いのがWolverine選手です。
Wolverine選手は2024年シーズンにNORTHEPTIONへ加入し、VALORANT Challengers Japanでプレイ。Split 1ではジェットやレイズを中心としたデュエリストを担当し、チームの国内4位進出に貢献しました。NORTHEPTIONには2023年12月から2024年7月まで在籍しており、VCJを追っていたファンには聞き覚えのある選手でしょう。
その後は韓国シーンへ戻り、SHERPAを経て2025年12月にONSIDE GAMINGへ加入。2026年はChallengers Korea Split 1、Split 2を続けて制し、Play-Insへの出場権を獲得しています。
NORTHEPTION時代はデュエリストとしての印象が強い選手ですが、現在はサイファーやヴァイパーを中心に、レイズ、KAY/Oなども使用する幅広い役割を担当しています。かつてVCJで戦ったWolverine選手が、韓国王者の一員として再び日本勢と同じ舞台に立つ点にも注目です。
Wolverine選手に加えて、Xiesta選手もONSIDE GAMINGを語る上では欠かせない存在です。
2010年生まれのXiesta選手は、韓国VALORANTシーンでも特に期待を集める若手デュエリストです。13歳の頃にはアジアのランクマッチで1,000RRを突破するなど早くから注目を集め、2026年2月にはGen.Gと4年契約を締結。その後、ONSIDE GAMINGへ期限付き移籍しています。Gen.Gにとってプロ選手との4年契約は当時チーム史上最長と発表されました。
ONSIDEではネオンを中心に高い火力を発揮しており、将来有望な若手の一人として期待されています。Wolverine選手の日本シーンとのつながりだけでなく、「韓国の次世代スター候補」であるXiesta選手のプレイも、Play-Insで注目したいポイントです。
東南アジア代表は、タイのSharper Esportsです。
Split 1ではグランドファイナルまで進出したものの、Motiv Esportsに1-3で敗れて準優勝。しかしSplit 2では、PlayoffsでBOOM Esports、Fancy United Esports、Jade Lionsをすべて2-0で下してグランドファイナルへ進みました。
決勝の相手は、後にXipto Esportsへ加入する555。パールを13-9で先取した後、フラクチャーとヘイヴンを落としたものの、アセント13-11、スプリット13-11と連取し、3-2で東南アジア王者に輝きました。
・PTC
・Kadoom
・Apinya
・Laz
・NIZ
Head Coach:Leaf
チームのIGLを務めるのはPTC選手です。現在はコントローラーを中心に担当していますが、長い競技経験を持つ選手で、FULL SENSE時代には2021年のVALORANT Championsにも出場しました。
フィジカル面で注目したいのがKadoom選手です。Sharperではメインデュエリストを担当し、直近ではジェットやネオンを中心に使用。Split 2 Playoffsでもチームの攻撃面を担いました。
構成面では、Kadoom選手をデュエリストに置き、PTC選手がコントローラー、Laz選手がセンチネル、Apinya選手とNIZ選手がイニシエーターを担当する形が多く見られています。経験豊富なPTC選手を軸にしたタイのベテラン主体のチームです。
4チームの中でも少し特殊な経緯で出場するのがXipto Esportsです。
実際にPacific Last Chance Qualifierを戦い、Play-Insへの切符を獲得したのは「555」。2026年を無所属チームとして戦っていた5人組で、Southeast Asia Split 2ではSharper Esportsに2-3で敗れて準優勝となり、LCQへ回りました。
LCQではUpper FinalでFancy United Esportsに0-2で敗れましたが、Lower BracketからYi-Jingを3-1で破ってグランドファイナルへ進出。再び対戦したFancy Unitedを今度は3-0で下し、最後のPlay-Ins出場枠を獲得しました。
その後、7月16日にXipto Esportsが555の5選手とコーチASIを獲得。これにより、Play-InsにはXipto Esportsとして出場する形となっています。
・canady
・doffy
・aLerT
・Surf
・endoist
Coach:ASI
現在のチームで大きな火力を担っているのがendoist選手です。555時代からdoffy選手とともにデュエリストを担当し、チームの躍進を支えてきました。
一方、経験値という点ではSurf選手も見逃せません。XERXIA Esports時代の2022年にはMasters Reykjavík、Masters Copenhagen、VALORANT Championsへ出場。その後はTALONでもVCT Pacificを経験しています。現在のXiptoでは、かつてのデュエリストとは異なりセンチネルを中心とした役割を担っています。
若手デュエリストの火力に、国際大会経験を持つSurf選手らを組み合わせた点がXiptoの特徴です。
日本王者QT DIG∞、韓国でSplit 1・Split 2を連覇したONSIDE GAMING、東南アジア王者Sharper Esports、そしてLCQから勝ち上がった旧555のXipto Esports。異なるルートを通ってきた4チームが、VCT Pacific所属チームと同じブラケットに入ります。
Play-InsではGroup Stage5位・6位のチームとの初戦から始まり、一度敗れてもロワーブラケットから勝ち上がることができる一方、Playoffsへ進めるのは12チーム中4チームのみです。
さらにその先のStage 2 Playoffsでは、Champions Shanghaiへの出場権も懸かります。ChallengersからChampionsまでつながる新たな「Path to Champions」において、Pacificの4チームがVCT勢を相手にどこまで勝ち上がることができるのか注目が集まります。
VCT Pacific 2026 Stage 2 Group Stageは8月9日まで開催され、Play-Insは8月13日に開幕予定。QT DIG∞を含むChallengers4チームの初戦の相手にも注目です。
なる
24歳のライター。推しのVALORANTプロ選手はkaajakとsato。
ArcaneやChampionsスキンなどの限定スキンに弱く、すぐに課金してしまう癖がある。