Champions Paris “カムバック”率を調べてみた!

Champions Paris、大変面白かったです。
筆者は2021年からChampionsを見てきましたが、一番面白かったです。
NRGの無敗優勝(おめでとう)、FNATICのDoma、Paper Rex vs G2 Esportsなど、語るに事欠かない大会でしたが、今大会を総括して、2つ疑問に思ったことがあります。

今回のChampions、逆転試合多くない?」と「nAtsはなんでウェイレイだったんだ?」です。

そこで本記事では、Championsで起こった逆転劇、そう、まさに決勝でFNATICがアビスにて1-11から魅せたような、いわゆる”カムバック”が起こった試合を集計し、語っていこうと思います。

まず、VALORANTにおいて、逆転劇は一般的にどの程度起きているのでしょうか。「9-3の呪い」という言葉もある通り、大差からの逆転は大きな印象を残します。ここで、2022年にRiotが公開した記事を見てみましょう。

関連記事 VALORANT データブリーチ:9-3の呪い

こちらの記事によると、およそ2500万件のコンペティティブの試合を調査した結果、ハーフタイム時に4-8で負けている状態から、逆転勝ち、またはオーバータイムに突入する確率は23.74%、3-9の場合は11.18%とあります。

これを多いと思うか少ないと思うかは人によりますが、今回の検証ではこちらのデータと同条件で比較してみましょう。
つまり、本記事では”カムバック”を

ハーフタイムのとき、4-8以上のスコア差で負けている状態から、逆転勝利、またはオーバータイムにまで持ち込むこと

と定義します。
オーバータイムでの勝敗は問いません。
調査対象はChampions Parisの全試合全マップです。

果たして本当に”カムバック”が多かったのでしょうか。

グループステージ
総試合数 20
総マップ数 47
カムバック数 5
カムバック率 約10.6%
プレイオフ
総試合数 14
総マップ数 41
カムバック数 9
カムバック率 約22.0%
全体
総試合数 34
総マップ数 88
カムバック数 14
カムバック率 約15.9%

見ての通り、全く多くありません。
むしろ先ほどのコンペティティブのデータよりも少ないくらいです。

やはり逆転試合、オーバータイムまでいった試合は記憶に残りやすく、「今回のChmapionsはカムバックが多かった」という印象が強かったのでしょうか。

ただ、プレイオフでの“カムバック”が9マップあったという事実は、その印象を形作っていると考えられます。

計14試合・41マップが行われた中で、カムバックが起こった試合は計9試合・9マップでした。
またMIBR vs DRXからDRX vs Paper Rexの間は、4試合連続で“カムバック”が起こっていました。

ここで、1つ前の世界大会、Masters Torontoのプレイオフと比べてみましょう。

Masters Toronto プレイオフ
総試合数 14
総マップ数 36
カムバック数 6
カムバック率 約16.7%

このように、カムバックの数が Champions Parisより3試合・3マップ少なくなっています。
試合数は同じです。

さらに、これらカムバックが起きた試合はプレイオフの前半に固まっており、後半5試合は起きていないのです。

Champions Parisのプレイオフとは、かなり状況が違うと言えるでしょう。
VALORANT競技シーンをよく見ている方は、この大会と無意識に比較していたのかもしれません。

余談ですが、Masters Torontoプレイオフでの“カムバック”、計6マップのうち、4マップはGen.Gの逆転負けです。悲しい。

結論としては、「今回のChampions Parisでは、特段逆転が多いわけではなかった。」となりました。

逆転した試合は、やはり視聴者に強い印象を残します。

さらに、プレイオフ、つまり大会後半で”カムバック”が多く、特に優勝したNRGや2位のFNATICの”カムバック”があまりにも強烈だったため、「今回のChampions、逆転試合多くない?」と感じたと考えられます。

収集したデータ量が少ないため、反論や疑問点もあるかもしれませんが、ご了承ください。

NRG、優勝ほんとうにおめでとう。

nAtsはなんでウェイレイだったんだ?

waddle

プレイ歴1年、競技シーン視聴歴5年のファン。好きなチームはGambit。

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