VCT Pacificで最も低い感度を使うのはあの日本人選手!?各地域ごとの感度についてのデータまとめてみた

FPSプレイヤーであれば、「感度の設定」で悩んだ経験が誰しもあることでしょう。
「低い方が弾が当てやすい」「あまりに低すぎるとフラッシュやリコンへの対処が大変」そんな議論が、毎日のように交わされています。
「同じ感度は飽きる」と言って毎日違う感度でプレイしている友人が筆者にもいます。
今回は、2025年シーズンに公式大会に出場した選手を対象に、その感度をデータとしてまとめ、VCTが開催されている四つの地域で比較してみました。
記事の最後には、データから導き出された”最適な感度”も掲載しています。
なお、この記事に登場する感度の数値は全て800dpiで換算しています。参照したデータは11月7日時点のものとなります。
出場選手はVCTきってのフィジカルを誇るプレイヤーばかりで、「撃ち合い主体」というイメージも強いPacific。以下が、そんなPacificでプレイする選手が使用する感度の分布です。

0.2以上0.25未満、0.3以上0.35未満に集中しているのがわかります。他地域と比べて、0.25以上0.3未満を使用している選手が少ないのが特徴です。
Pacific地域で最も高い感度を使用しているのはTeam Secretのn1zzy選手で、感度は0.666です。逆に、最も低感度のプレイヤーはDetonatioN FocusMe所属のMeiy選手、0.174でした。また、同チーム所属のAkame選手も0.175という低感度を使用しており、これはPacificで2番目に低い感度となっています。

堅実なチームプレイが印象に残るAmericasですが、ハイレベルな個人技を誇るスタープレイヤーが多いのも事実です。
なお、RobbieBkはシーズン中にAmericasのチームに移籍した選手ですが、今回はEMEAの選手として集計しています。

Pacificのグラフと比べると、やや左側に偏っているようにも見えますが、やはり0.25付近に集中しています。現時点では0.6を越えるハイセンシのプレイヤーが居ないのも他地域にはない特徴です。
Americasで最も高い感度でプレイしているのは、直近ではMIBR所属だったartziN選手。0.54という相当な高感度です。
低感度部門では、先日Sentinelsへの移籍加入が発表されたcortezia選手と、LOUD所属のLuk xo選手が0.14で同率一位でした。

余談ですが、四地域の中でAmericasは集計の対象となった選手が最も多く、シーズン中でも選手の入れ替わりが激しい地域であるということもわかります。
Chinaリージョンは他地域と比べると注目度こそ低いかもしれませんが、だからこそ国際大会の度に大波乱を巻き起こすダークホースが表れます。どれも魅力的なチームばかりで、VALORANT競技シーンに多くの刺激をもたらしています。そんなChinaリージョンの選手たちが使っている感度は以下の通り。

Demon1、RbはChinaリージョンのチームから出場した記録もありますが、今回はそれぞれAmericas、Pacificの選手として集計しています。
他地域と比べて、かなり見応えのあるグラフになっています。特筆すべきは、やはり0.2以上0.25未満の突出具合。全体のおよそ33%の選手がここに集中しています。
Chinaリージョンでひときわ感度が高かったのがNOVA Esports所属のmonk選手。0.786で、全地域堂々の一位です。
Chinaリージョンで最も低感度の選手は同じくNOVA EsportsよりObone選手で、0.15でした。

中国国内では独自のプラットフォームやSNSが使われる傾向にあり、他の三地域に比べて情報が不足しています。本来であれば集計の対象となっている選手でも、感度のデータが得られなかったものはグラフから除外しています。
高いマクロの完成度と統制の取れたチームが特徴のEMEA。それでも、確実に勝利を得る堅実なゲームメイクが、個々の撃ち合いによって支えられているのは言うまでもありません。

Governor、nataNkはシーズンの途中からEMEAに参戦した選手ですが、今回はそれぞれPacific、Americasの選手として集計しています。
0.2から0.4までの間にほとんどの選手が集中しています。Pacificと少し似ている部分もありますね。一方で、0.7越えのハイセンシでプレイする選手も、四地域で最も感度の低い選手も居る、という極端な側面もあります。
EMEAで使用された最も高い感度は0.7、FUT Esports所属のyetujey選手が使用しています。
EMEAで、ひいては全地域で最もローセンシのプレイヤーは元Team LiquidのSerial選手。0.11という圧倒的な数値でした。

全地域のグラフを一つにまとめたものがこちらです。

近年では、0.2付近のローセンシがトレンドと言われており、多くの選手が感度を下げてプレイする傾向にありました。しかし、全体的に見ると0.3以上のプレイヤーもまだまだ多いようです。
全地域、総数300人以上の選手の中から、ハイセンシ、ローセンシプレイヤーそれぞれのTOP3を見てみましょう。
AG monk (0.786)
XLG Happywei (0.712)
XLG Rarga / FUT yetujey (0.7)
TL Serial (0.11)
BBL Magnum (0.121)
MIBR cortezia / LOUD luk xo (0.14)
「一番良い感度は、自分に使いこなせる感度」と言いますが、自分に合う感度が何なのかわからない、というのもまたよく耳にする意見です。
なので、VCTの第一線で活躍する選手から得たデータを基に、参考になりそうな数値を算出してみました。
今回集計したデータの中央値は0.3、平均値は0.315。全体的に見れば、0.3付近が最も標準的な感度と言えるでしょう。
一方で、プロに一番多く使用されている感度は0.2。”最も愛されている感度”は0.2であると言えます。
結論「0.3か0.2」まずは、このどちらかを基準に、自分に合うように調整していくのが良い方法かもしれません。
黒瀬
猫となかよく